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ダンボールはゴミじゃない!ダンボール・アーティストの島津冬樹さん登場!(2018/11/15)

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木曜日は、「カルチャー」


年末、お買い物の機会が増える時期ですが、みなさんは日ごろ、どのくらい通販で買い物をされているんでしょうか?
今回は、通販でどのくらい買い物をされているのか?というランキング!
【 雑誌『月刊ネット販売』発表、昨年2017年の企業別売り上げトップ3 】をお送りします!


第3位 『 スタートトゥデイ(※) 売上高 984億円 』

第2位 『 ヨドバシカメラ 売上高 1110億円 』

第1位 『 アマゾンジャパン 売上高 1兆3360億円 』


中西:1兆円超えですか…。すごい売上高ですね。これだけ、通販市場が巨大ということは、商品を入れる入れ物、ダンボールも増えているというわけですよね。
ということで、今回は、そのダンボールから作品を生み出している、ダンボール・アーティストの島津冬樹さんにお話を伺っていきます。
世界のあちこちで使われているダンボールから、財布を作り出す。
その財布は、博物館のミュージアムショップで販売され、1万円以上という価格にもかかわらず、人気を呼んでいます。
ダンボールをアートに変える、ダンボール・アーティスト、島津冬樹さんです。
おはようございます、よろしくお願いします


島津さん:おはようございます、よろしくお願いします。


中西:今、実際、僕の目の前に、ダンボールの財布があるんですけど、もう、衝撃ですね!
可愛いし、美しい!しかも、財布が入っている箱もちゃんとダンボールで、フタも付いているしね。これは、写真撮ってツイッターやインスタにあげようと思います。
これ、本当にすごいと思うんですけど、ダンボールで財布を作り出すというのはいつ頃から始めたんですか?


島津さん:2009年頃ですね。僕が大学2年生の時だったんですけど、自分の財布がボロボロだったということもあって、自分の家にあったダンボールで、とりあえず、間に合わせで作ってみようかなというのが最初だっと思います。(笑)


中西:普通、そういう思考にはならないと思うんですけど(笑)。ダンボールってそんなに丈夫なんですか?


島津さん:そうですね、丈夫ですね。それと、オシャレだなと思って何となくとっておいたんですよ、デザインとか柄を活かせないかなと思って。


中西:あっ!実際にデザインや柄を活かした財布になっていますね!


島津さん:元々は課題で使うダンボールが余っていたので…


中西:美大生だったんですよね?


島津さん:はい、多摩美術大学で。本当にもうお金もないし、財布が買えない中で、もう、これはしょうがない!と思って、1か月使えればいいかな?バイトまで、お金が入るまで…ということで、間に合わせで作ったんですよ。それが、1か月、3か月、6か月、1年…と使えて、それに驚いて、これは面白い!と思って始めたということなんです。


中西:ちなみに今日は、実際、島津さんが使ってらっしゃる財布を持ってきていますけど、これは何年くらい使っているんですか?


島津さん:これは2年目を迎えます。


中西:すごいね!!!


島津さん:やっぱり、使っていると味が出てくるといいますか。


中西:今、持たせてもらってますけど、軽いけど質感もしっかりしていて、オシャレ!


島津さん:是非、開けていただいても…、降るとお金の音もしますよ。


中西:いや〜これは驚きだわ。あっホントだ、お金の音もする(笑)。
国によってダンボールもずいぶん変わるということなんですが、日本のダンボールはいかがでしょう?


島津さん:日本のダンボールはゆるキャラが多いですね。海外のデザインは、結構、かっちりしていて、カッコいいものが多いんですけど、日本はコピーライト表記が付いていないような、農家さんが手描きしたようなキャラクターがそのままデザインに反映されていたりして、全体的に可愛いダンボールが多いのが印象的です。


綿谷:島津さんの活動を追いかけたドキュメント映画、その名も『旅するダンボール』が12月7日から全国で順次公開されます。
この映画の中で島津さんは、拾ったダンボールを財布にして、生まれた場所に戻すために奔走します。
これを、島津さんは【ダンボールの里帰りプロジェクト】とおっしゃいますが、なぜ、始めようと思われたのですか?


島津さん:まず、ダンボールに喜んでほしいというのがあるんですけど…(笑)


中西:ダンボールに喜んでほしい(笑)。いい表現ですね〜!


島津さん:ダンボールが里に帰る、生みの親のもとに帰らせたい、デザイナーさんや農家さんだったりとか。そういうところにダンボールが帰っていくと嬉しいんじゃないかなと思ったのもあるんですけど、やっぱり、僕がダンボールが好きだということを、そういう人たちにも伝えたいし、みなさんダンボールをすぐ捨てちゃうと思うんですけど、デザインする人たちがいて、いろんな人たちが関わってダンボールがあるんだよというのを、知らせたいというのもありますよね。


中西:う〜ん、なるほどね〜。


綿谷:ダンボールのように使用後にゴミとされたものに、付加価値を与える動きを『アップサイクル』と呼び、ムーブメントになっていますよね。
島津さんは、これからダンボールを通じてやってみたいことってありますか?


島津さん:世界中のダンボールを拾いたいというものあるんですけど、それをアーカイブしていく、ミュージアムを作りたいというのがありますね。
なので、そのダンボールを拾うことで世界中の人々と交流があったり、あと経済が見えてきたりもしますので、そういうものをどんどん伝えていきたいです。自分でコレクションしているだけではなく、いろんな人に伝えていきたいです。


中西:これをみた世界の方はなんていうんですか?


島津さん:なんていうんですかね…、でも、やっぱり、ダンボールってゴミだと思われているので、それが財布に変わったときに、“ダンボールでもチャンスがある!”と、拾ったゴミにも可能性があるということを感じていただけたならと思います。


中西:1万円以上でも売れる!というね。
今日は、ダンボール・アーティストの島津冬樹さんをお迎えして、お話を伺いました。
映画『旅するダンボール』は12月7日から全国で順次公開されます。
そして、このね、素晴らしすぎる財布は、ちゃんと写真に撮ってツイッターやインスタにアップします。
今日は、ありがとうございました。


島津さん:はい、こちらこそ、ありがとうございました。







(※)昨年時点の会社名ですが、ZOZOタウンの運営会社です