今月ご乗船いただいているのは、狂言師の野村万蔵さんです。

野村万蔵家の9代目当主として、国内はもちろん海外でも公演を行い
能楽の普及や発展に邁進している野村さん。

さらに、現代アーティストとコラボレーションしたり、狂言とコントを融合されたり
昨年はNHK大河ドラマ「西郷どん」に出演されるなど、多岐にわたって活動されています。

そんな、野村万蔵さんに旅のお話を伺いました。


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干場「この船に乗っていただいたゲストのみなさんには、『ご自身の旅のお話』をしていただいているのですが、今日はどちらへ行かれたお話を聞かせていただけますか?」

野村「今日はフランスに行きましょうか」

干場「フランスのどこに行かれたんですか?」

野村「フランスの北東の方にある、ランスという有名なところがあって」

干場「また、なんでランスだったんですか?」

野村「これも舞台です、理由はみんな舞台なんですよ(笑)」

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干場「本当に海外公演が多いんですね」

野村「ランスはご存知の方も多いと思いますが、シャンパンで有名なシャンパーニュ地方で。
舞台ももちろん楽しかったんですけど、公演の空き時間に、特別に全員でヴーヴ・クリコのカーヴって言うんですけど、何十メートルなんだろうな?だいぶ下がりますよ、それを降りて行って。シャンパンを作る、貯蔵しておく倉庫を見学させてもらって」

干場「はい」

野村「最後に試飲をさせてもらうんですけど、今、シャンパングラスって細いじゃないですか?
最初のは円錐形になっているんですね。そこにシャンパンを注ぐと、昔はちゃんとオリがあるので、柄のところが空洞になっているんですよね。
そこにオリが溜まって、すると上澄みが綺麗じゃないですか? そこを飲むようなグラス、これがもともとのシャンパン」

干場「そうなんですね」

野村「それをいただいたんですけど、持って帰るときに割れちゃったんですね(笑)」

干場「シャンパンもワイン同様にオリが溜まるんですね。実際に現地で飲んでみていかがでしたか?」

野村「感動ですよね」

干場「ヴーヴ・クリコはこちらでも飲んでいたんですか?」

野村「そのときは若いから、スパークリングワインくらいしか飲んだことなかったですね。
僕がまだ20代半ばから後半のあいだ、そんなときですね」

干場「ちょうど、お酒も飲めるようになって」

野村「ガバガバ飲んでる頃なので、いい酒を“ちょびちょび”っていう時代じゃないので。
シャンパンっていうと、ぐっと一息で飲んじゃうような時代じゃなかったかな(笑)」

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「クルーズ・オブ・ザ・イヤー」

くぼこまき:今日は、「クルーズ・オブ・ザ・イヤー」について、お話ししたいと思います。
この「クルーズ・オブ・ザ・イヤー」というのは、毎年12月に発表されまして、昨年の12月に11回目の「クルーズ・オブ・ザ・イヤー」が発表されたんですけれど。
これは、クルーズマーケットの拡大に貢献した商品を表彰するもので、例えば船会社で企画したものですとか、旅行代理店で企画したツアーなんかもあるんですけれども。その他にも、今後発展が見込まれている港ですとか、クルーズ会社以外にもフェリーなども受賞の対象になっています。で、2018年度に大賞に選ばれたのが「飛鳥IIの世界一周クルーズ」なんですね。

日本のクルーズ商品の中でも、すごく有名なものですけれども。実は2015年以降、3年間、世界一周クルーズは中止されていたんですね。世界一周コースの中で見所のひとつが、中東から地中海に抜けるコース、スエズ運河を通って行くコースがあるんですけど。
その辺りの情勢があまり良くないということがありまして、しばらく中止になっていたんですけれども。昨年度は寄港地での安全を確保するために、様々な努力をしたということが認められまして、この大賞受賞に至りました。
“今、船旅ってこういう傾向なんだ”っていうのも、大賞になったものを見てみると分かるんですね。