今朝は、地震の影響で断水が続いている熊本県氷川町 (ひかわちょう)で、井戸水から飲める水を作っている浄水装置について、お伝えします。
先月28日に起きた令和8年熊本地震で震度7の揺れを観測した熊本県氷川町では一部の地域で断水が続いていて、町役場などで給水車による給水が行われています。住民の方にお話をうかがうと、水が出ないのが困る、毎日水をもらいにきていると話していました。
こうした中、独立行政法人水資源機構が氷川町役場の近くに設置した可搬式=持ち運びができる浄水装置がいま24時間動いています。この浄水装置で、井戸水から飲み水を作り、それをタンクにためて住民が使えるようになっています。
水資源機構の村山英俊(むらやま・ひでとし)さんに、装置のそばでお話をうかがいました。まず、海水やため池の水からも飲料水が作れるというその浄水装置はどういった仕組みなのか、たずねました。
村山さん
大きく2つのパーツに分かれていて、一つが簡単に大きいごみだとかそういうところを取り除くという前処理の工程というところがあります。砂ろ過というところです。で、後半のところで本当に微細なもの、例えば海水の塩だとか、あと細菌だとか、ウィルスだとか。そういったものを逆浸透膜というもので取り除くパートがありまして、その2つを通過して飲める水ができあがるというかたちになっています。今は、施設の通常の水道用のタンクがありますので、そちらの方に供給をしているというかたちになっています。
この水資源機構の浄水装置では24時間でおよそ50トンの飲料水を作ることができるそうです。給水車1台に2トンの水が入るということですので、給水車25台分の水を1日で作ることができます。浄水装置が絶えず動いていることで、断水が続く氷川町の住民からはトイレで手を洗うと水が出るという声があったほか、氷川町の温泉施設の無料開放につながったということです。
再び水資源機構の村山英俊(むらやま・ひでとし)さんです。
少しでも被災地の復旧・復興というところで、お役に立てればということで給水支援の方をさせていただいています。まずは、この氷川町で水道が戻るまでこの装置を使っていくということで考えてます。
日ごろから断水に備えて、飲料水の備蓄をしておきましょう。
1日一人3リットルを3日分、大規模な災害では1週間分あるのが望ましいとされています。
水道水の汲みおき、お風呂のお湯をためておく、賞味期限が数年の保存水を用意するなどで備蓄ができます。
また、災害のとき、自治体などが行う給水では水の容器が必要になります。
水を背負って運べる給水バッグやウォータータンクがあるとよいでしょう。