東日本大震災から11年。当時学生だった校長と教頭が、あの日を振り返ります。

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聴取期限 2022年3月18日(金)PM 10:00 まで



こもり校長「今週もお疲れさま!」

ぺえ教頭「お疲れさまでした!」

こもり校長「今日は、3月11日。今日1日、色んなテレビやラジオでも耳にしていたと思うけど、今日で、東日本大震災が起きて11年になります。11年前だから、10代の生徒のみんなはまだ小さかっただろうし、物心がついていなかったという生徒もいるかもしれないね」

ぺえ教頭「ちなみに、校長は、11年前のこの日は何してたの?」

こもり校長「俺は中学3年生で、学校にいたね。卒業練習の後に、進路の時期だったからさ。俺は中高一貫校だったから、推薦の話とかで学校に残っていて、学校の教室にいた時に地震が起きて…。その後校庭に集まってさ」

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ぺえ教頭「避難して…」

こもり校長「うん。この地震が起きる前日とか前々日も、関東はものすごい地震が来てたから、俺の中ではいつもの地震と変わらないんだろうなぁと思ってた。校庭に集められて1時間半ぐらい経ったのかな? “もしかしたら校舎が崩れるかもしれないから、教室には戻らないで”って。時間が経つごとに、“あ、いつもと全然違うことが起きている”って思い始めて。そうすると学校に残って集まってた人たちが、先生たちから“今、電車も止まっている”って…。そう、関東は(電車が)止まったの。山手線とかも止まって」

ぺえ教頭「みんな歩いて帰ったりしてたもんね」

こもり校長「そう。在来線が止まったから。俺らは中学生だったから、電車がなかったら帰れないってことになって、体育館に泊まることになった」

ぺえ教頭「そうだったんだね」

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こもり校長「うちの学校が区の避難場所になってたから、うちの体育館に中学校が3校ぐらい集まったのかな? 他の周りの中学生の子とかが来て。
俺は自分の母校に他の学校の方が避難しに来てるから、先生たちに集められてさ。カンパンとかお水とかを各学校に配るっていうことになって。俺は初めて(非常食を)配ったね。カンパンと水を全部並べてセットにして、何セットも作って、初めて会った学校の先生に“こんばんは”から入って、“これ、カンパンと水です”って言って何箱も配って。
深夜になったぐらいだったかな? 深夜になる前か? 時間はもう覚えてないけど、それでも各々の判断で帰れる人は帰ろうっていうことになって、俺は歩いて帰ったね」

ぺえ教頭「結構な距離を歩いて帰った?」

こもり校長「うん、結構な距離を歩いて帰った。今考えれば、中学3年生だったっていうこともあったし、まだ自分の経験のなさがあったから、あれがこういうことになるんだな、っていうふうには思わなかったけど。自分の中では、今でもすごく覚えてる。11年前の今日は、結構衝撃的な1日だったね」

ぺえ教頭「そうだよねぇ」

こもり校長「逆に教頭は、当時は地元の山形にいたのかな?」

ぺえ教頭「そうだね。私は高校3年生で、卒業したばかりのタイミングで。で、4月から宮城の大学に進学する予定だったのね。だから、3月の半ばぐらいから宮城での一人暮らしが始まるっていうタイミングだったんだけど…まぁ、震災が来て。入学式も4月にする予定だったのが5月になって。
山形で震度5強ぐらいだったかな? その地震を経験して、その時は実家にいたんだけども、停電もして、色んなライフラインも止まってしまったりとか。当時は、ガラケーのワンセグで…電気止まっちゃってテレビがつかなかったから、それのニュースで隣の宮城県だったり、岩手県だったり、福島県がすごく大変なことになってるっていう状況を観て。もう、信じられない。隣の県でこんなことが起きてる、って。
もちろん近隣の県で友達とか親戚とかもいるわけだから、すごい心配なんだけど、連絡が繋がらないとか。あと、こんなに近くにいるのに自分は何もできないもどかしさだったりとか。そういうものをすごく感じながら、あの日は過ごしてた」

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ぺえ教頭「で、進学してからも、大学が宮城だったからさ、同級生とかでも震災を経験した仲間たちもいて。すごく大変な想いも辛い想いもしてるけど、みんながすごい前を向く力が強くて。だから自分が励まさなきゃいけない存在だったのに、逆に力を貰ってしまっていた、ぐらいの感じ。その仲間たちは“前に進もう”っていう気持ちがすごく強かった。
あの震災は、結構近くの存在で。大学のオープンスクールみたいなのあるじゃない。あの時に仲良くなった宮城県の友達がいたんだけど、震災で家が流されてしまったりとかして、入学できなかったんだよね。“入学式に会おうね”っていう約束をして、その日を楽しみにしてたんだけど、“ごめん、入学できない状況になっちゃった”っていう話だったりとか。すごくやりたいことがあったけど、夢が途絶えてしまった仲間たちも見てるし。その時は、すごい色んな想いで山形にいた」


♪ アネモネの咲く春に(ザ・レコーディング at NHK CR-509 Studio) / ASIAN KUNG-FU GENERATION


こもり校長「さっき頭にも話したけど、11年前の今日、今の10代の生徒からすると、もしかしたら産まれてない生徒もいるだろうし、その時を経験したけど、物心がついてなくて記憶にない生徒もいるだろうし、はたまた、それを経験しない地域にいた生徒もいるだろうし。本当に、今の10代は人それぞれ、たぶん感じることも違うだろうし。今日1日、テレビだったりラジオだったりとかで、震災の話をたくさん耳にしたし目にしたと思うけど、“それを知らない”・“何も感じられない”っていうことが悪ということではないと俺は思う。ただ、そういうことが実際に起きたんだよ、って。
今日は校長と教頭の話をさせてもらったけど、そういうふうに感じた思いがあったりとか。俺はまだ覚えてる中学3年生の頃のことで、もしかしたら “今の私と同い年です”って思った生徒もいると思うけど、その君と同い年の時に、俺はこの経験をしているから、こういうふうに思っただけであって。逆に“どういうことが起きたのか全くわからないです”って今の10代が、今日1日を通して、色んなことを目にして、耳にして、何を感じたのか、どう思ったのか。自分の中で芽生えた感情っていうものを大切にしながらも、こういうことがあったんだよって、忘れないことも大切だと思うし。無理に話すことが正解でもないし、答えはない中で、今のこれから先を歩んでいく君たちが、今日何を思ったのか、その気持ちを大切にして欲しいなと思います」

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そして、23時からの『SCHOOL OF LOCK!教育委員会』では、とーやま委員が先週末、実際に東北に行った模様を放送!

こもり校長「先週末、教育委員会のTwitterでも、その日の様子がツイートされていたけど、BRAHMANのTOSHI-LOW先生もいらっしゃって、とーやま委員との5年越しの約束を叶えられています!」

ぺえ教頭「東北の生徒たちとも会えてたみたいだね!」

こもり校長「かなりたくさんの、東北の生徒だったり、東北のリスナーの方も来てくださったっていうのを、俺もツイートが更新されていくのをリアルタイムで見れてさ! すごいよ! とーやま委員はその当時を、SCHOOL OF LOCK!の校長先生として、やしろ元教頭と一緒に過ごした人だからこそ、この約束が果たされたっていうのは、ものすごく意味のあることだと思う。何か、そこで新しい希望にもなったな、っていうのも感じました!
ぜひ、23時からの『SCHOOL OF LOCK!教育委員会』にも参加して欲しい!」

<⇒『SCHOOL OF LOCK!教育委員会』タイムフリー視聴はコチラ!

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