今月ご乗船いただいているのは、「週刊プレイボーイ」や「プレイボーイ」の編集長を経て、作家としてご活躍の島地勝彦さんです。

週末には、東京の伊勢丹 メンズ館8階にある「サロン・ド・シマジ」で、バーマンとして、カウンターに立たれています。

第3回目の旅先は、「イタリア・ナポリ」です。


ー 生の人間から教わるっていうのは面白いですよ ー



干場「今日はナポリのお話を伺いたいと思います。ナポリって、どういう風に過ごされていたんですか?」

島地「ナポリはやっぱり、ファッションでしょ。サルヴァトーレ ピッコロというシャツの職人がいて、すごく仲が良いんですよ。日本に来ると『会いたい、会いたい』って言ってね(笑)。私、バーカウンターは人生の勉強机だとずっと思っていたんですよ。私が教授で、お客さんが生徒だと思っていたの。それはとんでもなかった、向こうが先生で、私が生徒っていうことがいくつもあるんです(笑)」

干場「面白いですね(笑)」

島地「生の人間から教わるっていうのは面白いですよ。特に若い人からね、それでお金もらっているんですから最高ですよ(笑)」

干場「ナポリの魅力って何ですか?」

島地「僕はやっぱりファッションだと思う。シャツは若い時はみんな、ロンドンで修行するんですよ。それから故郷に帰ってきて”自由にもっと”ということで、作るんです。サルヴァトーレ ピッコロなんて天才ですよ」

干場「ファッションの楽しみというのは、イタリア人はあるんですね」

島地「特に今はナポリでしょう。ナポリに行ってブティックとか見ると、楽しいですよ。工房も見させてくれますから」

干場「イタリア人の享楽的な人生が詰まっていますよね」


「先日、テレビの特集で、残りの余生をクルーズで過ごすおばあちゃんを見ました」

保木「このおばあちゃんね、自分の家を全部売って、海の上で過ごしているんですよ。船の上には、たくさんの若い人が働いてるじゃないですか。エネルギーもらいながら、毎日掃除もしてもらえるし、お部屋で静かに過ごしたり、パブリックスペースに出れば皆さんにかまってもらえますからね。
お年寄りの方で住んでらっしゃる方はけっこういるんですよね。夏休みには、お孫さんたちが寄港地に目がけてやってくるんですよ。

私もずっと乗りたいと思っちゃうんだけど、2週間くらいで1回下りたくなるんですよ。もし時間にゆとりがあれば、10日間〜2週間だと、ちょっとおうちに帰りたくなるっていうのもあるし。また船と別れて、おうちに帰って戻ってきたいなっていう、そこにロマンがあったりするので。
できれば1週間くらいだったら、中日に「終日航海」の日が入ってるようなコースを選ばれるといいんじゃないかと思います」