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『働きアリからの脱出』の著者、越川慎司さんにお話を伺いました。(2019/1/10)

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木曜日は、「カルチャー」


2019年が本格的にスタートした今週、アナタの仕事の調子はいかがでしょうか?
「今年こそ、こんなふうに仕事をしたい!」
そんな決意、早くも揺らいだりしていませんか?
今回は、“働かされる”から“自由に働く”ために、必要なヒントをご紹介していきます。
スタジオには、集英社から発売中『働きアリからの脱出〜個人で始める働き方改革』の著者、越川慎司さんをお招きいたしました。
まずは、【 働きアリにならないために、今からできること TOP3 】!



第3位 『 伝わるコミュニケーション術を身につける 』

第2位 『 メンターを持つ 』

第1位 『 やらないことを決める 』

中西:今週から仕事始めの方、多いと思いますが、今年こそ仕事とのかかわり方を変えてみませんか?
【 働きアリにならないために、今からできること TOP3 】のキーワードから、今年、アナタの働き方を変えるためのアドバイスを『働きアリからの脱出〜個人で始める働き方改革』の著者、越川慎司さんに伺っていこうと思います。
おはようございます、よろしくお願いいたします。


越川さん:はい、お願いします。


中西:まずは、この『働きアリからの脱出』という本のタイトル、インパクトがあるんですけど、どんな思いで付けられたんですか?


越川さん:働きアリというのは、上から言われたことを実直にやるという昆虫だと思うんですけど、今までの仕事のやり方は、会社の上司から言われたことをやれば幸せに社会人生活が終われて、60歳で定年を迎えて…という幸せの定義でした。それが、やっぱり長く生きるようになってくると、言われたことだけをやるだけではいかなくなってきましたね。


中西:今年50歳になるんですけど、ここからもう50年生きると思うと、やっぱり、色々なことに挑戦していかないとなと思うんですよね。


越川さん:そうですね、定年レスなどとも言われていて、60歳で仕事を辞める事がなかなか出来なくなってきていますから、個人で工夫して改善して挑戦していくことをおススメしたいという思いから本を書いてみました。


中西:僕も興味津々なんですけど、まず、『働きアリにならないために、今からできること TOP3』の第3位、『伝わるコミュニケーション術を身につける』から伺っていきます。


越川さん:“伝える”ではなく“伝わる”ということなんですね。ポイントはですね、様々な課題を解決するときに、一個人ですとか、一社ではなかなか課題解決が出来なくなってきていますから、社内や社外に味方を作って、人を巻き込んで、みんなで解決していくやり方がこれからとても必要になってくるんですね。
そうすると、コミュニケーションという手段を使って、相手を思い通りに動かすことが大事になってくるんですね。そこで、一方的に自分が“伝える”ではなく、相手に“伝わって”、相手が思い通りに動くという形をとらなくてはいけないですから。


中西:じゃあ、自分の思いを相手が体現してくれるようになるとベストですよね?


越川さん:そうですね、そのためには、例えば、だらだらと長文のメールを送るのではなく105文字に収め、しっかりコンパクトなメールを送るとかね。実は、メールとかチャットは105文字を超えると既読率が下がってしまうので、105文字にまとめた方が良いんですよ。


綿谷:105文字!


中西:へえ!いい話聞いた!短めに簡潔にってことか〜。


越川さん:相手のことを考えて、わかりやすい言葉を使ってお伝えするとか、相手に応じてキーワードを変えていくとか、そういうことが、伝わるコミュニケーション術になると思います。


中西:“伝える”ではなく“伝わる”ですからね!
続いて第2位の『メンターを持つ』ということなんですが、メンターというのはどういうことなんですか?


越川さん:今激しい変化の中、そもそも、その変化に気付くというのが非常に重要になってくると思うんですね。そうすると、一個人で見ている視点では、なかなか変化に気付きにくい場合もありますから、会社の中の違う部署の上司であるとか、社外の尊敬する先輩であるとか、そういった方から世の中の変化を教えてもらうことや、自分自身がどのように成長しているか、どれくらい成長しているかなどを外部の方から教えてもらうということが、自分の成長にものすごく貢献すると思います。


中西:普段よく会う人ではなく、たまに会う人の方が、視点も違うし、自分の客観的に見てくれやすくなるということですか?


越川さん:そうです。自分と違う知見を持っている方が良いんですよ。ですから私は、20代のメンターもいるんですよ。


中西:年下でも良いんですか?


越川さん:リバースメンターと言います。若い人の方が流行に敏感ですからね。


中西:それはわかる!僕は大学生に教えているんですけど、彼らの方がすごく斬新なアイディアを出したり、僕のことを客観的に見てくれて、しかも、違う視点を持っているので助かりますよね。


越川さん:そうすると、世の中の変化も、自分の変化もわかりやすくなりますよね。私はそういう方を海外も含め3人いまして、3か月に1回くらい電話や対面でアドバイスをもらうようにしているんですよ。


中西:それいいなぁ。いい話だ。
最後に第1位の『やらないことを決める』なんですが、これはどういうことなんですか?


越川さん:今、「働き方改革!」とメディアで取り上げられていますが、早く帰れ!というメッセージがすごく多いと思うんですよね。働く時間を短くして、でも、売り上げは上げろ!とすごい理不尽なオーダーが降ってくると思うんですけど、これは、限られた短い時間の中でより大きな成果を上げるというゲームをしているようなものなんですよ。
そうすると、新しいことに挑戦していくため、変化に対応していくためには、今までやってきたことをやめなきゃいけないということです。


中西:ベーシックにやっている中から切り捨てるものを見極めなきゃいけないということですか?


越川さん:そうです。何となく昔からやっていたようなこと、例えば、会議のための会議のための会議をやらなければいけないとか、メールを見てくださいというメールを送るとか、そういった無駄なものをなくしていって、短い時間の中で成果を残しましょうという意味です。


中西:なるほど、そういうことなんですね、わかりました。
今回は、集英社から発売中『働きアリからの脱出〜個人で始める働き方改革』の著者、越川慎司さんにお話を伺いました。ありがとうございました。


越川さん:ありがとうございました。