新年、最初にご乗船いただくのは写真家の宮澤 正明さんです。

宮澤さんは、女優やミュージシャンの写真集から広告、さらに海外で写真展を開催されるなど、世界的に活躍をされている日本を代表する写真家です。

最近では、伊勢神宮を題材にしたドキュメンタリー映画「うみやまあひだ」で監督もつとめるなど、幅広いジャンルで才能を発揮されています。

今月は、海外での撮影経験も豊富な宮澤 正明さんに、 旅のお話をおうかがいしていきます。


ー 日本人のDNAと言うんですかね、それが日本各地に点在しているんだよというお話です ー



干場「はじめまして、どうぞよろしくお願いします。宮澤さんは、何故写真にハマっていったんですか?」

宮澤「日本大学の芸術楽部の写真学科に入ったんですけど、それまでは写真をほとんどやっていなかったんですよ(笑)。写真学科に入る人達はエリートで、色々なアマチュアの賞を総ナメにしたり、高校、中学時代から写真に没頭してる方が多いんです。映画とか絵は好きで、どこか視覚的表現をしたいという気持ちはありました。性格的に、映画だと沢山の方々と接しなきゃいけないので、当時一匹狼的な所があったんですよ(笑)。絵画は才能と時間がかかるので、写真は時間的にはかからないし、表現としては向いてるので、やってみようかなというのが単純な理由でした」

干場「もっと前からと思ったら、違うんですね」

宮澤「入学時に125人、新入生がいるんですけど、教授が「まさか、暗室入った事ない人いないよね」と、そこで手をあげたのが僕と女の子の2人で、かなり恥ずかしい思いをしました(笑)。当時は一眼レフのカメラも持っていなかったので、何も知らない人間がそんな所に入っちゃっていいのかなという、戸惑いはありましたね」

干場「被写体としては、どんなものに興味を持ち始めたんですか?」

宮澤「スナップが好きだったので、風景とか好きでしたね。やっていくうちに自分に合ってるテーマとしては、心象風景とか夢の世界。写真ってリアルなものしか写らないじゃないですか。そうじゃなくて、幻想的なものが撮れたら面白いなと思って、そこで出会ったフイルムが赤外線写真。赤外線の光だけで撮る技術のフイルムを発見して、その技術を自分で習得しました。それはモノクロ写真なんですけど、光の感じが非現実的に撮れるんです。それに出会った時に写真に対する思いが一致して、一気に表現が広がったという感じですね」

干場「2月に公開予定の映画「うみやまあひだ」。僕も"お白石持"に行きまして、伊勢神宮に対しては興味があったんです。日本の脈々たる歴史が詰まっているじゃないですか。それをずっと撮られているというのは、ずっと見てきたわけですよね」

宮澤「そうですね。木曽の山中で木を切る所から始まって、木を運んでくる所、建てる所、神様のお引っ越しする所、全貌を見てまいりました。「伊勢神宮の森から響くメッセージ」がサブタイトルで、日本人のDNAと言うんですかね、それが日本各地に実は点在しているんだよというお話です。それを建築家の方や、宮大工の方、色んな方にインタビューをしながら森の旅をしているという作品です」

干場「まずは、色んな方にインタビューをするところから始めたんですか?」

宮澤「考えるうちに、もしかしたら伊勢神宮の森から来てるメッセージというのは、日本人の心のどこかに繋がっていて、日本国中の人が森と向かい合っている、活動や生活をしている。そのテーマだったら出来るという事で映画を撮り始めたんですね」

干場「撮り始めて、今まで思って来た事、知らなかった事みたいなものを新たに感じましたか?」

宮澤「写真家として10年、伊勢神宮に向かい合って来たのは伊勢神宮の神話というのをテーマに撮ってきました。伊勢神話の旅みたいな、わりと2000年前と今の風景が何故か変わっていない、現代に生きる神話みたいなものをテーマに撮ってきたので、映画の方はもう少しリアルな感じで撮っています。写真では表現しきれなかった、枯渇した思いというか、別の意味で新しいテーマに映画では遭遇出来て、すごい良かったと思います」


「籍を入れる前の最後の旅行に、クルーズでの旅を検討しています。おすすめの国やプランはありますか?」

保木「バチェラー・パーティー という、独身最後のパーティーをしたりしますよね」

干場「せっかくなので、船の上で結婚式をあげてもいいですよね」

保木「それもいいかもしれませんね」

干場「ニースとか、ヴィルフランシュの小さな可愛らしい教会。ああいう所で結婚式をあげるのも良いですよね」

保木「オレンジ色の可愛い教会でしたね」

干場「すごく有名な教会なので、そういう所で式をあげて、ハネムーンを南仏で楽しんで、地中海のあたりをぐるっとクルーズするなんて最高だと思いますよ」