今月ご乗船いただいているのは、医師で作家の海堂尊さんです。

2006年「チーム・バチスタの栄光」で、『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、作家デビュー。
同シリーズは、映像化され、 累計1千万部を超えるベストセラーとなりました。

その他にも、『ナイチンゲールの沈黙』、『ジェネラル・ルージュの凱旋』や
「ブラックペアン1988」など、数多くの著書を発表されています。
そんな海堂さんに、旅のお話を伺いました。
本日が最後のご登場となります。


null
干場「今日はどちらへ行かれたお話を聞かせていただけますでしょうか?」

海堂「メキシコのアンガンゲオという村に行ったお話をしようと思います」

干場「なかなか聞いたことのない場所ですね」

海堂「モナルカ蝶という、オレンジ色のマダラ蝶がいるんですけど。越冬地なんですね」

干場「ということは、どういうことですか?」

海堂「冬を越すためにやってくる場所、そこにものすごい数の蝶がいるんですよ」

干場「虫の命は短命なイメージがあるんですけど、蝶って冬を越すんですね」

海堂「それも蝶々もいろいろですね」

干場「蝶がお好きなんですか?」

海堂「僕はもともと昆虫博士と言われていて、『日本のチョウ』という本があるんですけど
当時日本の蝶258種全部名前を言えました、今は言えませんが(笑)」

干場「なんでそんなに蝶に魅せられたんですか?」

海堂「理由はよくわからないですね。きっかけは『ファーブル昆虫記』を読んで、虫にすごい興味を持ったことですけど、わりと凝り性なんですね」

null
干場「モナルカ蝶というのは初めて聞いたんですけど、実際にその蝶には遭遇されたんですか?」

海堂「いっぱいいるんですよ、数万です。だから数えられないわけなんですよ。カナダから、そのメキシコのそこを渡るんですね。
ちょうど11月の頭くらい、メキシコでは死者の日と言われる日があって。死者が蘇って家族のところに帰ってくる頃なんですよ」

干場「なるほど」

海堂「それをメキシコの人たちは、お墓でどんちゃん騒ぎで迎えると。その頃にカナダから渡ってくるんですね。
だから死者の魂を連れてくる蝶だと言われているんですよ。数万羽とか越冬地にいるのでそれは壮観でしたね」

干場「海堂さんはクルーズの旅の経験も豊富と伺いました」

海堂「豊富というわけではなくて、たまたま、このお仕事の依頼を受けた時にピースボートに乗船していたので」

干場「ピースボートにはお仕事で行かれていたんですか?」

海堂「そうですね。ピースボートって、日本から発進する世界一周をする客船なんですけど。
船旅って長いから、その時にいろんな人が講演したり、パフォーマンスをしたりしてお客さんを楽しませるんですがその1人として招かれて」

干場「じゃあ、船の上で講演されたんですか。どんな話をしたんですか?」

海堂「『トリセツ・カラダ』という、カラダ地図を描くっていう講演ですね」

干場「体の取扱説明書っていうことですか?」

海堂「はい。体の臓器がどういう風に配置されてるかって、案外みんな描けないんですよ。
それをきちんと描こうというものですね」

干場「なるほど」

海堂「そういう地図が描ければ自分の体を守るために重要ですよね。だって15、6ですよ?
あれだけ生物を勉強しててそれが書けないっていうのは、日本の教育システムの大きなミスなんですよ」

干場「ある意味、本質的なことですもんね」

海堂「これは真顔で言いますけど、すごく大事なことです。
この本は臆面もなく、これは人類の幸せのために絶対に買ってくださいと、常に言い続けています」

干場「海堂尊さんの人生において、旅とはどんなインスピレーションを与えてくれるものでしょうか?」

海堂「旅とはインスピレーションそのものであると、つまり人生自体も旅みたいなものだと思ってはいるんですが。
本質的なところが如実に剥き出しになるのが旅ですよね。日常だと埋もれてしまう、あまり意識しないとか、そういうものが初期化されて新しい姿が見えたりする」

干場「はい」

海堂「つまり、人生を見直せるような目を持っている。同じご飯を食べるにしても、旅で食べるご飯と家で食べるご飯は違う」

干場「確かにそうですね」

海堂「意識せずに食べたりしますよね。旅だとご飯を食べる時に、何かしらの意識が働きますよね。
そういった色々なものに対するインスピレーションをブラッシュアップするようなものですよね」

null

「冬に向けてのクルーズ情報」

くぼこまき:冬のクルーズの予約というのは既にスタートしております。
クルーズというのは予約は早ければ早いほどお得なんですね。
12月に入ると、日本船なんですけど、飛鳥IIですとか、にっぽん丸、ぱしふぃっくびいなすはクリスマスクルーズが始まります。
船内の内装だったり、ショーの内容もクリスマスムードになりますし、ディナーもクリスマス仕様になりますので大変人気があります。
12月に入ると定期的に行われますので、チャンスを見てご参加されてみるのも良いと思います。

海外に目を向けてみますと、ヨーロッパの盛り上がりはとても素晴らしいものがあると思います。クリスマスシーズンは、ライン川ですとか、ドナウ川を航行するリバークルーズが盛り上がります。
リバークルーズはとても贅沢な旅と言われていまして、それは常に街の風景が見えるんですね。
変わりゆく街の風景、変わりゆく景色を常に楽しむことができるのが、リバークルーズの利点のひとつですね。

クリスマスシーズンは、変わりゆく街並みにクリスマスのイルミネーションなどが加わってまいりますので。
昼の明るい姿だけでなく、夜も見逃せなくなるので寝不足になっちゃうかもしれません(笑)。