今月ご乗船いただいているのは、「自由であり続けるために: 20代で捨てるべき50のこと」の著者、アーティストインキュベーターの四角大輔さんです。
ニュージーランドの原生林に囲まれた湖を拠点に、世界中を移動しながら生活するクリエーターで、執筆家の四角さん。
今週の旅先は、「デンマーク」について伺いました。

四角「これも去年行きましたね」
干場「1年で本当にいろんな場所を旅されているんですね。なぜ、デンマークに行こうと思われたんですか?」
四角「ロラン島という島がありまして、ここが電力自給率が数100%なんです。風力がメインなんですけど、島の電力は再生可能エネルギーで賄っている上に、余ったエネルギーを近隣に売っているという島なんです。」
干場「面白い島ですね!」
四角「あとは、コペンハーゲンですね。ここをじっくり見たいなというのがありまして、この2カ所を行きました」
干場「行ってみてどうでした?」
四角「ロラン島は、レストランもカフェもオーガニックベースのものが多いんですけど、街並みとかも攻めてましたね。今、ロラン島は農業や教育の面でも世界的にも注目されていて、色んな人が視察にくる場所にもなっているんです。
でも、元々は何もなかった場所なんですよね。だからこそ、島民の人たちが自分たちらしく、ここで出来る、誰もやっていないことをやってみようと、斬新なことをやっていたら気づけば世界中から注目が集まって来ている場所なんです」

四角「すごく良かったです。治安は良いし、人はみんな優しいし、食べ物は美味しいし、清潔だし……。ただ、物価は高かったです(笑)」
干場「物価が高いんですか!」
四角「超福祉国家なので、医療とか老後とかそういった不安がない分、高い税金を払っていらっしゃって、消費税もすごく高いんです。
旅行者にとって、長期滞在するにはお金がかかる場所ではあるんですよね」
干場「オーガニックにこだわると高いっていうイメージもあると思うんですけど、その辺りいかがでしょう?」
四角「コペンハーゲンは、飲食店のオーガニック率がすごく高くて、普通のスーパーに行ってもすごい割合でオーガニックなものが並んでいます。
最近、東京都内でもオーガニックブームで、カフェやレストランでもオーガニックをうたっているお店が多いんですけど、僕、結構シビアな人なので『今日の食材、何%オーガニックですか?』って聞くんです。すると、結構低いんですよ。
僕、レストランに入ると必ず『ビオワイン(オーガニックワイン)ありますか?』って聞くんですけど、『うちは全部オーガニックワインだよ』って言われて。食材は?って聞いたら、食材もだよって……。そんなお店がコペンハーゲンにはいっぱいあるんです。」
干場「へぇ〜!そうなんですね!」
四角「普通はそういうのをアピールするんだけど、向こうでは当たり前のことなんです。市民の意識として、そういうのがスタンダードであるっていうのが根付いている感じが心地よかったんですよね」
干場「国自体がそうなんですね。四角さんにとって、旅とはどんなインスピレーションを与えてくれるものでしょうか?」
四角「僕が生きている上で一番大事にしている言葉は『変化をし続ける』なんです。変化をし続けるって実はすごく難しくて、人間って変化を拒む生き物なんですよ。
油断してると変化をやめて固まってしまうのが人間の本質なんですけど、変化しないように頑張ろうと思って本を読んだり、講演会を行ったりと、色んなことが出来ると思うんですけど、旅が一番手っ取り早く旅は変化をし続けるってことを後押ししてくれるツールだと思っているんです」
干場「これは昔から感じているんですか?」
四角「小さい時から地に足がつかないというか、せわしない奴だってずっと言われていて、それはダメなことだと思い込んでいたんです。
でも、地に足がつかないっていうのはある意味固定化しないってことだから、逆に良いことだというのに気付いて、そこから意識的に旅をするようになりました」
干場「人生は旅そのもの。四角さんはこれを地でやっていますね!」

保木「最近、外国の船が日本にやって来ているんですけど、静岡県の清水港とか去年に比べたら外国の船が一気に倍増しているんです。
そうすると、港では今まで30人程度の方がお迎えしておもてなしをボランティアでされていたんですけど、これからオリンピックに向けてもっと船がやってくるので、清水港では新しい取り組みとして市民の方々にボランティアで通訳のトレーニングをしているんです。
地元の特産品の良さを英語で表現できるように練習に取り組んでいて、例えば、清水って黒はんぺんとか有名ですよね。
でも、はんぺんを英語で説明するとなると”Fishcake”なんです。それじゃ分からないから、すり身にして……という工程の説明もしてあげないといけないんです。
東海大の英語の先生はレッスンをされているそうで、研修会には80人くらい参加してらっしゃるということなので、これからこういうことは横浜の大桟橋、晴海の客船ターミナルなんかでも増えてくるんじゃないかと思います。
こうやって外国の方が増えると港もとっても賑やかになるし、活性化にもなるのですごくいい取り組みだと思いますね」
クルーズ情報
「2020年に向けて」
保木「最近、外国の船が日本にやって来ているんですけど、静岡県の清水港とか去年に比べたら外国の船が一気に倍増しているんです。
そうすると、港では今まで30人程度の方がお迎えしておもてなしをボランティアでされていたんですけど、これからオリンピックに向けてもっと船がやってくるので、清水港では新しい取り組みとして市民の方々にボランティアで通訳のトレーニングをしているんです。
地元の特産品の良さを英語で表現できるように練習に取り組んでいて、例えば、清水って黒はんぺんとか有名ですよね。
でも、はんぺんを英語で説明するとなると”Fishcake”なんです。それじゃ分からないから、すり身にして……という工程の説明もしてあげないといけないんです。
東海大の英語の先生はレッスンをされているそうで、研修会には80人くらい参加してらっしゃるということなので、これからこういうことは横浜の大桟橋、晴海の客船ターミナルなんかでも増えてくるんじゃないかと思います。
こうやって外国の方が増えると港もとっても賑やかになるし、活性化にもなるのですごくいい取り組みだと思いますね」