グリーンがある暮らしをはじめるなら

原沙知絵(女優)×杉山拓巳(熱帯植物栽培家)

2022

10.21

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ライフスタイルに合わせて植物を選ぶ



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杉山
いろいろ育ててもらいたいんですけど、まず温度が安定している環境だったら、ちょっと葉っぱが大きいかもしれないですけど、「モンステラ」です。

知っている! 杉山さんお得意の「モンステラ」。大きい葉っぱですよね。

杉山
なんで好きかというと、環境がわかりやすいんですよ。例えば、暗いと本来モンステラの葉っぱが割れてくるんですけど、その葉っぱの割れがどんどんなくなって、丸い葉っぱになっちゃうんですよ。そうすると今度は茎がすごい伸びるようになって、葉っぱが小さくなって茎が伸びてきたら暗い証拠だよというのが伝えられるんですよ。モンステラは厳しく育てれば、1年に日本だと2枚か3枚ぐらい、でも本当にいい環境だと6枚7枚8枚と増えてくれるので、1年で大きくなるんですよ。だから植物が育つことが楽しいよねとわかってもらいたいなと思って。

今うちはまだないんですよ。これからいっぱい欲しいんですけど、ちょっとまだどういうインテリアにしようかと迷っている段階で、どこに何を置いていいのかわからないんですけど、そういう人は、モンステラがおすすめですね。

杉山
もう一つ、おすすめしているのが「アレカヤシ」。椰子の木で、ちょっと背が高い家でないと難しいかもしれないですけど、この「アレカヤシ」も縦に長いので、まず一鉢置くだけで空気が変わるんです。スッとした雰囲気になるので、沙知絵さんは背が高いので、逆にそういった背の高い植物を選ぶのも一つかなと思って。

自分の身長に合わせて植物を選ぶ。

杉山
いいと思います。やっぱり管理のしやすさや、小さい植物もいいと思うんですけど、自分がどういう生活スタイルをしたいのを考えていただいて、まずはお気に入りの一鉢までは、ずっと悩んでいていいと思います。一鉢が入ると、もう一鉢入れたくなるのが植物です。あと、おすすめするのは「シェフレラ」。八丈島ですごく寒さに耐えた幹肌が、うねうねした自然感のある木だったりするので、そういうのを一鉢置くのもすごくインパクトがあります。あとはゴムの木と言われている「フィカス」もおすすめです。「ガジュマル」も「フィカル」の仲間。葉っぱの厚い方が強いので買う時に葉っぱをちょっと触らせてもらって、薄いと環境の変化に弱く、厚いと強いので、まずは探すところから始めるのも面白いと思います。


「ビカクシダ」の魅力



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さらに、今、植物好きから熱い視線が集まっているのが、「ビカクシダ」という植物です。コウモリの翼のような葉の形からコウモリランとも呼ばれているそうですが、杉山さんは、この度、「ビカクシダ」の1年における育て方を月ごとに詳しく解説したビカクシダ栽培本の決定版、その名も「ビカクシダ」を発売されました。

この本、黒バックで植物をアップに撮ったり、おしゃれになって、内容もわかりやすく書かれてあるんですよね。なんで「ビカクシダ」だったんですか?

杉山
コロナ禍になって熱帯植物や観葉植物がすごくブームになったんです。その時、例えば、「アガベ」や塊根植物と言われるすごく乾燥地の植物、サボテンだったりといろんなものが流行ったんですけど、「ビカクシダ」は壁にかけるという異質なものだったんですよ。面白いよねという方々やマニアの方が増えた時期だったんです。でも、この本は初心者から中級者くらいまでの本です。

私にでもできるかもと思った。

杉山
園芸を始めたいと思った人たちに始められる流れにしたいなと思ったんですよ。「ビカクシダ」は、流通量が結構多いんです。なので、いろんなお花屋さんでも500円や1000円でも売られているものがあったり、でももっとマニアなものだと、本当に50万円とかすごく落差があったりする植物です。だからこそ、500円からでも始められる。例えばお子さんが夏休みの宿題にホームセンターで買った500円の「ビカクシダ」を自分が拾った流木につけましたとか、そういう教科書にもなってもらえたらいいなと思って。

写真の撮り方が宙に浮いているみたいですよね。

杉山
これは好きな写真家の方がいて、その方の撮り方です。「ビカクシダ」は、木や岩壁にくっついているんですよ。自生地ではないので、その雰囲気をちょっと面白く見せてほしいと伝えて、浮いているように撮ったり、あとは一番初めのページに、家にインテリアとしておしゃれに飾ったら、こうなるよという雰囲気だったり、やってみたいと思う形にしたかった。

アートですよね。この「ビカクシダ」が放つ存在感が。

杉山
嬉しくて、「ビカクシダ」はやっぱりくっつかなきゃいけないので、力強さは多分どの植物よりも出てくるんです。要は剥がれたら死んじゃうわけで、木や岩壁にくっついてやろうっていう力強さやエネルギーが出ちゃうんですね。そこに写真を撮っていただいた方の陰影の部分がめちゃめちゃうまくて、だから、植物を見ていてもかっこいい。

本当に熱帯にこの子がいたら、どんな光景だろうと想像させてくれるような素晴らしい写真がたくさんありますね。

杉山
ありがたいですね。あとは、毎月の管理やポイントを、わかりやすくギュッとして、僕はインスタライブで質問があると、これを教科書と言って何ページ開いてここの部分はこういうことですと解説しています。

はい、ついに出ましたね、本格的栽培本!


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原さんのご本「心も体も心地よい 私のセルフケア習慣」は、宝島社より発売中。
また、杉山さんのご本「ビカクシダ (NHK趣味の園芸 12か月栽培ナビNEO 観葉植物) 」はNHK出版より発売中です。

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