ビジネスマン、OLのネタ帳になるトピックを、毎日お届け!キャッチアップしておきたいトレンドをランキング形式で紹介しながら、毎日ひとつの話題にフォーカスしていきます。

今年のアカデミー賞大本命、いよいよ日本でも公開!(2017/2/23)

カテゴリー:1113
null

木曜日は、「カルチャー」。


まずは、2月18日(土)19日(日)の
全国映画動員ランキングトップ3をご紹介!



第3位『 一週間フレンズ 』(公開1週目)

第2位『 相棒 -劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人! 特命係 最後の決断 』(公開2週目)

第1位『 劇場版 ソードアート・オンライン−オーディナル・スケール− 』(公開1週目)


以上、先週末の全国映画動員ランキングトップ3でした。
そして、スタジオにはおなじみの映画ライター・よしひろまさみちさんをお迎えしました。今日は、今年のアカデミー賞大本命!いよいよ明日、2月24日より公開される映画『ラ・ラ・ランド』について伺いました。


高橋:映画「ラ・ラ・ランド」は、「セッション」のデイミアン・チャゼルが脚本・監督を務める作品で、ライアン・ゴズリングとエマ・ストーン主演。今年のアカデミー賞では、最多タイ13部門14ノミネートの大本命!男女の夢と恋を描いた21世紀のミュージカル映画です。よしひろさん、この映画をひと言で表現すると?


よしひろ:もうこれは「ザッツ・エンタテインメント」な映画でして、誰が観ても心が躍り、胸に刺さるストーリーになっております。


高橋:そんな、ご自身曰く“「ラ・ラ・ランド」が好き過ぎてヤバい”というよしひろさんに、「ラ・ラ・ランド」3つのうっとり♪を伺いましょう。
まず、1つめのうっとりは…【 オリジナルのストーリー&大人のロマンスが素敵 】


よしひろ:はい。ストーリーを簡単に説明しますと、主人公は売れないジャズ・ピアニストのセブと、女優志望でオーディションに失敗ばかりしているミアの恋物語なんですが、ハッピーなだけのお話じゃないんですよ。恋はやっぱり“ビター&スイート”じゃないですかぁ!どっちもちゃんと描かれているところが素晴らしいんですよ。しかも主人公が夢を追っているふたりなので、夢を取るか恋を取るか、みたいな部分もちゃんと描いているという。だから、テイストとしてはかなり懐かしい感じがするんですが、内容はしっかり現代劇なので、いまの人たちが感情移入しやすいと思います。


高橋:さ、そして「ラ・ラ・ランド」2つめのうっとりは…【 映画愛に溢れている 】


よしひろ:ハリウッドの黄金期にオマージュを捧げている作品で、監督自身も言っていたんですけれど、なぜ今この映画を作るかというと、昔ハリウッドで作られていたミュージカル映画は完全にオリジナルの作品だったんです。いまはそういう作品が全くないということで、それをやりたい!というところからスタートしている作品で、古い映画へのオマージュもたくさん込められています。そして、この作品は「ラ・ラ・ランド(La La Land)」というタイトル通り、ロサンゼルスのあちこちで撮影されているんですが、オープニングのシーンは高速道路を2日間封鎖して撮影されたそうです。


高橋:「ラ・ラ・ランド」3つめのうっとりは…【 オリジナルの音楽が素晴らしい 】


よしひろ:そうなんですよ。この作品はオリジナルの音楽にもこだわっていて、サントラはもちろんアカデミー賞の作曲賞にノミネートされています。で、この作品「13部門14ノミネート」ってちょっと半端じゃないですか?これはどういうことかというと、歌曲賞で2曲もノミネートされているんですよ。もうそれ自体が異例のことですよね!これも主演のライアン・ゴズリングとエマ・ストーンが歌っていて、エマ・ストーンが歌っている「Audition」という曲は、撮影中に彼女が実際に歌ったものがそのまま使われているそうです。


高橋:私も一足先に映画を拝見したんですが、エマ・ストーンの歌が素晴らしくて、先ほどよしひろさんもおっしゃっていましたが、人生の厳しさも恋の甘さも全部歌ってる!もう、すごくロマンチックで甘くてせつないんですよねぇ。


中西:あの…ミュージカルがあまり得意じゃないんですが……そんな人はどうですかねぇ。


よしひろ:絶対に大丈夫です!だってみんな「恋ダンス」好きじゃん(笑)なので、いきなり踊るとか大丈夫でしょ!!皆さん免疫ついているので大丈夫だと思いますよ。


よしひろさんと万里恵ちゃん大絶賛のこの映画。中西キャプテンのように「ミュージカルはちょっと苦手」という方もぜひ、劇場の大スクリーンでご覧になってみてください!
今日は先週末の全国映画動員ランキングトップ3と、話題の映画「ラ・ラ・ランド」をご紹介しました。


「2017年本屋大賞」を大予想!(2017/2/16)

カテゴリー:1113
null

木曜日は、「カルチャー」。


まずは、紀伊国屋書店 和書一般の
ウィークリーランキング ベスト3をご紹介!



第3位 『 自分でできる! 筋膜リリースパーフェクトガイド/竹井仁(自由国民社) 』

第2位 『 人生の「真実」に目覚める時/大川隆法(幸福の科学出版) 』

第1位 『 白石麻衣写真集 パスポート(講談社) 』


そして今日は、4月に発表される「2017年本屋大賞」のノミネート10作品から、オススメの小説を文芸評論家の杉江松恋さんに伺いました。


最初の小説は、恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷(幻冬舎)」。こちら、杉江松恋さんが直木賞受賞を言い当てた作品です。


今回の10作品の中で2016年を代表する作品だと思っているのは、恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」なんですけれど、青春小説でもありますし、音楽に関する才能を扱った小説の中でも、描かれた事がないタイトルですね。これは、浜松市が主催している国際ピアノコンクールをモデルに決勝までを描いた作品で、4人のピアニストがその中で才能を開花していくんです。読んでいると色んな形でその人が才能を開花していく場面が描かれているので、自分の中にあるものが刺激され、これからの人生を歩む上で前向きな気持ちをもらえる様な感じになります。とても読後感が良い小説。ピアノの演奏って、音楽ですから文字に直すのは非常に大変なことだと思いますが、ありとあらゆる手を尽くして、美しいピアノの演奏はどういうことかということが描かれていて、そのバリエーションだけでも楽しめると思います。

続いての小説は、森見登美彦さんの「夜行(やこう)(小学館)」。


夜行というのは、怪談の小説なんですよね。“やこう”もしくは“やぎょう”どちらか?読み方はカバーに書いてないのですが、一連の連作の大河がありまして、各編のモチーフとなっているのです。色々な怪奇現象が起きるんですけれど、傍らにはその「夜行」という作品が必ず飾られている、と。で、ある女性が失踪したという事件があって、何年後かに関係者たちがもう一度集まって、過去の話をしているうちにどんどん怪しいことになっていくという、非常に雰囲気のある良いホラーなんですよね。失われた青春、止まってしまった青春の時間の針が戻って動き始める時、というのがテーマとしてあると思うのです。で、もうひとつは色んなパターンの男女の関係が恐怖と言いますか、影がある描写とともに語られていく、という側面があるんですね。

3冊目は、森絵都さんの「みかづき(集英社)」。


みかづきというのは、昭和36年から平成にわたっての数十年に及ぶ、朝のテレビ小説のような非常に長いドラマなんです。理想の勉強の教え方みたいなものを思いついた男女が、学習塾を開いて奮闘していくという話で、大河小説として非常に面白いですね。三代に渡るのです。最初のゴロウとチアキという男女から何年後とかに、こうベクトルが続いていくのです。長い物語で登場人物も多いのですが、ひとつ1つのエピソードは完結して読めるようになっているので、そういった意味ではストレスなく読み進めることが出来ると思います。

最後は、原田マハさんの「暗幕のゲルニカ(新潮社)」。


原田マハさんは美術業界になじみのある方なんですけれど、非常に影響を受けたピカソの「ゲルニカ」という作品をテーマに、どういう風にこの作品が描かれ、美術館に置かれるようになったのか?ということと、現代の色んなところで戦争の影が忍び寄っているところもあったりして、それとこの「ゲルニカ」が描かれた当時のことを重ね合わせて書かれていて、現代の世情を描いた小説としても、大変優れていると思いました。ピカソのゲルニカの展覧会をしようという話が起きるのですが、実現するために動くと、政情などが絡んで上手くいかないんです。その実現のために美術館で働くのがこの作品の主人公です。サスペンスというのがひとつあるんでしょうかね。なんですが、そのピカソという非常に恋も多く、才能にも恵まれた特殊な人物が出てくるので、伝記的な要素もちょっとあります。

以上、文芸評論家の杉江松恋さんがオススメする4冊。皆さんはどの作品を手にとってみますか?「2017年本屋大賞」は4月11日に発表されます。
今日は「2017年本屋大賞」ノミネート作品の中から、文芸評論家の杉江松恋さんがオススメする小説をご紹介しました。

14年連続日本一に選ばれた庭園とは??(2017/2/9)

カテゴリー:1113
null

木曜日は、「カルチャー」。


今日は、アメリカの日本庭園専門誌
【 数寄屋リビング ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング 】
が主催する「しおさいプロジェクト《日本庭園ランキング 2016》」
のトップ3をご紹介します。



第3位 『 山本亭/東京都葛飾区 』

大正時代に建てられた、山本家の住居を葛飾区が買い取り一般公開。270坪の書院庭園です。


第2位 『 桂離宮/京都市西京区 』

皇室関連施設でもある桂離宮。面積約7万平方メートルのうち、庭園部分は約5万8千平方メートル。回遊式の庭園は、日本庭園の傑作といわれています。


第1位 『 足立美術館/島根県安来市 』

日本で最も横山大観作品を所蔵していることで知られる美術館ですが、16万5千平方メートルに及ぶ日本庭園の美しさでも有名。なんとこの日本庭園ランキングで、14年連続の日本一となりました。



以上、アメリカの日本庭園専門誌が選んだ日本庭園ランキングトップ3でした。
そして今日は、14年連続日本一に輝いた「足立美術館」の学芸員・山根布由実さんにお話を伺いました。


中西:この度は本当におめでとうございます!14年連続ということで、盛りあがりましたか?


山根:そうですね。やはり14年連続ともなりますと職員一同喜んでおりますし、今後も多くの方に日本庭園の魅力をお伝えできるように、職員一丸となって庭園の維持・管理に努めて参りたいと改めて思っております。

中西:ここまで13年連続でしたから、プレッシャーなどもありましたか?


山根:そうですねぇ。庭師はだいぶ、気持ちを引き締めてやっているようです。

中西:それではここで、「足立美術館」の日本庭園の概要を改めて教えて下さい。


山根:建物を包み込むように、6つの庭園があります。庭園のみならず、山々の借景を活かした景観と、午前と午後、そして季節によって印象を変える風景を楽しんで頂けます。春はつつじ、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色。それぞれの良さがあります。

中西:先日、僕が伺ったときも雪景色だったんですけれど、本当に手入れの行き届いた素晴らしい庭園でした。こちらは日頃、どういうケアをされているんですか?


山根:通常は7名の庭師によって、専門的な管理をしております。それ以外にも、毎朝開館前に約1時間かけて、職員全員で清掃作業を行っております。

中西:庭園に素晴らしい“男松”と“女松”があるんですが、あれは何かあったときのためにスペアも用意されているんですよね?


山根:そうなんです。いつでも美しい状態を保てるように、同じような大きさで同じような形の松を用意していますね。庭園内には赤松だけでも800本ございますし、スペアも200本以上あります。

中西:あと嬉しいのは、来館者数がV字回復しているそうですね。


山根:そうなんです。昨年は過去2番目に多い数字でした。海外からのお客様も年々増えていて、2016年には2万5千人の方にご来館いただきました。

中西:常設展示されている横山大観の絵も素晴らしいですね。


山根:大観の作品は当館だけで120点所蔵しておりまして、そちらは皆さん驚かれますね。

中西:最後に、まだ足立美術館を訪れたことのない方にメッセージをお願いいたします。


山根:当館は創設者の「庭園もまた一幅の絵画である」という信念のもと、庭園を絵画のようにご覧頂ける“生の額絵”など、様々な工夫をしております。絵画と庭園をあわせてご覧頂けますので、ぜひ“日本の美”をご堪能いただければと思います。

季節毎に表情を変える素晴らしい日本庭園。一度と言わず、何度でも訪れてみたいですね。今日は、アメリカの日本庭園専門誌【 数寄屋リビング ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング 】が主催する「しおさいプロジェクト《日本庭園ランキング 2016》」のトップ3をご紹介しました。


目指せ、御朱印ガール!(2017/2/2)

カテゴリー:1113
null

木曜日は、「カルチャー」。


最近、御朱印帳を手に全国各地の神社やお寺を巡る
“御朱印ガール”が増えているということで
今日はそんな御朱印を題材にした漫画
「朱にまじわれば」の作者・川崎順平さんが選ぶ
【 印象に残る神社仏閣トップ3 】をご紹介!



第3位 『 豊川稲荷 』

正式名称は「豊川閣 妙厳寺」、愛知県豊川市にある曹洞宗のお寺です。豊川ご出身の川崎さん、地元のお寺でもあります。


第2位 『 東京大神宮 』

千代田区にある「東京大神宮」は、“東京のお伊勢さま”として親しまれる縁結びで有名な神社で、神前結婚式を初めて行ったとされる神社でもあります。


第1位 『 穴守稲荷 』

大田区にある「穴守稲荷神社」。この地の水害を治めるために建てられたお稲荷さまで、動かしてはいけない赤鳥居が有名です。



以上、川崎順平さんが選ぶ神社仏閣トップ3でした。
いずれも有名な神社仏閣ばかりですが、とくに「穴守稲荷」は、参拝者を温かく迎えてくれる、という意味で一番印象に残っているのだそうです。


そして今日は「御朱印」の魅力について、川崎さんにお話を伺いました。


中西:まずは川崎さんから「御朱印」について、説明をお願いします。


川崎:「御朱印」はよくスタンプラリーに例えられるんですが、まずはこの「スタンプラリー」という言葉を無くしていきましょう。スタンプラリーという言葉を使ってしまうと、どうしても“コレクター”の方に行ってしまうんですよ。なぜコレクター魂に火をつけるのがダメかと申しますと、御朱印の転売問題といったことがあるんですね。例えばレアな御朱印だといわれるものがいくつかあるんですが、それを見たときに「欲しい!」という感情が先に来ちゃうんですが、それがダメなんです。素敵な御朱印を見かけたら、その神社仏閣に行ってみたい、と思っていただきたいんです。で、その場で書いてもらうお札というのが一番しっくり来るのではないかと思います。

中西:なるほど!で、この「朱にまじわれば」の構想が思いついたのは、どういったきっかけですか。


川崎:もともと神社仏閣を巡るのが好きだったんですよね。で、その課程で御朱印というものを知ったんですけれど、それで御朱印という媒体を使って、なにか一つフィクションを作ってみようと思ったんです。

中西:作中に登場する神社仏閣は、実際に川崎さんが足を運ばれたところなんですよね。


川崎:はい、全部行っています。“ネーム”という下書きを書く前に、先行でロケハンに行くんです。それをもとに漫画を書いて、担当さんが許可を取ってくれるんです。

中西:もし、そこで断られたらどうなるんですか?


川崎:断られたら別のところを探すか、全然違う内容を書くかですね。

中西:えっ、そういうこともありましたか?


川崎:ありましたね、何回も。10のうち3くらい断られることもあります。そういうときは全部書き直しています。

中西:「朱にまじわれば」で最終的に目指すゴールは何ですか?


川崎:漫画界でゴールといえば、円満終了か打ち切りかのどちらかなんですけれど(笑)、ひとりでも多くの方にこの漫画を読んで御朱印を知ってもらい、実際に神社仏閣に行きましたよと言っていただければ。それぞれ、各々のゴールで良いと思います。

今日のランキングを選んでくれた川崎順平さんは、現在マンガ雑誌アプリ【マンガボックス】で、御朱印を題材にした漫画「朱にまじわれば」を連載中。こちらは電子書籍版も好評発売中です。
カンザスからやって来た高校生・ドロシーは、日本語が喋れないためになかなか友達が出来ずにいましたが、持っていた御朱印帳をきっかけに友情の輪がどんどん広がっていきます。


中西さんも「御朱印帳は、お参りした場所の御利益を日記のようにまとめておけますし、思い出の記録にもなるのでオススメです。」とおっしゃっていました。皆さんも「御朱印集め」を始めてみてはいかがでしょう?