今月ご乗船いただいているのは、漫画家のちばてつやさんです。

「あしたのジョー」「あした天気になれ」など、数々のヒット作品で知られる漫画界の巨匠。
御年79歳ですが、現在もビックコミックで連載を持ち、日本漫画家協会会長を務めるなど、精力的に活躍されています。

そんな、ちばてつやさんに旅のお話を伺いました。


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干場「この船に乗っていただいたゲストのみなさんには、『ご自身の旅のお話』をしていただいているのですが、今日はどちらへ行かれたお話を聞かせていただけますか?」

ちばてつや「それでは、宮崎へ行った時のお話をしましょうかね」

干場「宮崎はいつ頃行かれたんですか?」

ちばてつや「新婚旅行で行きました、26歳の頃ですね」

干場「奥様とはどうやって出会ったんですか?」

ちばてつや「彼女はね、漫画家になりたいということで手紙をよこしたんです。自分が描いたものを送ってきたりなんかして。
私のところで、週刊誌になったので人手が欲しい欲しいって言うんで、手伝ってもらいたくてそういう人を探していたんですよ」

干場「アシスタントみたいな感じですね」

ちばてつや「“ちょっとやってみるかい?”っていうことで、手紙を書いたんです。手紙を書いたのは、私の父親が書いたんですよ。
私が忙しいから、ファンレターの返事を父親が代筆してくれたり、もちろん絵は私が描くんですけど。父親がちばてつやになりきって書いて、手紙を出したらしいんですよ。私はあまり詳しくは知らなかったんですけど、私の父親は字がとても上手だったんですよ。
“こんな立派な字を書く人だったら間違いないだろう”と言って、その娘をアシスタントに上京させたんですね。それがきっかけですね」

干場「その後、奥様とご結婚となって、新婚旅行みたいな話はされたんですか?」

ちばてつや「考えないですね。締切に追われてますから、結婚式をした2日後ぐらいに徹夜で仕事してました」

干場「そうなんですね(笑)」

ちばてつや「だから2日、3日あとに、なんとか仕事を間に合わせて次の仕事は休ませてもらったんですよ。
1週間くらいもらって、新婚旅行へ行きましたね」

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干場「それで宮崎に行かれたんですね」

ちばてつや「当時の宮崎は新婚旅行のメッカだったんですね。列車に乗ったら、その当時の花嫁さんは帽子かぶってるんですよ、当時の流行りなんでしょうけどね」

干場「新婚旅行の時には、どこを訪れたんですか?」

ちばてつや「一番最初の旅館だけは決めてあったんですよ。そこから先は決めていないで、あちこち見てまわって。
で、私の奥さんは小倉出身なんですよ、宮崎から小倉へ行こうねっていうことで、途中、転々と何箇所か旅行して小倉へ、というルートだったんですけど」

干場「うんうん」

ちばてつや「私も地理音痴なんだけど、私の家内もぼんやりしているので。どこかへバスで行って、ぐるっと回って“◯◯へ行きたい”っていう気持ちはあったのに、また宮崎に戻ってきちゃうんですよ(笑)。
また同じ旅館に泊まって、いつまでもその辺をぐるぐるぐるぐる回って、珍道中でしたね(笑)」

干場「はい(笑)」

ちばてつや「お腹空くとどっかの店で買い食いしたりなんかして、バスが来るとそれに乗って『どこまで行くんだかな〜』って言って。
何日かのうちに約束してるから、小倉に行かなければいけないから」

干場「それはどうしたんですか?」

ちばてつや「旅館の人にいろいろ聞いて、分かりやすく大きな字で地図を書いてもらって。駅着いたら、駅員さんに聞いたりなんかして、辿り着きましたけどね(笑)」

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「クルーズ情報」

くぼこまき:まさに、クリスマス直前のこの時期なんですけれども。
クルーズ業界は世界各地でクリスマスクルーズというので大忙しになっています、私も昨年、コスタ ネオロマンチカ号の年末年始クルーズというのに乗船いたしまして、クリスマスを過ごしたんですね。
クルーが全員サンタ帽を被って、レストランのスタッフも、お部屋を掃除してくださるクルーも、オールサンタでお出迎えしてくれるんです。
ロビーに大きなクリスマスツリーが飾られていて、フォトスポットになっていましたね。その他にも、例えばデッキにイルミネーションが輝いていたり、クリスマスムードでいい雰囲気になっていました。
いつものクルーズは、シックな上品な雰囲気の内装なんですけれど、やっぱりイベント感が増して、BGMもクリスマスソングが流れていて、クリスマスムードがたっぷりだったんです。

今年、日本発着の場合なんですけれども、日本船のぱしふぃっくびいなす号が「クリスマスキラキラクルーズ」と題しまして、23日から25日までの間、2泊3日のクルーズを行うんです。私は、明日から乗船予定なんです。
届いたパンフレットを見ていると、クリスマスディナーも出ますし、ショーもクリスマス仕様で、「船内も華やかなイルミネーションで彩られております」と書いてありました。普段と違った非日常の世界で楽しめるのもいいんじゃないかなと思います。