センスの磨き方

三苫愛(ヘアメイクアップアーティスト)×鳥羽周作(レストラン「sio」オーナーシェフ)

2022

01.28

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スタイルの確立



鳥羽
センスは、どうやって磨けばいいですかね?

三苫
ずっと、こうなりたいと思い続けて、あとは今と昔のファッションが全然違うんですけど、18年ぐらい前はとんがった格好をしていて、今は、その時の気持ちに近いと言うか、当時、ファッションを初めて勉強したり、先輩たちから教わったりしていました。雰囲気がある人はファッションが深いですよね。例えば、ブランド一つにしても、デザイナーさんが、物事をすごく深く捉えていると気づき、その洋服に対してデザイナーさんがゼロから作っているものだったり、どこかで真似したようなデザインのブランドよりも新しいとか、洗練されていて、どこでも見たことないものを最近は探すようになりました。それがセンスに繋がっているのかと言われたら、私もどうなのかなと思ったんですけど。

鳥羽
自分自身を俯瞰で捉えていて、自分自身を知っていることが大事だなと思って、ファッションに関しては、僕も服の帯とか書かせてもらったことがあるんですけど、デザインもですが、その服を着るスタンスの表明だったり、ジュエリーもそうだと思うんですけど、やってる人の志も含めて、好きだから、つけるとか、買うとか、大人になるとそういうの多くなってくるじゃないですか。自分たちはこういう世界観の人たちが好きだから僕も着ますとかそういう理由が多い。あとセンスは触れるしかないなと思うんですよね。たくさんのものに触れる中で、これが気持ちいいとか、これが好きという取捨選択をたくさんしていくことで、だんだん同じようなものが好き・・・と出来上がっていくみたいなことで、一個一個の触れるものに自分の中で何を感じたか、ストックの数がセンスになっていくのかなと思いましたね。


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全てはホスピタリティー



一方、料理のみならず、盛り付け、店舗のインテリアや制服など、まるごとプロデュースされている鳥羽さん。センスをどのように磨いていったのでしょうか。

鳥羽
僕はほぼ試作もしないし、盛り付ける時もiPhoneで上から撮った画が頭の中にできたら盛り付ける感じなので、昔の膨大なデータと言うか、僕は呼吸をするようにインプットすると会社でもよく言うんです。

三苫
鳥羽さんのお店に行かせていただいた時に、私、お酒があまり飲めないんですよね。でもソフトドリンクのペアリングがあったりとか、その時点でお酒を飲まない人へのサービス精神をすごい感じました。

鳥羽
同じテーブルで空間を共有している人たちに、差異があると楽しみに来ているのにジンジャエールしかないのは寂しいなと思っていて、お酒を飲んでいる人と同じように楽しんでもらいたいというのがあって、細かく丁寧にやっていたりします。

三苫
スタッフさんの説明も程よい緊張感と丁寧な説明とプラス、分かりやすくて、緊張しすぎると私はお腹がいっぱいってなるんですけど、ちょうどいい温度というか、さらに美味しさを引き立たせてくれる感じがありました。

鳥羽
美容室も同じですよね。美容室がなかなか変えられないのは、カットがうまいとかもあるんですけど、信頼関係。トークや居心地の良さ、それは結局、他者へのホスピタリティというか、愛情の話。どの仕事にも共通しているところがありますね。

三苫
料理が美味しいだけだと難しいですもんね。確かに美容師もそうかもしれないですね。すごい技術が高くてもお客さんとの空間を心地よく作れない人はなかなか難しいですね。


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