この時期は、まだ思いがけない大雪が降ることがあります。
昨今では、これまで積雪があまりなかった地域でも
相当な雪が降ることもあり、そんな時に起こりかねないのが渋滞。

今回はモータージャーナリスト 藤田竜太さんにお話を伺い
積雪による渋滞の対処法と注意点をお伝えしました。





まず、積雪についてドライバーが最初に意識すべきは天気予報のチェック。
雪への備えだけではなく、クルマに乗る前は、どんな気象状況になるのか? 
チェックする習慣を身につけておきましょう。
ただ、多くのドライバーが天候をチェックしていたとしても
大雪になると“渋滞が発生して身動きが取れなくなる”という事態があります。


雪による渋滞の原因はタイヤのスリップと視界不良が。
国土交通省のまとめによると大雪の影響で2020年末に関越道で
2100台以上の車が立ち往生した時は、立ち往生した車の24%が
冬用タイヤ未装着だったことがわかっています。

また、全体の89%はタイヤチェーン未装着で
スタッドレスタイヤなど冬用タイヤを装着していた車でも
スタックしていた例がたくさん報告されています。
そして、吹雪などで視界が悪い時はノロノロ運転になったり一時停止が続出します。
これらが積雪時に渋滞する主な原因です。





積雪時に渋滞を発生させず、安全を確保する走行を考慮することも必要。
クルマが進む流れが悪くなったら、車間距離をしっかりとりつつ進みます。
一時停止すると、再発進時にスリップして動けなくなる可能性があります。
いざという時に引き返すため、スペースを残して進むようにしましょう。
追突事故の防止にもなります。

ヘッドライトはもちろん点灯。大雪ならフォグランプも併用してください。
渋滞の最後尾に並んだ際は、ハザードランプを点滅させて後続車にアピールしましょう。
高速道路であれば、立ち往生して長時間閉じ込められる前に直近の出口で一般道に降りるか
サービスエリア、パーキングエリアなどに退避するのも一つの手段です。
一般道でも山道は立ち往生のリスクが増えます。
回避ルートを考えるか引き返して、安全な場所で状況が良くなるのを待ちましょう。





もしも、積雪による渋滞に巻き込まれてしまったら
NEXCOや国土交通省の公式アプリで情報を確認しましょう。
もちろんラジオも有力な情報源です。
反対に不確かな情報に惑わされないことも重要です。

次に防寒対策。
車内でも上着や予備の服を着込んだり、ブランケットをかけたり、防寒対策をしっかりと。
この時、基本的にはエンジンを切っておきます。雪の立ち往生で一番怖いのは一酸化炭素中毒です。
エンジンをかけたままマフラーの出口が雪でふさがれてしまうと
排気ガスが車内に流れ込み、約20分で命の危険がある濃度に達してしまうとされています。

寒さに耐えきれなくなったらマフラーの出口付近をしっかりと除雪。
一時的にエンジンをかけてヒーターをつけて暖をとりましょう。
車内がある程度暖まったら、再びエンジンを止めて、
エンジンをかけてる間は、こまめな除雪を心がけて下さい。

あとは、エコノミークラス症候群の対策も忘れずに。
定期的に手足の指を開いたり閉じた、ふくらはぎを軽く揉んだり、運動しましょう。
水分補給も大事。1時間に一度は体を動かして水分を摂るようにして下さい。





渋滞に巻き込まれてしまった時は、ガソリンの残量を確認することもお忘れなく。
車内に“もしも”の時に備えた物を用意しておくことも大切です。
スマホの充電ケーブル、使い捨てカイロ、毛布、
携帯トイレ(1人当たり1日5個が目安と言われています)、
食べ物・飲み物も2〜3食分確保しておくと安心です。
他にもスコップ・長靴・手袋・牽引ロープ・スノーブラシ・ブースターケーブル・解氷スプレーなど。

冬の運転は、まず天気予報をチェック。
雪の予報が出ていたらタイヤと携帯品で備えをする。
万が一、渋滞に巻き込まれてしまったら、
今日お伝えした注意点を思い出して対処して下さい。
       
1年を通して最も寒いこの時期。
クルマの走行で気をつけなければいけないことの1つが路面の凍結です。
積雪がない地域でも朝早い時間帯などスリップ事故の危険はあります。





日本自動車ジャーナリスト協会の会長で
以前、氷上でクルマを走らせる実験をしたことがある
日本自動車連盟 交通安全委員会 委員 菰田潔さんによると
アイスバーンは、スケートリンクと同じようなもの。

乾いた路面であれば、急ブレーキを踏むとABSが作動して約40mで止まります。
ところが、ツルツルの氷の上では、性能がいいスタッドレスタイヤでも
摩擦力は小さくなりブレーキの効きは悪くなります。

かつて氷結した沼で100km/hで走るクルマの急ブレーキテストをしたところ
何と300mも進み、菰田さんでさえ驚いたことがあるそうです。
ここからはブレーキをかけて停まろうとしても停まれないという状況に
陥らないような運転をすることが大切だとわかります。





道路がアイスバーンになる状況や場所を覚えておきましょう。
まずは積雪がなくても外気温3度以下で路面が凍る可能性が高くなるデータがあります。

路面が凍結しやすい場所としては、1つは橋の上。
地熱が届かず、橋の下を風が吹き抜けるため
冷やされて舗装道路の表面の水分が凍ることがあります。
手前が乾いた路面だったとしても要注意。

また、トンネルの中は温度が低くなりにくいのですが、
入口や出口付近は、トンネル内の湿気が外気温が低い影響を受けて
凍ってしまうということもあって注意が必要です。
確実に先の方まで路面を見て、車のスピードを落とすことが安全に繋がります。

それから、山道では北斜面もずっと陽が当たらないので
路面温度も低く、凍ってるかもしれないと想像して車を走行させて下さい。





道路の凍結が考えられる状況でどんな運転を心がければいいか。
直線の道路を走っていて先行車がある時は車間距離を2秒取るのが世界標準ですが
それよりも長い時間の間隔をとって、自分がスリップしたり前のクルマがスリップしても
事故を回避できる確度を高めましょう。

また、カーブでの冬のスリップ事故にも要注意です。
カーブでの事故はスピードを出しすぎて外側にはみ出してしまうケースが多数。
そうならないためには、直線を走行中にしっかりスピードを落とすこと。

カーブに入ってからスピードを落とそうとすると
タイヤのグリップは曲がる」とブレーキで止まる力の両方を使うことになり
滑りやすい路面ではグリップが限界を超え、滑ってしまいます。

直線の内にブレーキでしっかりとスピードを落として
カーブに入るところではゆっくりとハンドルを切る。
出口が見えたらゆっくりアクセルペダルを踏んでいき
タイヤのグリップを分散して使うようにすることが大切なポイントです。





冬のスリップ事故対策は、まずは路面の凍結を予測する。
その上でスピードを出さず、前のクルマとは間隔を空けて、
ハンドルを急に切るような状況をつくらない。
充分に気をつけてハンドルを握って下さい。
阪神淡路大震災から今日で30年。
ハンドルを握っている時に大きな地震が起こったら、
どうすべきか心と頭に刻んでおきましょう。
今回はモータリング・ライター  藤田竜太さんにお話を伺いました。





ハンドルを握って一般道を走行中に揺れを感じたら
周囲の状況を確認しながらゆっくりとスピードを落とし、
ハザードランプを点滅させながら、道路の左側に車を寄せて停止させます。
このとき交差点や陸橋の下に停めるのは避けましょう。

高速道路でも基本的に対象法は同じです。ハンドルをしっかり握り、
前後の車に注意しながら、徐々にスピードを落として道路の左側に停車します。
左側に駐車できない時は右側に車を寄せて警察・消防等の車両が通行できるよう
中央部を開けるように心がけて下さい。

停車する際は大きく山を削った斜面の下、いわゆる「法面」や
トンネルの出入口付近は崩落の危険があるので、なるべく避けましょう。
停車したらエンジンを切り、揺れが収まるまでは車外に出ず、
スマホやカーラジオから情報を入手します。





揺れが収まったらパトカーなどが広報しながら巡回するまでそのまま待機し
その指示に従いましょう。パーキングエリアやサービスエリアにいるとき、
強い地震が発生した場合は、係員の避難誘導に従って行動してください。

本線上でも高速道路には約1キロごとに非常口が設けられており、
ここから徒歩で地上に脱出することが可能です。
ちなみに高速道路では、計測震度4.5以上で通行止めとなり、
道路点検が行われることになっています。

山道で地震に遭うのは土砂崩れや地崩れのリスクが高いです。
車を斜面の反対側に寄せて停車し、車外に避難する準備をしましょう。
海岸線や橋の上、河畔などでは、津波の危険があるので、
なるべく速やかに高い場所へ避難しなければなりません。

結局、状況次第では車を置いて徒歩で避難したりすることになりますが、
それについては冷静な判断が必要です。





どんな道で運転していたとしても、
気をつけなければいけないのが、急にハンドルを切ったり、
急ブレーキをかけたりしないこと。

落ち着いて、安全な場所にクルマを停めます。
停車できるところがなく、運転を続ける時は、
道路の損壊や信号機の作動停止、道路上の障害物などに注意しましょう。

停車できたらスマートフォンやカーラジオで情報収集。
そのまま様子を見るのか、クルマから離れて避難するか、
判断は難しいところですが、状況に応じて判断・行動して下さい。





クルマから離れての避難はエンジンを止め、車のキーはつけたまま、
ドアをロックしないで窓を閉めます。その上で、連絡先のメモを見えるところにおき、
車検証や貴重品を持って行きましょう。

そして、オートバイなどの二輪車は比較的地震に強い乗り物ですが、
震度5以上になってくると話は別で横揺れなどの影響で転倒する危険性も生じてきます。
バイクで走行中も、揺れを感じたら速やかに減速、とにかく安全な場所に寄せて停車します。
停車時はセンタースタンドを使うより、サイドスタンドを使った方が
転倒防止に繋がりますし、ローギアに入れたままエンジンを切っておくと、
パーキングブレーキ代わりになります。万が一転倒してしまった場合は、
まず自分の体に怪我がないかを確認し、次にバイクのダメージをチェック。
ガソリンなどが漏れていないかもしっかり確認しておきましょう。





また、大地震の時に自宅や仕事場などにいて、
そこから避難する時は、津波から逃れるためなど、
やむを得ない場合を除いてクルマは使わないほうが良いとされています。

基本的に大きな地震が発生した時は車は使えないと考えること。
地震による停電で信号機がストップする可能性があり、
大規模な渋滞が発生する可能性があります。
また、道路に避難する人々が増えてくることが考えられ
道路が陥没したり、橋が落ちたり、塀や瓦礫が道路に崩れ落ちてきたりして
走行不能になる道も出てきます。

地震後、都市部の主要道路などは交通規制が敷かれることにもなり
ガソリンスタンドに客が殺到、あるいは停電で給油機がストップし
燃料が貴重になるといったところが主な理由です。

クルマを運転している時に大きな地震が起こったら、
今日の情報を参考に、落ち着いて対処して下さい。
       

«Prev || 1 | 2 | 3 | … 25 | 26 | 27 | … 195 | 196 | 197 | | Next»