今月ご乗船いただいているのは、狂言師の野村万蔵さんです。

野村万蔵家の9代目当主として、国内はもちろん海外でも公演を行い
能楽の普及や発展に邁進している野村さん。

さらに、現代アーティストとコラボレーションしたり、狂言とコントを融合されたり
昨年はNHK大河ドラマ「西郷どん」に出演されるなど、多岐にわたって活動されています。

そんな、野村万蔵さんに旅のお話を伺いました。


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干場「この船に乗っていただいたゲストのみなさんには、『ご自身の旅のお話』をしていただいているのですが、今日はどちらへ行かれたお話を聞かせていただけますか?」

野村「今日はスペインにしましょうか」

干場「ヨーロッパ多いですね」

野村「アメリカより、ヨーロッパがめちゃめちゃ多いです」

干場「やっぱりヨーロッパの方が歴史が古いということもありますよね」

野村「日本のエンターテインメントはアメリカ好きだと思うんですけど、能楽になると中世のものなので。
アメリカ人よりは、ヨーロッパの方が親近感を持つからなんじゃないかな。アメリカの人は歌舞伎が好きだけどに、能 狂言になると“ん?”となる人も多いのかな」

干場「うんうん」

野村「今日お話しするスペインも、陽気でラテンの国ですからね。だから、音楽性の高いのを持って行きましたね」

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干場「それは国民性ということなんですかね」

野村「喋りとかよりも、歌いながら踊るというか、舞うって言うんですかね。
それでいながらコメディのものと持って行きましたね、蝸牛っていうんですけどねカタツムリっていう意味で」

干場「カタツムリですね」

野村「でんでん虫をスペインの南の方は食すんですよ。
タニシみたいなのを食べる文化があるので、それをカラコールって言うんですよ」

干場「はいはい」

野村「バケツにカタツムリが山盛りに出てくるんですよね。それを楊枝みたいなので、チョッチョコチョッチョコやりながら貝だけ捨てて。
あと、ニンニクのああいうの…」

干場「白ワインと一緒に?」

野村「そうそう」

干場「バルサがお好きと伺いました」

野村「僕は小学校の高学年ぐらいからサッカー部でしたので。
その時も、着いて“どこか行きたい所”って言って、サグラダファミリアよりも先に、カンプノウっていうバルセロナの本拠地に連れて行ってもらって」

干場「有名ですよね」

野村「一番上がスキー場のジャンプ台みたいな感覚の高さで、日本のサッカー競技場の上から見る感覚よりも、もっと真上から見てる感覚なんですね。それが美しくて、綺麗なグリーンの芝生があって。
僕らも、よく演劇の人が言うんですけど、俯瞰の能力が大事なんですね。客観性っていうのかな? 上から幽体離脱したみたいな感じで、自分なり、全体なりを見つめる。僕らの祖先というか…有名な世阿弥という人が、花伝書とかを書いた人が『離見の見』という言葉を残しているんですよ」

干場「はい」

野村「『離見』が大事だよと、そんなことをカンプノウを見下ろした時に感じましたね。
お土産にバルセロナのユニフォームを買えるんですけど、お金をちょっとプラスすると背中に好きな名前を入れてもらえるんですよ。
『MANZO』って入れて、僕は9世だから、『9』にすれば良かったんだけど、サッカー選手だと10番に憧れちゃって『10』入れちゃったから(笑)。
しょうがないから、それは、たぶん継ぐであろう息子にあげようと思って(笑)」

干場「めちゃめちゃいい話じゃないですか(笑)」

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「クルーズでヨーロッパ方面に行ってみたいのですが、横浜発着でおすすめのクルーズ船はありますか?」

くぼこまき:横浜発着でヨーロッパとなると、どうしても世界一周クルーズになってしまいますね。
先週お話しした、飛鳥IIをはじめとする、日本船ももちろん日本発着の世界一周クルーズをやっているんですけれども、外国船もあります。
サン・プリンセス号と言うんですけれど、ダイヤモンドプリンセス号と同じ会社の船なんです。

こちら、JTBさんがチャーターしているクルーズで世界一周を致します。船内ではJTBのスタッフさんも乗船しているので、安心してご乗船していただけるんですけど。費用も、日本船よりもお値打ちになっております。
世界一周の場合なんですけれど、普通に行きますと、サン・プリンセス号の場合は98日間かかるんですね。4月に出て、7月に帰ってくるという。

全部行くこともできるんですが、区間乗船というのもできます。サン・プリンセスの場合なんですけれども、横浜からベニスに行くことができます。
途中、エーゲ海とか、スエズ運河といった、クルーズの名所と呼ばれている場所を通るのですごく素晴らしい旅ができるはずです。
そして、飛行機で戻ってくるという手もあるんですよ。