今月ご乗船いただくのは、狂言師の野村万蔵さんです。

野村万蔵家の9代目当主として、国内はもちろん海外でも公演を行い
能楽の普及や発展に邁進している野村さん。

さらに、現代アーティストとコラボレーションしたり、狂言とコントを融合されたり
昨年はNHK大河ドラマ「西郷どん」に出演されるなど、多岐にわたって活動されています。

そんな、野村万蔵さんに旅のお話を伺いました。


null
干場「この船に乗っていただいたゲストのみなさんには、『ご自身の旅のお話』をしていただいているのですが、今日はどちらへ行かれたお話を聞かせていただけますか?」

野村「まずはイタリアの話をさせていただきましょうか」

干場「イタリア最高ですね! どの街に行かれたんですか?」


野村「大体仕事なんですけど、狂言の公演に行くんですが、ミラノが一番多いかな。
ローマ、ベニス、シチリア島なんていう、ちょっと遠い島にも行きましたね」

干場「いつぐらいに行かれたんですか?」

野村「今から、20年〜30年ぐらい前に初めて行ったと思うんですけど。そこから、もう5回以上行ってますね」

干場「最初に行かれてみて、どんな感じでしたか?」

野村「最初に行った時は20歳そこそこぐらいでしたからね、圧倒されちゃって。毎日同じパスタ屋さん行って、ミートソース食べてたような感じでしたかね(笑)。昔はガスコンロとかまだ許してもらってて」

干場「なんでですか?(笑)」

野村「ホテルで料理するためですよ。向こうだけの料理じゃ飽きるし、諸先輩方と一緒だと、やっぱり『日本食が食べたい』とか、どこの国に行っても特にイタリアぐらいだったら大丈夫なんですけど。
食べ慣れない料理の国に行きますと、みんなおじい様方たちが機嫌が悪くなって困っちゃうので(笑)。このイタリアの時もそうですね、大先輩は炊飯器をトランクに入れてくる人、お米をトランクに入れてく人、私は麻雀牌を(笑)」

null
干場「はい(笑)」

野村「先輩たちの息抜きやら、食生活のためにスーツケースの半分は自分の物じゃないんですよ。
イタリアの時も、夜みなさんが眠った後にみんなでお米を研いで、次の日の朝ごはんの用意をしたんですよ」

干場「それは先輩のために?」

野村「そうですよ、人間国宝の方のために(笑)。朝早く起きてスイッチ入れて、卵を焼いて、海苔とか梅干しとか用意をして。
電話をして『朝ごはんができました』って言って、食べさせて、最後に残ったものを自分たちが食べて」

干場「鍛えられますね(笑)」

野村「そうですよ(笑)。夜とかも、冷蔵庫がないんですよね。お酒を飲むのも日本人は水割りとか好きなので氷が欲しいんですね。
『氷取ってこい』って言って、ミラノの街をいろんなところに行って、コンビニがあって氷を売ってるわけじゃないから。大変でしたよ」

干場「どうしたんですか?」

野村「若者が集まるような、ファーストフードみたいなところを見付けて。そこで、なんとかもらいましたよ(笑)」

干場「それは先輩が聞いたらびっくりしますね(笑)」

null

「海の上からご来光を見られたり、神社を訪れることができるクルーズはありますか?」

くぼこまき:1月8日から「新春初旅にっぽん丸クルーズ」というクルーズがですね、神戸発着で出ています。新春と銘打ったクルーズって結構ありまして。このクルーズは4日間なんですど、香川県の坂出、宮崎県の細島を回って神戸に戻ってくるんですけど。
香川県屈指の初詣スポット、こんぴらさんこと、金刀比羅宮に向かうオプショナルツアーも用意されています。

飛鳥IIでは、「新春伊勢クルーズ」3日間の旅がご用意されています。こちらは横浜発着なんですけど、四日市に参りまして、そこから猿田彦大神という神様を祀っている、椿大神社という神社に行くツアーも用意されています。
ここは縁結びでも有名なパワースポットでして、さらに三重県ということで松阪牛ですとか、桑名のはまぐり、そういうものが食べられるオプショナルツアーも用意されていますので、神社にも行き、心清らかになりつつも、美味しい物も食べ、海の上から上がる、天気が良ければ日の出はばっちり見られると思いますので。おめでたすぎますよね(笑)。