今月ご乗船いただいているのは、GLAYのTAKUROさんです。

第2回目の旅先は、「北海道・函館」についてお話を伺いました。


ー 子供の頃の船の旅っていうのは、強烈な印象を残しましたね ー



干場「TAKUROさんは函館のご出身でいらっしゃいますよね。何歳くらいまでいたんですか?」

TAKURO「18歳ですね。函館を出て東京に来て、そこらかずっと東京です。
今でも、”帰りたいな〜”と思うことは沢山ありますね」

干場「どんなシーンで思いますか?」

TAKURO「一番はモノづくりに行き詰まった時ですね。GLAYがデビューしたのが、僕が22歳くらいで。それまでは、函館で培ってきた音楽的な貯蓄が豊潤にあったんでしょうね。
自分の成長と、後ろにある原風景を重ね合わせた音楽が、GLAYの大きな魅力となって世に出られたんだけど。ずっと東京にいて、函館ほど季節を感じられてないから、どんどん貯金を切り崩してる気は10年前くらいから5年くらい前まではしていて」

干場「そうだったんですね」

TAKURO「”これは一回帰らないと作れないな、まだ何者でもなかった自分に心をリセットしないと無理だな”ということで、10年くらい前に函館に仕事場を作って。
大きな決断をする時とか、モノづくりをする時とかは、函館に帰ってGLAYの今後を考えたり、曲のモチーフを固めたりっていうのはありますね」

干場「生まれ育ったふるさとは音楽制作に反映されると思うんですけど、函館とか北海道を思い浮かべて制作された曲ってあるんですか?」

TAKURO「GLAYの中でたくさんありますけど、一番支持されたのは『Winter,again』っていう曲で。
これは北海道に住んでいた人なら、”なるほどな”っていう、まったくオシャレでもなければキラキラした歌ではないんですけど。
メンバーに聴かせても、『函館の冬ってこうだよね』と最初に言ってくれた曲です。
音作りをしている時に、いい音が決まらなくて悩んでて、ギターの人たちに『国道の11月くらいの初雪みたいな感じ』って言ったら、『ああ、なるほどね』って言って、その音出したんですよ(笑)。
あの寒さを譜面に起こせって出来ないですもんね。そういう意味では、すごいバンドのメンバーとの共通項によって、いい曲になるっていうことが多くて。それは本当に助かってます」

干場「TAKUROさんは、青函連絡船に沢山の思い出があるとお聞きしました」

TAKURO「青函トンネルが出来るまでは、本州を結びつけるものが青函連絡船ということで、本州の親戚のうちに遊びに行くときは青函連絡船から青森まで行って、そこから夜汽車に乗るという…青函連絡船の思い出はたくさんあります。
こないだ資料を読んだら、80年間の間に1億6000万人くらい運んだらしいんですね」

干場「すごいですね」

TAKURO「3日間止まると北海道の物流が滞り、物価が3倍になるくらい、それくらい重要な生命線だったというのを聞いて。
改めて、すごい重責を背負っての航行だったんだなと思いましたね」

干場「ちなみに、どのくらいかかるんですか?」

TAKURO「4時間くらいですね。昼間の時間帯だったら、表に出てカモメも一緒に付いてきてみたいな。
綺麗に言うとタイタニックの世界ですね(笑)」

干場「周りは波が高いイメージがあるんですけど、揺れはどうなんですか?」

TAKURO「日本海から太平洋側に強い潮の流れがあるので、津軽海峡は快適な旅の時もあれば、そうでない時も多いですね。慣れてしまえば楽勝ですけど。
あの時の経験があるから、いま船酔いは全くないですね。子供の頃の船の旅っていうのは、強烈な印象を残しましたね」

『GLAY公式サイト』





「以前、両親がクイーン・エリザベスの船旅を経験しています。
部屋のランクによって、使用するレストランが違うと聞きました。そのような区分けはあるのでしょうか?」


保木「日本人には馴染みの深い、クラシックなクイーン・エリザベス。
ここは伝統を受け継いで、昔ながらに、いいお部屋に泊まられた方には専用のレストランがあって、ランク分けされているんですね。

その代わり新しいサービスも始めていて。例えば、犬を連れてお部屋で一緒に過ごすことはできないんですけど、船の中にケンネルを備えて、専用のスタッフが犬のお散歩をするようなサービスも始めたり、新しい試みもたくさんあるんですね。

ただ、やはり歴史も長く、イメージがとってもクラシックなクイーン・エリザベス、キュナードの船にはいいお部屋に泊まられた方専用のレストランがあります。なんとなく、船旅ならではっていうところはありますよね。
最近の船は、ほとんどが区分けされていないんですよね。一番高いお部屋に泊まっている方も、インサイドのお部屋に泊まっている方も、使えるレストランが一緒である場合がすごく多いので、気軽に船旅を楽しんでいただけるんじゃないかと思います。

キュナードの船はドレスコードもきっちりしているので、それを楽しみたい方はおすすめの船です。日本人にはすごく人気なんですよ」