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Athelete News
14.11.08
世界のトップと肩を並べる
今週の「ATHLETE NEWS」は、テニスのマリア・シャラポワ選手のフィジカルトレーナーを務めていらっしゃる中村豊さん。アメリカのテニススクールでは、錦織圭選手のトレーナーも担当された方、ここ最近の輝かしい活躍についてもお伺いしました。

ー中村さんは、マリア・シャラポワ選手の専任フィジカルトレーナーということですが、シャラポワ選手というとちょっとワガママそうなイメージがあったりしますね。

「テニスの選手は個人競技なので、自分に必要なもの、大切なものを周りから吸収する。それを表現するという仕事なので、周りから見ると厳しい選手です。彼女のパフォーマンスというのは常に一流として求めますから、周りから求めるものも高いし、自分に求めるものも高いですね。周りから見るとかなり厳しい選手として見られるんですけど、日々接していて、すごいなと思うのは何をやるにしても極めるんです。だから、周りから見るとちょっと近寄り難い選手、それだけのオーラを発してる人間なんですね」

ーシャラポワ選手は、他の選手と比べてフィジカル的にはどうなんですか?

「身長が188センチと長身で、重心が高いですね。手足も長いし、そうなると動きにくい。でもその分、力が出るんですね。野球のピッチャーで言うと、身長が高い選手は腕が長いし足が長い、それだけ力が生めるんですけど、それにかかる体の負荷が高くなるんです」

ー筋力が無いと、素早く動けないですもんね。

「そこのブレが生じる分、力が出るのでそこをコントロールする体幹、体の強さが求められますね。体のメンテナンス・強化は、小さい選手と同様に違う形でやっていきます」

ーシャラポワ選手の専属トレーナーになる前は、どんな選手を教えてこられたんですか?

「ここ最近で印象に残るのは、錦織圭です。当時フロリダで、彼が渡米して来てファンドを立ち上げて、彼を育成したいという時期がありましたので、その時にコンタクトをとっていただきました。彼が14歳に成り立ての頃ですね」

ーその時点で、彼は素晴らしい存在になると感じていましたか?

「彼の持ってるアスリートとしての素質や動き方、オーラというのがあるんですね。それは年齢を重ねて出て来る場合もあると思うんですけど、彼の場合は小さい頃から、初めて会ったのが12、3歳くらいですかね。14歳から一緒にやり始めたんですけど、やはり輝くものがありました」

ー12〜3歳頃の体は、フィジカルに重点を置き始める時期なんですか?

「フィジカルに重点を置くといっても、鍛えて体を大きくするという事ではないんですね。野球もゴルフもそうですけど、特化した動きの反復になりますから、体の歪み、左右のバランスが少しずつ崩れて来るんです。一日でフォアハンドばかり打ったり、サービスを打ったり、ピッチャーもそうですけど右から左への回旋運動なので、それを毎日100回200回繰り返していくと、体の動かし方、そっちは上手になるんですけど、反対側があまり上手じゃない。筋力の付き方も変わって来るし、可動域も歪みが出てきますから、そこを矯正してとるのがトレーニングです。そこを特化していかないと体を大きくしても、体の出力が上がらないんですね。車で言うマニュアル、1速から5速へ上げる時に、いかにスムーズに上げられるかということです」

ーその後も、他の技術が身に付きやすくなるんですね。

「フィジカル的に体の動き方、動かし方を学べば、コーチの求める動きが出来たり、選手が求める動きが出来ます。錦織というのは体の動かし方が上手で、テニスラケットを持っての表現力がものすごい上手なんですね。それと体の強さという面でギャップがあったので、ケガが多かった時期もありました。それは日本人と海外の選手の体格を比べると、テニスの世界でも男子だと身長で10センチ差、海外の平均は185センチですから、体重でいうと7〜8キロ、やっぱり筋量が多いんですよね。それだけ彼らの体は力が出やすい体なんです」

ー今年、錦織選手は大活躍ですね。これは何が変わったんですか?

「トップのマリアもそうですけど、共通するのは周りが変わったのではなくて、自分が求めているんですね。指導者が良かった、チームが良かった、結果的にはそうなんですけど、選手が求めてるオーラ。そこと指導者がタイミング良く重なり合って、結果が出るという事なんです。ツアーを回り始めて7〜8年経ちますから、年齢も24歳で、あと3〜5年もう少し本腰入れて頑張りたいという気持ちが強くなったので、こういう人がいい、ああいう人がいいと、とそこを固める決意が出たんじゃないですかね」

ー先ほども、シャラポワ選手は自分に厳しいと仰ってましたけど、そうやって貪欲になっていく事なんですね。

「やっぱり一流の選手は求めるものが高くなりますから、僕らもプレッシャーがかかりますけど、それは良いプレッシャーですね。一流と接するには、こちらも一流でないといけませんから」

ー上位8位で争うワールドツアーファイナル、錦織選手は日本人初の出場を決めましたね。これはどういう大会なんですか?

「シンプルに世界のトップの8人をロンドンに集結させて競い合う。ラウンドロビンといって、8人いて、4人4人に分けて総当たり戦をします。上位2名が準決からスタートという事なので、8人の中でも運というのはあまり無いんですね。勝たないと次のラウンドに行けませんから」

ー錦織選手がどんな試合を見せてくれるのか楽しみですけど、錦織選手はどうですか?

「チャンスはあると思いますし、昔、彼に言ったのはアスリートの中で誰が一番楽しんでプレー出来ているかというと、世界のトップなんですね。フィジカル的にもフィットしてるし、技術もあるし、精神的にも落ち着いてる。トップに行けば行けるほど、テニスが面白くなる。圭もあそこのレベルに行ってますけど、テニスの楽しさという面ではプレッシャーもあるし、色々あると思うんですけど、今テニスを楽しんでるんじゃないですかね。それをまた、トップの選手の中で戦えるプライドが出てきますし、やっぱりやってて面白いと思いますね」

Message

Circle of Friendsや藤木直人さん、伊藤友里さんへのメッセージはこちらから。あなたのスポーツ体験と気分を盛り上げるためには欠かせないリクエスト曲をお待ちしています。