熊本地震発生から
来週16日でまもなく8年です。
このでは、「災害関連死」が大きな問題となりました。

災害関連死とは、
地震や津波などによる直接的な原因ではなく、
災害によるけがや避難生活によって、
健康状態の悪化が原因で亡くなる事を言います。
熊本地震では、
亡くなった方の8割が
この「災害関連死」と言われています。

災害関連死については分析が進められていて、
亡くなった方の多くが、「呼吸器の疾患」
そして、心不全などの「循環器系の疾患」というデータが出ています。
なぜ、この2つの疾患が多いのでしょうか?

影響が大きいと言われているのが、「トイレ」です。
断水で、水洗トイレが使えなくなって
「トイレの衛生環境が悪化」すると
トイレ行く回数を控えたくなりますよね。
その為に、水分を控える事により脱水症状がおこります。
その結果、口腔内の細菌が増え、
それが原因で「誤えん性肺炎」を引き起こしてしまうという事です。

また、偏った食事や避難所での雑魚寝も要因の一つと言われています。
「栄養不足の偏り」が起きる事で、高血圧が進行する人が増え、
循環器系の疾患に繋がりやすくなります。

また、床で寝る事へのストレスで睡眠不足に陥り、
その結果、体力や免疫力が低下し
呼吸器系の疾患を起こしてしまうという事です。

専門家の中で、南海トラフ地震が起きた際、
災害関連死が最大7万人を超える可能性も指摘されています。
この事を受け、静岡県は、去年、
「地震・津波対策アクションプログラム」を策定。

熊本地震を教訓に、
被災者の健康被害等を少なくする事を減災目標に加えました。
津波避難施設の雨よけ・風よけ設置、避難所のトイレ、キッチン、
ベッド整備をすすめるなどしています。

災害関連死を巡っては、能登半島地震でも、
被災者をどう守るか議論されています。

今週月曜日には、宮崎県で震度5弱の地震がありました。
いつどこで大きな地震が起こるかわかりません。
災害が起きた時、そしてその後の避難生活についても
自分事として考えていきましょう。

そして、日本と同じ、地震が多い台湾。
現在、TOKYO FMをはじめ、JFNに加盟する全国のFM局では、
4月3日に発生した台湾の東部沖を震源とする地震で被災した方々を、
救済・支援するための「JFN募金」を受け付けています。

あなたから寄せられた募金は、全額を台湾政府等(被災地)へ送り、
被害に遭われた方の救済、支援活動に役立てられます。

JFN募金は、銀行振り込みと郵便振替、
Yahoo!ネット募金で受け付けています。
銀行は、みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行の3行に
口座を用意しています。
Yahoo!ネット募金は、
T-POINT、または、クレジットカードで募金できます。

くわしくはTOKYO FMトップページにある
「JFN募金」のバナーからご覧ください。



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