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週末にオススメの映画、ご紹介します!(2016/5/26)

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木曜日は、「カルチャー」。


今日は先週末、5月21日(土)と22日(日)の
全国映画動員ランキングトップ5をご紹介!



第5位『 海よりもまだ深く 』(公開1週目)

第4位『 名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア) 』(公開6週目)

第3位『 世界から猫が消えたなら 』(公開2週目)

第2位『 殿、利息でござる! 』(公開2週目)

第1位『 ズートピア 』(公開5週目)


以上、先週末の全国映画動員ランキングトップ5でした。
そして、スタジオには映画ジャーナリストの中山治美さんをお迎えして、5月27日から公開の映画『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』をご紹介いただきました。
ベトナム戦争にはじまり、いくつもの戦争を経ても良くならないアメリカ。悩んだ国防総省に相談されたマイケル・ムーア監督が世界をまわり、それぞれの国の「常識」をアメリカのために盗む、という設定になっています。


中西:僕、まずは色んな国の「常識」=社会システムに驚いたんですが、どうですか?


中山:そうですね。“労働条件”が日本人にとっては一番取っつきやすいと思うんですけれど、例えばイタリアの有給休暇は8週間、ドイツでは休日に上司が部下に接触してはいけないという禁止令があったりだとか、フィンランドでは学校で宿題を出されないとか、どの国の「常識」も基本的人権をいかに尊重しているかという「常識」になっているのが面白いな、と思いました。

中西:この作品には色々な“裏テーマ”みたいのがありますよね。そこについてはいかがですか?


中山:最近の出来事ではやはり“リーマン・ショック”が大きかったので、この映画の最後でも「金融問題」について触れているんですけれど、アイスランドでは銀行がすべて破綻したんですが、一行だけ女性がトップの銀行が残ったんです。その方が「男性は実績と利益のためにリスクを冒してしまうのでダメなんだ」という主旨のことをおっしゃっていましたが、中西さんはこれについてどう思われますか?

中西:確かに僕はリスクを取り過ぎていると思いますけれど(笑)、「アメリカに住みたいか」と聞かれたときの女性の回答にはすごく納得させられましたね。


中山:そうですね。あのときのマイケル・ムーア監督の本音も、ぜひ映画で確かめていただきたいですね。

中西:映画の中で度々、マイケル・ムーア監督が本音を言うじゃないですか。あと“ザ・アメリカ”的な問いかけもするじゃないですか。それに対して相手の方が言う意見も結構面白いですよね。


中山:マイケル・ムーア監督はこれまで“アポなし取材”が特徴のひとつだったんですが、今回は“アポあり”ということで、対話の中で相手を挑発したりするんですけれど、その相手の方の返答がとても哲学的だったのも印象的でしたね。

中西:今回の作品は、ちゃんとアポを取って行っているというのが分かる内容でしたね。


中山:そうですね。マイケル・ムーア監督が有名になってしまったから出来なくなってしまったこともたくさんあると思うんですが、逆に有名になったからこそ首脳クラスの人に話を聞くことができた、とも言えますよね。

中西:彼はこの作品を通じて何を伝えたかったんでしょう。


中山:マイケル・ムーア監督はこれまでずっと、アメリカの問題点を突いてきたんですけれど、全部が「資本主義の中でアメリカが見失ってしまったもの」を拾いに行く旅だったと思うんです。今回の作品はどの国も“利点”を描いているので、私たちも自問をせざるを得ない内容になっていますね。

世界の“常識”について考えさせられるこの作品、ぜひ皆さんも映画館に足を運んでみてはいかがでしょう。
今日は、先週末の全国映画動員ランキングトップ5と、映画『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』の見どころをご紹介しました。