【報告】高校で自分のジェンダーのことを告白することができました。
2022
放送後記

【報告】高校で自分のジェンダーのことを告白することができました。

こもり校長

毎週月曜日のこの時間は、『SOCIAL LOCKS!』。生まれた環境のこと、性のこと、障がいのこと、さまざまな生徒の声を届けていきます。

ぺえ教頭

今夜、声を届けてくれるのは…!

メグリンチョ

以前、SOCIAL LOCKS!で、声を届けさせていただいた、広島県 15歳 高校1年生 RN メグリンチョ です。
その時は、僕の見た目は女の子だけど、心はどちらかというと男の子の時の方が多くて、高校受験の面接で女性の座り方をしなければならないことに違和感がある、という話をさせて頂きました。今回は、こもり校長とペえ教頭にご報告したいことがあって、またメッセージを送らせてもらってます。

今は、無事に高校に入学して、ずっと憧れだった軽音部に入部して、ベース担当として、とても充実した日々を送っています。
入学してすぐにあったクラスでの自己紹介の時に、思い切って、「僕はトランスジェンダーです!!」と告白しました。すると、クラスメイトは私のことを受け入れてくれて、制服の事だったり、周りと違うところがあっても、普通に接してくれました。

今では、自分のジェンダーのことを知ってくれる人が大勢いるので、他のクラスの人や、部活の先輩にも、安心して打ち明けられている自分がいます。
学校側も配慮してくれて、「名前を呼ぶときは“くん”がいい?“さん”がいい?」と聞いてくれたり、「学校のことで違和感を感じることがあったら言ってね」と声をかけてくれたりします。

実は、その自己紹介の時に、自分のジェンダーのことを告白することができたのは、こもり校長とぺえ教頭からの言葉があったからです。
今の環境があるのは、楽しく過ごせているのは、「これからの人生は素直に生きてほしい」という言葉に背中を押されたからです。

校長、教頭、本当にありがとうございました。
これまで誰にも伝えてなかった自分の中の辛い気持ちをSOCIAL LOCKS!で、届けることができて、本当によかったです。

こもり校長
こもり校長

調べたら、前にメッセージをくれたのが高校に入る前の、2月の最終日。
あれから2か月少しだけど、声の雰囲気もだいぶ変わった気がする。

ぺえ教頭

すごく軽くなった印象があるね。私たちも声を聞いて、(メグリンチョが)何かを見つけてくれた気がしたよね。

こもり校長

「世の中すべてが変わる」というのは難しいかもしれないけど、でもその中でも少しずつ変わっていって、メグリンチョがそれを感じて(自分のジェンダーのことを)言えた、ということが良かった。

「“これからの人生を素直に生きてほしい”という一言で背中を押された」って言ってくれたその言葉があるだけで、SOCIAL LOCKS!をやっていて良かったなって思った。

ぺえ教頭

本当にそうだね。答えが見えてくると嬉しいよね。

こもり校長

特に今って、何にしても、答えがない世の中じゃない? だからこそ1人1人が選択をして、それを「良かったです」って言ってもらえると、みんなで1つのことに向き合える素晴らしさ、考えられる素晴らしさを改めて感じるよね。

ぺえ教頭
ぺえ教頭

私たちも「人生を素直に生きてほしい」っていう気持ちは変わらないし、今までメグリンチョが我慢してきた分、爆発させて、すべて実現していかなきゃね。

こもり校長

「人生を素直に生きてほしい」って、やっぱり良い言葉だよね!

ぺえ教頭

「素直に打ち明けたら、意外とみんなも認めてくれた」みたいなこともあるしね。私もそうだった。これはそれぞれだけどね。
でも、自分のタイミングで自分で考えて決断をして、カミングアウトするなり、色々な道を切り開いてほしいなと思います。

こもり校長

メグリンチョ、報告ありがとう!

『SOCIAL LOCKS!』では、引き続き色々な生徒の声を届けていきます。

ぺえ教頭

みんなにわかってほしいのにわかってもらえないこと、毎日の中で“もっとこうなればいいのに”と思っていること、ぜひ直接届けてください。特設サイトで待ってます!

2022.5.2【報告】高校で自分のジェンダーのことを告白することができました。
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