恩人同士の関係性

大根仁(映像ディレクター)×ともさかりえ(女優)

2019

06.07

null

数々のテレビドラマの演出を手がけ、近年は、映画監督としても『モテキ』や『バクマン。』などのヒット作を生み出している大根さん。そして、10代の頃から、女優として、TVドラマ、映画、舞台にCMとキャリアを築いているともさかさん。実は、おふたり、付き合いは長く、気が置けない間柄なんです。

null

20年来の付き合い



大根
こんにちは、ともさかさん。

ともさか
こんにちは、大根さん。

大根
こんな感じで話すのも珍しいですね。

ともさか
そうですね。

大根
照れますね。

ともさか
照れますね。

大根
りえちゃんは最近、何をしているんですか?

ともさか
前回、大根さんも見に来ていただいた「キネマと恋人」という舞台の本番がはじまります。

大根
これ再演なんですよね。

ともさか
そうですね。3年くらい前に上演したものですね。

大根
初演はシアラートラムでやって大変好評でしたね。僕の現在進行形の仕事は NHK大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜」という作品。

ともさか
見てますよ。

大根
とてもおもしろいんですよ。その演出スタッフとして参加しておりまして、年末くらいまではずっと「いだてん」漬けですかね。

ともさか
不思議ですね、大根さんがNHKのドラマを撮っているなんて。

大根
そうなんですよ。りえちゃんは大河ドラマの先輩というか。

ともさか
いえいえ

大根
何本も出ていらして。りえちゃんのデビューは何だっけ?「こら!なんばしよっと」

ともさか
そうです、まさにNHKのドラマで。

大根
よく、りえちゃんのプロフィールで「こら!なんばしよっと」って見る。

ともさか
武田鉄矢さんの幼少期時代を描いたもので、鉄矢さんの初恋の相手を演じました。

大根
それから今はもうベテランの域に達しつつあると。

ともさか
おそろしいですね。わたし今年とうとう40歳ですから。大根さんと出会った頃は10代だったのに。

大根
そうですね。『金田一少年の事件簿』はいくつ?

ともさか
高校3年間やっていたので。

大根
おれは金田一はやっていないのですが、師匠の堤 幸彦という監督が、演出をしていたので、その流れでうちの事務所との仕事が多くて、りえちゃんと最初に会ったのは、りえちゃんのデビュー曲のPVを堤が撮る時に現場に手伝いに行った時かなぁ。

ともさか
はずかしい。


null

仕事に自信を持てた瞬間


20年以上のお付合いだという、大根さんとともさかさん。はじめて一緒に仕事をした時のことを振り返ってくれました。

大根
ちゃんと仕事をしたのは、忘れもしないですけども2002年、僕が34歳で、りえちゃんは何歳?

ともさか
22歳くらいだったと思います。

大根
その頃、僕がフジテレビで深夜に「演技者。」というドラマをやっていまして、舞台の戯曲をドラマ化するという内容でジャニーズ事務所の所属タレントが主演、座長で、ヒロインを迎えて作品を作るという仕事をやっていまして、ケラリーノサンドロヴィッチさんの「室温〜夜の音楽〜」という戯曲を選んで、V6の年長3人組ユニット、20th Centuryを主演にして、りえちゃんをヒロインとして迎えたのが仕事で最初にちゃんと絡んだ時。とても難しい内容で、りえちゃんの役もエキセントリックだったり可愛いらしかったり、2時間の中でいろんな表情を見せなければいけないという難しい役だったんですけど、それを見事にやっていただいて、その当時、それまでドラマとかをやっていたんですけれども、自分でピンとくる作品が作れてないと言うか、どっか師匠の堤幸彦の劣化コピー的な作品とか、自分でやっていても面白くないな、この仕事向いてないんだなって思った時期だったので、2話のりえちゃんの長台詞があったんですけどもそのシーンを撮っている時に、この仕事向いてるもしれない、すごいいいもの撮れてると思えたのをすごい覚えてますね。作品自体も自分の満足する仕上がりになって、初めて自分でピンときたと言うか、自信が持てた作品だったんですよね。

ともさか
私もあの作品は未だにたまに見返したりするんですけど、本当にここでしかない瞬間を、大根さんに切り取ってもらえたので、私にとってもすごく大事な作品です。

大根
嬉しいですね。そんな出会いがありましたので、りえちゃんはおれにとっての恩人的な。

ともさか
いやいや、わたしもですよ。

大根
スペシャルな女優というか。

ともさか
その割には、その後しばらく仕事しないんですけどね。

ふたり)
笑い。

ともさか
そうですね。その次、もう「SUNNY」ですからね。

大根
そうだね。何年空いてるんだっていう。でも、これぞ!という役を撮れてしまった人とはなかなか次がやれないんですよ。前の方が良かったと思いたくないと言うか、毎回その人にとっての代表作というか、その人にとっての良い作品にしたいなと思うので。よくその監督の作品に必ず出てるみたいのができないんですよ。特に女優さんに関しては。

ともさか
次現場でお会いできるのはそうとう先ってことですね。

ふたり)
笑。


「ともさか」さんがご出演する舞台『キネマと恋人』は、6月8日より世田谷パブリックシアターで上演。ケラリーノ・サンドロヴィッチさんが描くロマンティック・コメディ待望の再演!ぜひ、足を運んでみてください。

これまでの記事

大根仁(映像ディレクター)×ともさかりえ(女優)

その他の記事