能登半島地震から4か月が過ぎました。

私は、先月、2か月ぶりに
能登半島地震の被災地に取材に行きました。

『能登半島地震・輪島市 被災地の現状』についてお伝えします。

輪島市内の様子は、
2か月前に取材に訪れた時と何も変わらない景色が広がっていました。

倒れた木造家屋や建物、焼けた朝市通りの建物、
多くの家屋に貼られている、応急危険度判定の『危険』と書かれた赤い張り紙。
その張り紙の色は薄くなっていたり、ボロボロになっていたり。

『張り紙』が、時間が経ってもそのままの状態である事を教えている様でした。
市内の変化というと、道になだれ込んでいた家屋は撤去され、
一部更地になっている所もありました。

また、市内の空き地には仮設住宅の建設が進んでいました。
「仮設住宅」では、被災地ではこんな問題が出ています。
能登半島地震での県内の住宅被害は7万件を超え、
市や町からの応急仮設住宅の要望は、2月時点で
およそ7800戸に上っていますが、一方、土地や人手が足りず、
発生から3か月で完成したのは3割弱にとどまっています。

輪島市内をまわると、こんな光景が見えました。

時間の経過とともに、避難所の数が少なくなっているという事です。
まだ開設されている避難所にいけばいいのでは?と思いますが、
既に、避難所避難所でコミュニティが作られていて、
その中に今から入る事をためらう方がいます。
そうした状況の中で、避難所にはいかず、
応急危険度判定の黄色の張り紙「要注意」の張り紙がしてある、
家屋で生活をしている方が増えているという事です。
黄色の「要注意」は、
建物に立ち入る場合は十分な注意が必要とされている建物です。

輪島市役所によると、
避難所は、輪島市では最大154か所ありましたが、
現在では、49箇所。およそ1228人の方が避難所で生活しています。
避難所に残っている方の中には、仮設住宅への入居をまつ人や
自宅の修理をまっている方など生活再建の先行きが見通せない人が多くいます。
そんな状況の中、先月末で避難所の運営をサポートする職員の派遣がなくなった自治体もあり、
継続的な支援が課題となっています。

輪島市で、来月で応援職員による避難所支援が終了する予定で、
今後、避難所を住民の自主運営に切り替えてる事になっています。

また、取材に行った際に仮設住宅の建設が進んでいましたが、
8月までには、被災者の住まいがほぼ確保できる事や
断水解消が進む事を理由に市内の避難所を、8月末をめどに閉鎖する方針です。

応援職員の避難所支援がなくなってから閉鎖するまでの3か月間
そして、住民が仮設住宅に入居できるまでの
細かいサポートも今必要となっています。


今朝は、『能登半島地震・輪島市 被災地の現状』についてお届けしました。


音声ファイルはこちら