今月ご乗船いただいているのは、来月で開業125周年を迎える、日本を代表するラグジュアリー・ホテル 帝国ホテルの代表取締役会長・小林哲也さんです。

小林さんは海外への視察なども含め、旅のご経験は豊富でいらっしゃいます。

今週の旅先は、イタリア・フランスです。


ー 旅は出会いですからね ー



干場「前回、世界各国のホテルのリーダーが集うLHW総会のお話を伺いましたが、それがイタリアのベニスで開催された時に素敵な出会いがあったそうですね」

小林「その前に2008年にボストンでやったんですよ。その時に東京での開催を発信したんですよ。社長に『検討してください!』と、2009年はベニスに決まっていたので、『帝国ホテルは2010年は120周年なんです』と、すると翌年に決まったんですよ」

干場「なるほど、ちょうどいいタイミングですね」

小林「2009年のベニス大会で、東京の開催が発表されるので3泊5日で行ったんです。私がステージ上で『お待ちしています』というスピーチをして。折り鶴を折って行ったので、それをバーっと撒いてもらおうという演出をしました」

干場「折り鶴なんて、日本的ですよね」

小林「そして、総会後のディナーで各国の文化を発信するんですよ。開催国がベニスですから、仮面舞踏会のマスクを配られて。知っているんですけど、「Who are you?」なんて言って(笑)。あるご婦人が、折り鶴を髪飾りにして着けて写真を撮って欲しいと言うんですよ。写真を撮ってお送りしたんですね。実はそのご婦人が、シャンパンで有名なポメリーのオーナーの奥さんだったんですよ」

干場「ええ〜!素敵な出会いですね」

小林「旅は出会いですからね」

干場「シャンパーニュ地方にも行かれてるんですか?」

小林「北東100キロくらいのところに、ランスという街があるんですよ。有名なシャンパン会社のヘッドオフィスが軒を並べていて、そこにあるんです。マダムとの出会いがそれに繋がって、ランスに招かれました」

干場「ちなみに、シャンパーニュ地方はどういった光景なんですか?」

小林「冬で真っ白の雪。零下20度くらいで寒かったんです。ランスはノートルダム大聖堂があるんですよ。素晴らしい聖堂で、一回行かれるといいと思います」

「フェリーとクルーズの違いは?」

保木「客船とフェリーを一緒に思っている方がけっこういらっしゃるみたいですけど。客船はもともと、定期航路を飛行機がない時代の移動手段だったものが、今は周遊型に変わったんです。

フェリーボートというのは、人を運ぶだけではなく車などを一緒に運ぶ。それをフェリーといいます。貨物も運ぶというのが、フェリーボートとお考えいただいていいと思います。クルーズはお客様を乗せて、貨物は積み込まないというのが基本ですね。フェリーとクルーズは似て非なるもので、全然違うんです。

クルーズでは、色んな経験ができると思います。外国船の場合、船の上には色んな国の方が乗っていますし。日本船でも、最近ではフィリピンの方が乗って働いてますし、ちょっとインターナショナルな雰囲気を味わえると思います」