パリを拠点にしているCHICOさん。一方、鎌倉に移住し、家族との時間を大切にしながら活動を続ける長谷川さん。ともにそのライフスタイルが、幅広い世代の女性たちから支持されています。

子育てしやすい環境を求めて鎌倉へ

長谷川

子どもが生まれてなかったら、ずっと都内に住んでいたと思うけど、もともと実家が鎌倉の由比ヶ浜にあって。

CHICO

そうなんだねー！

長谷川

子どもが生まれて、都内で育児をするイメージがなくて、たまたま私が住んでいたのが都内のど真ん中だったので、公園もないし、鎌倉ののんびりさ、ゆるさを知っているから、子どもが小さい間だけでもこっちに移ろうと思って、仕事も通えない距離でもないから。お母さんも近くにいるし、おもいきって鎌倉に住んじゃおうかなと思って、土地を探し始めたら、たまたまいい出会いがあったからそこに決めたの。今ではよかったなと思う。もう都内に戻る生活は考えられなくなってしまった。

CHICO

引っ越して何年くらい？

長谷川

5年目。

CHICO

インテリアで好きなものとかある？

長谷川

わたし、掃除が好きなの。(笑）

CHICO

いいな(笑）

長谷川

きちっとしているのが好きで、清潔な色が好きで全体的にトーンは白とベージュだったりするのね。

CHICO

クリーンだね。

長谷川

一階の寝室は、もともと床だったけど、底冷えして、あまりに足が冷たくなってしまって、建てた後からの床暖房は大変だからどうしようと思って、2年目の冬におもいきって、毛並みのある白いふかふかのカーペットにして、もちろん汚れるけど、触感がハッピーだからそれでいいか。汚れも記念くらいに思っている。

CHICO

今聞いておもったけど、足の裏からハッピーは贅沢！

長谷川

変えてよかったと思って、毎日のことだから、家の中で不快なことがあったら気になるし。

CHICO

床が触り心地がよくてあたたかいほうが幸せだよね。

長谷川

自分で選んだ好きなものに囲まれている生活はいいよね。香りだったり、リネンやタオルひとつにしても、自分がいいなと思ったのを置いておくと心地いいよね。

CHICO

そうだよね。

精神を鍛えるヨガ

「美」と「健康」に関する知識を基に活動の幅を広げる長谷川さん。昨年、現代人のためのヨガ、WabiYoga(侘びヨガ)の日本初、インストラクター第１号の資格を取得しました。

長谷川

理恵ちゃんは、独特なヨガやっているよね？詫びヨガ。

CHICO

詫びヨガは、まだ世の中にほとんど出ていないだけど、侘び寂びの詫びからきていて、鎌倉に山田宗徧流という有名なお茶の家元があって、家元の奥様が「詫びヨガという新しいヨガのスタイルをこれから始めようと思っているんだけど、やってみない？」と言われ、まず響きが新鮮だったし、鎌倉にいながら和になかなか触れる機会もなくて、お茶に対する憧れもあったし、家元の元でお茶とヨガを学べるのは楽しそうと思って、「やってみたいです」と言ったのがきっかけ。最後はお抹茶を点てたりして、動きとしては激しい動きはなくて精神面に効く感じ、禅みたいに無駄なものをどんどん省いていくっていう感じなの。呼吸法だったり、身体の軸を整えるとかきれいな背筋、姿勢を作るとか。その矯正をやったり、奥様は合気道の先生でもあるんだけど、全部が繋がっていて、お腹の下、丹田に力を入れて、脇をしめると、立ち振る舞いも美しくなるんだけど、それをやることで精神が安定する。だからもともとは企業のトップのためのセミナーだったんだって！

CHICO

そうなんだ。

長谷川

でももっと日本の女性にも知ってもらいたくて、詫びヨガと名前を変えてやっているの。

CHICO

すごい興味ある！

長谷川

例えば、人前でスピーチをする時、緊張するから、立ち方とか呼吸法で精神を整えるような訓練もやったり、ヨガよりもスピリチュアルなほうが近いかな。現代人は、何をしなくても携帯電話とか看板、電気とかで刺激が入ってきてしまうから、 詫びヨガの稽古をする時はほんとうに静かな家元のお茶室で和蝋燭一本立てて、香り、お香炊いて、どんな暗い日でも電気を消してやるの。いらない雑念をどんどんそぎ落として、身体をすっきりさせる。

CHICO

環境も有機的で、詫びヨガのオーガニックさが今、理恵ちゃんがやってるヴィーガンスイーツパティシエとリンクする部分があると思った。詫びヨガとパティスリーは、別物に捉えていたけど、すごいリンクしている！

長谷川

マラソンもどれもこれも自分ですごくやりたくて始めたわけではなくて、たまたま来たお話だったりとかで、わからないもんだね。