今年の「全国地震動予測地図」が
先日、公表されました。
今回はこちらをピックアップします。

そもそも「全国地震動予測地図」と言うのは、
今後30年間で震度6弱以上の地震が
どの場所でどれくらいの確率で
発生する可能性があるかなどを示した地図のことです。
政府の地震調査委員会によるもので
2005年以降ほぼ毎年更新されていて、
今年2017年版は先月27日に公表されました。

実は今回、全国的に去年から
それほど大きな変更と言うのはありません。
・・・と聞くと、「なんだ、大したことないんだ」と
思われるかもしれませんね。
違うんです、去年からあまり変わっていないことが
この首都圏では、むしろ問題なんです。
千葉市、横浜市などと言った
首都直下地震などが想定される太平洋岸のエリアでは、
今後30年に震度6弱以上の地震が発生する確率は
80%以上と、高い状態のままなんです。
つまり、大地震はいつ起きても
本当におかしくないということが
改めて示されているんです。

では、自分の住む場所や、生活する場所が
最新の予測ではどのくらいの地震の確率なのか。
それがピンポイントで分かるのが、
国立防災科学技術研究所=NIED(ニード)が
ネット上で行なっているサービス「地震ハザードカルテ」です。


http://www.j-shis.bosai.go.jp/labs/karte/


住所や施設名で検索すると、
2017年の地震動予測地図を反映した形で、
その場所が今後30年や50年で
どれくらいの大地震に襲われる可能性があるか、
それぞれの確率や揺れやすさなどが、細かく出てきます。
また、地震に対する総合的な評価を
レーダーチャートの形で見ることもできるんです。
まさに、自分だけのカルテを作れるんですね。
ちょっと難しい言葉や数字もありますが、
普段生活する場所、意外な結果が出ることもあるので
一度カルテを作ってみませんか?
正しく恐れて、正しく備えましょう!

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