今月ご乗船いただくのは、歌舞伎俳優の市川右近さんです。
第1回目の旅先は、高校生の時に行かれたという「ヨーロッパ」についてお話を伺いました。
ー お洒落を楽しんでいらっしゃるというか、素敵な文化の国だなと思いました ー

市川「学校を1ヶ月休んで、ヨーロッパ4ヶ国に行きました」
干場「どの国が印象に残っていますか?」
市川「それぞれで、ご覧いただくお客様の反応が違うんですね。イタリアというのは熱狂的で、カーテンコールなんかでも、足を踏みならしたり、上からお花が飛んできたり…。
イギリスのロンドンでやった時は、幕が開くと、男女共々ブラックタイとイブニングドレスなんですよ」
干場「じゃあ、オペラの初日と同じ感覚ということなんですね」
市川「東京で言えば全員が黒紋付と色留袖で来てるというような、そんな感じでしたね。
この国の文化度の高さを感じるとともに、人っていうのは何かにつけて言い訳をつけてお洒落したいものじゃないですか。
そんな感じで、イギリスの人たちは芝居を観ることにかこつけて、お洒落を楽しんでいらっしゃるというか、素敵な文化の国だなと思いました」
干場「なるほど」
市川「パリは歴史ある国ですから日本で言う京都のような…雅やかな、そういう感じもしました。
所変われば、お客様層も変わるんだなというのを肌で感じて帰って来ました」
干場「海外で演るというのは、全然違いますよね?」
市川「違いますね。一度ベネチアに行った時、そこが初日だったんですけど。荷物は2ヶ月前に船で出るんですよ、到着した荷物を運んでいる時に雨が降りまして、歌舞伎の道具は泥絵の具で塗ってあるんですけど、それが流れてしまって」
干場「どうするんですか?」

干場「それは大変ですよね」
市川「パリの古いシャトレ劇場というのがあるんですけど、5階建てくらいのロココ調のオペラ建築になっているのかな。
『宙乗り』っていうのをするんですけど、ロープで上に吊り上げられて5階の天井桟敷の所まで飛んでいくというシステムで、私がテストライダーなんですね」
干場「そうなんですね」
市川「いざ乗ると師匠と同じ動き…むしろ、師匠より激しい動きをしないとテストにならないじゃないですか。動いてると、上から漆喰の壁の粉がポロポロ降り注いでくるんですよ。”これ、大丈夫かな~”って思って(笑)。
そういう経験もさせて頂いたりとか、いろいろ面白かったですけどね」

保木「船旅って食べることが楽しみじゃないですか。
朝昼晩、おやつとか…食事が全部インクルードなので、好きなものに偏りがちですよね。
だから、あえて自分から野菜を摂るようにしていますね。
「野菜を大盛りにして」と言えば、大盛りで持ってきてくれるし。
船の中で、長い航海で野菜が無いんじゃないかって心配されている方も多いと思うんですけど。
7〜10日間の船だと、途中の港で仕入れていますし、こないだある記事を読んだ時に
船の中でバイオテクノロジーを使った農園があって。
お野菜を船の中で栽培することが、近い将来実現するらしいんですよ。
あとは寄港地に下りて、市場が港のそばにあるので、
食べたかったら、シェフに調理をしてくれるか聞いてみるといいですね。
シェフたちは喜んで調理してくれると思います」
クルーズ情報
「船内で野菜不足にならないためには?」
保木「船旅って食べることが楽しみじゃないですか。
朝昼晩、おやつとか…食事が全部インクルードなので、好きなものに偏りがちですよね。
だから、あえて自分から野菜を摂るようにしていますね。
「野菜を大盛りにして」と言えば、大盛りで持ってきてくれるし。
船の中で、長い航海で野菜が無いんじゃないかって心配されている方も多いと思うんですけど。
7〜10日間の船だと、途中の港で仕入れていますし、こないだある記事を読んだ時に
船の中でバイオテクノロジーを使った農園があって。
お野菜を船の中で栽培することが、近い将来実現するらしいんですよ。
あとは寄港地に下りて、市場が港のそばにあるので、
食べたかったら、シェフに調理をしてくれるか聞いてみるといいですね。
シェフたちは喜んで調理してくれると思います」