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番組が選んだ今週の「ウィークリーパーソン」は…(2015/6/26)

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金曜日は番組がその週で最も注目した人物にフォーカスする「ウィークリーパーソン」!ジャンルを問わず、"感動"や"驚き"を与えた人物に注目します。


今週、番組ではこの4組をピックアップしました。


◆男子ゴルフ全米OPに勝ち、メジャー2連勝を飾った21歳、ジョーダン・スピース!

◆サッカー女子W杯決勝T 一回戦でオランダを下し、ベスト8に進出した、なでしこジャパン!

◆Apple Music の無料視聴期間の方針に反発し、楽曲提供中止を発表した、テイラー・スウィフト!

◆22日に第一子となる長男を出産した、お笑いトリオ「森三中」の大島美幸!

番組ホームページでの皆さんの投票では1位 大島美幸、2位 なでしこジャパンとなっていましたが、
今週中西さんが注目したのは…


テイラー・スウィフト


アメリカ、アップルが今月初めに発表した音楽ストリーミングサービス、「Apple Music」をめぐって、
テイラー・スウィフトがネット上で抗議しました。
ニュースをご覧になった方も多いと思いますが、「Apple Music」は月額9ドル99セントで、曲が聞き放題に
なる有料サービスで、ユーザーは最初の3ヶ月間はトライアル期間として、“無料”で利用できます。
テイラーが抗議したのは、この期間中、アップルからはアーティストや作詞家、作曲家、プロデューサーに
対する報酬が“一切支払われない”という点について。


これに疑問を持ったテイラーは、ミリオンセラーアルバム「1989」を、“Apple Musicに提供しない”と
表明したうえ、コメントをしました。


「無料期間が『有料ストリーミングサービスの実現』というゴールのため、ということは理解している。
方針変更は今からでも間に合う。私たちはタダでiPhoneが欲しいなんて言わない。
だから見返りなしで音楽を提供しろとは言わないで欲しい」


そしてこの抗議が、“自分だけの声ではない”と前置きして、
「私の知るアーティストや作曲家、プロデューサーたちはみんな、アップルが大好きだから、
声をあげるのをためらっている。彼らの気持ちを反映した意見です」とコメントしました。


いまは様々な企業が、聞き放題サービスを提供しているわけですが、
ユーザーにとっては便利とはいえ、作品を生み出すアーティストにしてみれば、自身の作品に対して
正当な対価を支払われるのか確認したり、権利を主張するのは当然のことではありますよね。以前にも
テイラーは、定額制音楽ストリーミングサービス Spotifyで、全アルバムを削除しています。


今回アップルという、影響力の強い企業に対して声をあげたテイラーですが、いちアーティストが声をあげる
ことは、かなり勇気のいることです。
テイラーのような人気と影響力を持ったアーティストが声をあげたことが重要で、これを受けて
アップルのエディー・キュー上級副社長はツイッターで、
「Apple Musicはアーティストにストリーミングの支払いをします。それはカスタマーの無料トライアル
期間であっても」と即座にコメントしました。


今後も同様の事例が起きたとき、一つの凡例となりますし、アーティストの権利を守るという点で
テイラーが企業を動かした今回の出来事は非常に大きいでしょう。
アップル上級副社長のコメントを受けて、テイラーは楽曲の提供承認を発表しました。
「すごくうれしいし、ホッとしています。応援してくださった皆さん、ありがとう。聞き届けていただけ
ました。」と報告しています。またファンが増えそうですね。



今週のウィークリー・パーソンは、Apple Musicの無料視聴期間の方針を転換させた、テイラー・スウィフトに注目しました。