美しくなるには、客観視すること

MEGUMIさん(女優・タレント)×濱田マサルさん(ヘアメイクアップアーティスト)

2017

04.02



気分もウキウキして、ファッション同様、メイクも変えてみたくなる春。いつもと同じようなメイクになっていないか、果たしてそのメイクが、自分に合っているのか、わからない方のために、濱田さんが、美容法を教えてくれました。


美容は意識



濱田さんは、不定期で美容プライベートレッスン「鱗塾」を開催しているのですが、その参加倍率は、なんと、20倍という絶大な人気。 全国からファンが集まり、伝説のレッスンとなっています。その内容をまとめた書籍が「鱗塾」です。スキンケアやベースメイク、食生活など濱田さんの持つ美容のノウハウを凝縮した“美容の教科書” になっています。

MEGUMI
私も「鱗塾」持っていますけど、作るの大変だったろうなというのが最初の印象です。

濱田
2年くらいかかって、産みの苦しみは半端なかったです。もう10人くらい一挙に生んだ感じ。

MEGUMI
この間、美について話す機会があったんですけど、濱田さんはずっと「姿勢」って言いますよね。確かにみんなに姿勢が悪くて、大人になればなるほど猫背になって特に寒かったりすると、どれだけ、着飾っていても遠くから見ると美しくない。

濱田
姿勢が良ければ、ある程度、きれい風な存在になるんです。でも難しくて、背筋腹筋のバランス感や普段の姿勢のクセがあるので、よっぽど意識して生活しない限り、どんどん前のめりになって、猫背になり、夕方には、呼吸の量が少なくなって顔色が悪くなるというローテーションで暮らしているんです。

MEGUMI
濱田さんは、一緒に写真を撮っても、すごくシャキッとしているもんね。

濱田
肩を広げて背筋を伸ばして、ちゃんと姿勢良く歩くと、体が変わるのが自分で経験済みだから。朝の散歩だけで、背中のお肉もスッキリした。

MEGUMI
そうですよね。この影響力が美に対してはあるなと思って。

濱田
スキンケアもメイクも全て美容は、意識だけなんです。意識はただ、0円から始められるから。

MEGUMI
でも大変!姿勢を正すとかきちんとメイクを落とすとかでも大変で出来ないこともありますよ。

濱田
でも、そこの一歩踏み出すのも意識次第。そこの意識を24時間365日高めておくのは難しいことだと思うので、オンとオフをうまく切り替えて、ちゃんと自分を客観的に見て、自己プロデュースが出来ればといいのかなと思う。

MEGUMI
なるほどね。客観的に見ることね。




メイクは自分を作る要素のひとつ



MEGUMI
どうやってメイクをしたら、今っぽくキレイに、そして、年相応に見えますか?

濱田
メイクには、ファッションっぽいメイクとその人の等身大の最低限のメイクとの2つがあって、ファッションっぽいメイクは、洋服、靴を毎日着替えるみたいにメイクもアイシャドウやリップを毎日変えること。靴の色と合わせる、ジャケットの色と合わせるとかそんな風に服の色とリンクさせてメイクの色を変えれば簡単にメイクチェンジができる。

MEGUMI
なるほどね。

濱田
必要最低限のナチュラルメイクは、ある程度年齢とともに出て来る肌のくすみやくまをある程度きれいに補正して、モチベーションを高い状態にしてあげること。華やかではないんでけど、自分を持ち上げるもの。メイクの中でもカテゴリーが別なんです。

MEGUMI
お仕事や学校に行くとなると普通なんだけど、ちょっとだけキレイに見せる方法は?

濱田
それなら一般的にいう物足りないくらいのバランスが重要。リップもちょっとだけ、チークもちょっとだけ、アイメイクもちょっとだけで腹6分目くらい。

MEGUMI
それでは、やった気がしないわ。

濱田
でも、それがオフィスや学校ではちょうどよかったりするんですよ。

MEGUMI
どこに重点を置けばいいんですか?

濱田
一番は肌をキレイに整えることと、眉毛。普段のお手入れで余分な毛は切って抜いて、整理整頓している眉毛できちんとフォルムを整えて描いてあげるのがいいかな。

MEGUMI
アイシャドウよりも眉毛を。

濱田
オフィシャルな場所でアイシャドウの印象が強い人は、ちょっと強いというか、ちょっとやりすぎ感の印象があるので、アイシャドウは控えめ、一色使い、2色使いくらいでいいのかな。

MEGUMI
なるほどね。アイラインも。

濱田
アイラインもちょっと際に少しだけ。跳ね上げとかはやめたほうがいいのかな。

MEGUMI
跳ね上げはやめる。

濱田
あとは、最終でチェックする時に手鏡よりは、全身を映す鏡でバランスを見るのがすごく大事。

MEGUMI
ちょっと離れる。

濱田
手鏡の10cmの距離でメイクしても、そんな距離で誰に会うんだよ!

MEGUMI
そうなんですよ。

濱田
近くで会う人もどんどんいなくなってくるでしょ。

MEGUMI
寂しいけどね。

濱田
だいたい自分の手を伸ばした時の距離感で見るのが一番いいかなと思いますね。

MEGUMI
やっぱりここでも客観視。

濱田
メイクはメインでなくて自分を作る要素のひとつなの。だけど、メイクをメインにしている人がとても多いので、姿勢、髪型、メイク、爪、もろもろのひとつがメイクであると考えたほうがいい。それぞれが10%ずつの意識で成立してもいいし、でもメイクだけが90%であとが5%とかいうのはちょっとバランスが悪くみえるのかなという気がします。

MEGUMI
なるほどね。



MEGUMIさんご出演舞台
「COASTER2017」
日程:3/30(木)〜4/9(日)
場所:【紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA】

濱田マサルさんの書籍『鱗塾』は、宝島社より発売中です

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