今月ご乗船いただいているのは、漫画家のちばてつやさんです。

「あしたのジョー」「あした天気になれ」など、数々のヒット作品で知られる漫画界の巨匠。
御年79歳ですが、現在もビックコミックで連載を持ち、日本漫画家協会会長を務めるなど、精力的に活躍されています。

そんな、ちばてつやさんに旅のお話を伺いました。


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干場「この船に乗っていただいたゲストのみなさんには、『ご自身の旅のお話』をしていただいているのですが、今日はどちらへ行かれたお話を聞かせていただけますか?」

ちばてつや「私が、漫画『あしたのジョー』を描いている時に体調を崩したことがあるんですけど。それこそ手術をするぐらいに言われたんですけども。手術ををしない代わりに『仕事を休みなさい』って言われて、ちょっと休みをもらったことがあるんですよ」

干場「手術をしなくちゃいけないというのは?」

ちばてつや「十二指腸潰瘍になってしまったんですね。その時が29歳ぐらいかな。矢吹丈と力石が大変な試合をやるんですけど。
力石が減量で苦しんで、その挙句すごい熾烈な戦いをしたもんで死んでしまうという話を描いた後ですね」

干場「そうですね」

ちばてつや「ジョーは力石を自分が殺してしまったという意識があって。それで苦しんで、それでもボクシングを続けなきゃいけないんですよ。
相手のこめかみを打ってしまうと、それを思い出して吐いてしまうんですね。というようなことを、ずっと繰り返し繰り返し苦しむジョーの姿を描くっていう展開があったんですよ」

干場「苦悩に悩まされるところですね」

ちばてつや「漫画家っていうのは、そのキャラクターの気持ちにならないと、表情とかセリフだとかその姿が描けないんですよね。
ジョーが苦しんでいるときには、ジョーが苦しんでいる気持ちになりながら描いているうちに自分が物を食べられなくなっていったんですね。その時には、内臓に異常があったんでしょうね」

干場「はい」

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ちばてつや「十二指腸が潰瘍を起こしてしまった。真冬だったのにやたら汗をかいていたので。アシスタントの人だとか、家族が心配して無理やり医者に行かされたんですよね。そしたら『すぐ入院』なんて言われて、お医者さんがヒソヒソ相談してるの」

干場「うんうん」

ちばてつや「私は、それまで手術をしたことがなかったので、刃物入れられるのが怖かったんですよね(笑)。
『何でも言うこと聞きますから手術はやめてください』って言って、そしたら『しばらく仕事をやめなさい。この薬を飲んで安静にしていなさい』ということが約束できるなら、様子見ましょうってことを言ってくれたので、しばらくおとなしくしてたんですよ。
入院して薬を飲んでたし、仕事を辞めた途端にまた元気になっちゃったんで(笑)」

干場「そうだったんですね(笑)」

ちばてつや「若かったからムズムズしてくるんですよね。“せっかく休みもらったんだから、どっか行きたいな”と思って。
『ちょっとした旅行だったらいいでしょう』と言ってくれたので、当時は司馬遼太郎さんの『龍馬が行く』『新選組血風録』そういうのを読んでいたので、その舞台が京都が多かったんですよね。
龍馬とか、近藤勇だとか、そういう若者たちが歩きまわった街を見てみたいなと思って行ったんですよ」

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くぼこまき:充実したクルーズ旅行を送るには、客室選びってとっても大事だと思います。一番人気があるのはバルコニー付きのお部屋です。やっぱりあの船旅の身魅力を一番ダイナミックに感じられるお部屋なんですね。
朝晩の美しい海面を眺めたりですとか、ベランダにルームサービスをお願いして朝食を食べたり。普段体験できない体験ができるのが、バルコニー付きのお部屋なんですけれど。

価格の面で人気があるのは内側客室ですね、これは窓のついていないお部屋なんですけれども。レストランですとか、デッキ、プール、そうしたパブリックスペースというのは皆さん同じものを利用できますので。
思いっきりお船で遊んで、夜は寝に帰るだけと割り切れるのであれば、非常にお手頃にお楽しみいただけるんじゃないかなと思います。

私も内側客室を選ぶことも多いんですけれど、非常にお値打ちで、バルコニー客室一回乗る費用と、内側客室に2回乗船するのと大体同じになったりする時もあるんですね。回数行きたいなと思った時は内側客室にします。
あと、大型船になると位置を決める必要もあります。船って先頭から船尾まで長いんですね。
あまり端っこの方に乗ってしまうと、エレベーターまでたどり着かなかったりとか、レストランまで行くのに10分ぐらいする時もありますので。
大型船の場合は、動線がいい船の中央部分が人気ありますね。移動がとても楽なんですよ。