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シーズン到来! プロの花火師に聞く、花火の最新トレンド(2016/7/14)

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木曜日のテーマは「カルチャー」。


そろそろ全国各地で花火大会が始まる時期。今回はYahoo!JAPANの「全国 花火大会 最新検索数ランキング」からベスト5をご紹介します。


第5位【 夏季 熱海海上花火大会 】

静岡県熱海市 7月24日(日)〜8月26日(金)



第4位【 全国花火競技大会「大曲の花火」 】

秋田県大仙市 8月27日(土)



第3位【 長岡まつり 大花火大会 】

新潟県長岡市 8月2日(火)〜3日(水)



第2位【 なにわ淀川花火大会 】

大阪府大阪市淀川区 8月6日(土)



第1位【 第39回隅田川花火大会 】

東京都墨田区 7月30日(土)





◆花火のプロ、日本煙火協会 河野晴行さんに聞く!

河野晴行さんは現在、日本煙火協会の専務理事に就く花火師。6月に東京堂出版から刊行された「花火の辞典」を執筆した1人です。


−−日本で花火が打ち上げられるようになったのはいつ頃のことなんですか?


河野さん 打ち上げ花火がまだなかった頃、最初に花火を見たという人は徳川家康や伊達政宗。そのような記録が残っています。


−−日本三大花火大会(大曲・土浦・長岡)は他の花火大会とどのようなところが異なるのでしょうか?


河野さん 秋田県大曲と茨城県土浦は「全国花火競技大会」。日本中の花火師が集まって競技をします。新潟県長岡は歴史もあり、非常に大きな玉が2日間にわたって上がります。規模・人出がすごく、全国各地に良い花火大会がありますが、それぞれに特徴があります。


−−最近の花火師さんが力を入れている花火はどんなものですか?


河野さん ハードとソフト、両方あります。

ハード面では花火そのものの技術で、いま一番流行っているのは「時間差」、光が見え隠れし、ディレイしていきます。他にも八方に咲いたり、3Dのように立体的な花火もあります。

ソフトの面では打ち上げの演出。コンピューターを使って、ものすごく細かい密度で花火が上がっていく演出法もあります。音楽と打ち上げをあわせるものもコンピューターを使って演出しています。


−−花火をキレイに見るコツはありますか?


河野さん オススメはあまり近くで見ないこと。私が思う良い間隔は400mぐらい。花火が開いてから、1秒後に音が聞こえるくらいの間隔がいいですね。そうすると花火全体の構図がよく見えますし、後ろのロケーションもよくわかります。


−−なぜ日本人はこんなに花火が好きなのでしょうか?


河野さん もともと日本人は桜のお花見が好きですよね。パッと散ってしまう「無常感」というものを愛するからではないでしょうか。心の中にそういうものがあるから、より日本人にあっているということですね。




たしかに、パッと咲いて、パッと散るというものは日本人の心を揺さぶるかもしれません。花火自体も時代とともに変化し、キャラクター花火や3D花火なども出てきました。今年の夏もすばらしい、新しい花火が見られると思います。