子供たちの夏休みがスタートしましたね。
水辺での子供の事故が多くなる季節でもあります。
昨年発生した水難事故は1505件で、
このうち死者行方不明者は816人にも上るそうです。
このように水辺の事故が年々増えている中、
都内31の小中学校と高校ではこの夏、
「水辺の安全教室」が開催されています。
教室を開催する公益財団法人
ブルーシー・アンド・グリーンランド財団の講師
桐ケ谷尚洋(きりがや・なおひろ)さんに
水辺で自分の命を守るために大切なことを伺いました。


 自分の命を守るための技能についてなんですが、
 大きく二つあるなと感じています。
 まずひとつめは、事前の準備が大事。
 例えば天候の確認、体調管理、
 一人で水辺に行かないという心構え。
 水辺に行く前の準備も、自分の命を守るための
 重要な技能になるのかなと思っています。
 二つ目としては、
 万が一事故にあってしまった時の対処法として
 「背浮き」や「ペットボトル浮き」などの実技です。
 背浮きについては、
  ?バンザイの姿勢で浮くこと
  ?息を大きく吸い込んでゆっくり呼吸をすること
  ?全身の力を抜いて耳まで水中に入れること
 といったポイントを子どもたちに伝えるようにしています。
 ペットボトル浮きについては、
 へその位置や、首元の位置でペットボトルを持ってもらい、
 いわゆる「ラッコ浮き」のような姿勢になってもらって、
 自分の命を自分で守るための技術を伝えるようにしています。


やはり、まずは「浮く」ことがポイントなんですね。
サッカーボールなども浮き具代わりになるそうですよ。
ただ、「背浮き」も、浮き具で上手に浮かぶことも、
実際に体験してみないと
もしもの時に対応することは難しいのが現実です。

こうした中、7月23日午後2時から、
『ペットボトル浮き』を体験しながら
ギネス世界記録に挑戦するというイベントが
全国90カ所で行われます!
1分間のペットボトル浮きに挑戦し、
250人以上が成功すると
ギネス記録に認定されるというもの。
東京では「葛西海浜公園 西なぎさ」などで実施されます。
子どもも大人も参加できて、当日参加も可能ですので、
くわしくはブルーシー・アンド・グリーンランド財団の
ホームページをご覧ください。
https://www.bgf.or.jp/bgchallenge/2017ukiuki.html

そして何より、水辺で遊ぶ時には
救命胴衣を身に着けておくことを
くれぐれもお忘れなく!

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