2024.09.21
08:25 災害時の車の無償貸し出し支援


あなたの街で災害が起きた時、
車が被災したらという視点で考えた事はありますか?
日常的に車を使用してる地域の方は特に、
被災生活を行う上で足となる車がなくなると非常に不便です。
また、その他にも災害時車が必要なシーンは多くあります。

今朝は、
「災害時の車の無料貸し出し支援」についてお伝えします。

この取り組みを行っているのが、
一般社団法人「日本カーシェアリング協会」です。

東日本大震災でおよそ6万台の車が被災した石巻市で、
仮設住宅ができてもへんぴな所にあり、車がないと買い物にも
行く事ができない現状がありました。
この経験から、日本カーシェアリング協会では、
全国から寄付してもらった車を被災者や被災地に届けています。

貸し出している車は、乗用車からトラックまで様々。
東日本大震災以降、北は青森から南は九州各地、
25の災害で6千件以上の車の貸し出しを行ってきたそうです。
日本カーシェアリング協会の
星雅之(ほし・まさゆき)さんにお話しを伺いました。


日本カーシェアリング協会は、
本部がある宮城県石巻市を含め、5カ所の拠点があり
そこに、災害が起きた時に使える車を置いているという事です。

最近では、台風10号の影響を受けた県や
7月の秋田・山形の豪雨災害
1月の能登半島地震でも支援を行っていったと言います。

通常の支援は4〜5か月で終了するそうですが、
能登半島地震は車の購入まで手が回らない方が多い為
来年2月まで支援を決めているという事です。

星さんは、災害時の車の役割について、
災害の規模や豪雨災害と地震とでは
ニーズが違うと話しながらこう説明します。

災害が起きた時、
被災地者の生活や復興に向けて
「車」はなくてはならない存在です。

日本カーシェアリング協会では、
軽乗用車や普通車、8人乗りの車など、
全国から車の寄付を募集しています。
あなたの車が被災地で役立てられます。
そして、あなたの街で災害が起きた時、
寄付した車が助けてくれるかもしれません。

詳しくは、
日本カーシェアリング協会のHPを確認してみてください。


音声ファイルはこちら


2024.09.14
08:25 ゲリラ豪雨いつまで注意?


防災FRONTLINEでは、
災害が起きた時に役立つ情報をお伝えしています。

今朝は「ゲリラ豪雨にいつまで注意?」
という視点でお届けします。

今年の夏もよく耳にする事が多かった言葉
「ゲリラ豪雨」

ゲリラ豪雨とは、
ごく狭い範囲で降る短時間の大雨の事です。
例えば、晴れていたのに急に激しい雨が降るなど、
あっという間に雨雲が発達して、天気が急変します。
ゲリラ豪雨が起こる原因について、
日本気象協会の
青山亜紀子(あおやま・あきこ)さんに聞きました。


今の気象予測では、数日前からピンポイントで、
ゲリラ豪雨を予測する事が難しい状況です。
こまめに、雨雲レーダーなどを確認して、
今どこで雨雲がわいていて、
どの方向に雨のエリアが移っているかを確認する事も大切です。

では、このゲリラ豪雨、
秋になっても注意が必要なのでしょうか?

気象庁の予報では、9月、10月も平年に比べて
気温の高い日が続くと予想されています。
『秋になってもゲリラ豪雨には注意が必要』という事ですね。


さて、しばらくは注意が必要な豪雨災害、
都心で局地的な大雨が降った時、
どのような事に注意すれば良いのでしょうか?

都内では短時間に記録的な大雨が降り、
都営地下鉄の駅構内まで
雨水が入って浸水するという被害もありました。
秋になっても、ゲリラ豪雨に注意し、
降った時の行動を確認しておきましょう。


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2024.09.07
08:25 夏台風と秋台風の違い


先週は九州・西日本を中心に浸水被害や河の氾濫、
土砂災害など、台風10号の影響を受けました。

そこで、
今朝は『夏台風と秋台風の違いについて』お伝えします。
台風の季節というと、夏と秋、どちらをイメージしますか?

気象庁のデータによると、
台風は7月から10月にかけて日本付近に接近しています。
つまり、夏も秋も台風の備えが必要です。
ただし、同じ台風でも夏台風と秋台風では性質が違います。

ですから、
『台風災害に備えるポイント』も変わってきます。

まず、6月から8月に発生する夏の台風と
9月から11月に発生する秋台風の大きな違いは、
『台風の移動するスピード』です。

秋の台風は比較的速く移動するのに対して、
夏の台風はゆっくり移動する事が多く、
大雨や暴風の影響が長期化したり、
進路予想が難しくなる事もあります。

秋台風が自動車程のスピードで進むのに対して、
夏の台風は自転車ほどのスピードです。
秋台風は、早く接近して早く去っていくため、
台風本体の影響を受ける時間は少なくて済みます。
一方、夏台風はゆっくり接近してゆっくり去っていく為、
台風本体の影響を受けはじめてから、
受けなくなるまでの時間が長くなります。


そのため、夏の台風は、
雨や風の影響が長期化しやすい可能性があります。

また、秋の台風は偏西風の流れから
進路が予想しやすいのですが、
夏の台風は、進路予想が大きく外れる事もあります。

最近は、地球温暖化の為、
夏の高気圧の勢力が強まって、
9月になっても高気圧が日本に居座って、
台風を流す偏西風が日本に南下できず、
台風がのろのろとやってきて
大雨や暴風が長期化するケースも増えています。

先ほど、秋の台風は動きが速いとお伝えしましたが、
それに加えて、秋雨前線の影響で
「暴風雨」になりやすい特徴があります。

記憶に新しい台風としては、
2019年に発生した房総半島台風です。
関東に上陸したものとしては、観測史上最強クラスの勢力で
千葉県に上陸しました。
千葉市では、観測史上1位の最大風速35.9メートル
最大瞬間風速57.5メートルの暴風が吹きあれるなど、
関東cを中心に19地点で記録的な暴風となり、
千葉県を中心に4千棟を超える住宅が全半壊、
また、送電用の鉄塔が倒れて、
関東地方でおよそ90万戸以上が停電しました。

暴風になりやすい秋台風の対策として、
台風が本州に近づくいう予想が出たら、
〇外に物はおかない。
台風は暴風によって窓ガラスが割れる事もありますが、
強風だけで窓ガラスが割れるケースはほぼ発生していません。
窓ガラスが割れる原因の多くは、
外に置いてあるものが飛ばされて割れるケースがほとんどです。

秋の台風は、
・動きが速い、本州を直撃しやすい。
 秋雨前線の影響で暴風雨になりやすい。
・進路に東日本が含まれやすい
という特徴がある事を知っておきましょう。

9月に入ると、基本的には、
夏台風から秋台風へと変わっていきます。


秋の起きる台風の特徴を理解しておくと、
事前の準備や対策にも役に立ちますよ。



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2024.08.24
08:25 夏の雷


都心では、今週水曜日にお天気が急変し、
「記録的短時間大雨情報」が出されるほど猛烈な雨が降りました。

積乱雲が生まれやすい夏は、
天気の急変と共に、
落雷による被害が発生する事が多くあります。
そこで今朝は、『夏の雷』についてお伝えします。

気象庁の落雷害報告件数を月別で見てみると、
7〜8月が全体の53%を占めています。
気温が上昇する夏は上昇気流が発生しやすい為です。
前線の接近に伴って上昇気流が発生する場合もあって、
内陸部や太平洋側を中心に多くなる傾向にあります。

雷は高い場所に落ちやすくなります。
開けた場所は特に危険です。
例えば、山の頂上や海、ゴルフ場、キャンプ場などがあげられます。
また、身長が高い人の方が雷の被害を受けやすい可能性があります。

ゴルフクラブなどを高くあげたりすると危険性が高まりますので、
ゴルフ場にいる時に雷がなったらそのような事はしないようにしましょう。

また、雨宿りに使われる木のそばや家の軒下も危険です。
雷が木などに落ちた時、近くにいると、被害を受ける可能性があります。






避難場所として安全なのは、
車や鉄筋コンクリートの建物です。
金属で囲まれた空間が安全な理由は、電気が周囲を通って
地面に流れ込む為です。
ただ、雷がコンセントやテレビ線などを通る事もあるので
室内では壁や柱などから1メートル以上離れる方がより安全です。

近くに車や建物がない場合は、
木の幹や枝先から4メートル以上離れてしゃがみましょう。

最後の手段は『雷しゃがみ』です。
外にいる時に雷にあって、周りに逃げ込む場所がない場合は、
『雷しゃがみ』で身を守りましょう。
両足をそろえて、膝を折って姿勢を低くし、
つま先立ちをして地面との接地面を少なくします。
何故、両足を揃えるかというと、
足をひろげると、身体の中に電気が通りやすくなってしまうからです。

また、その場から動く場合は、
雷の音が聞こえなくなってから30分後と覚えておきましょう。
気象庁では、落雷などが予想される場合、『雷注意報』を発表して
いる他、雷の規模や発生の可能性を4段階で色分けしている、
『雷ナウキャスト』で1時間後までの予測を10分おきに更新しています。

この時期は特に、
外出の前の日には、天気予報を確認する。
予報の中で、『大気の状態が不安定』や『雷を伴う』という言葉が
使われていたら警戒するように心がけましょう。


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2024.08.17
08:25 台風が来る3日前にしてもらいたい事


台風の発生・接近・上陸は7月から10月にかけて多くなります。
その中で、8月は、
台風の発生数が1年で最も多いと言われています。

大切なのは、
台風が最接近する前に『準備を終えておく』事です。
今朝は、最も接近すると予想される
3日前からやるべき事について、お伝えしていきます。

まず、3日前にする事です。

台風がいつごろ接近するのか、
いつから雨や風が強まるか、
こまめに気象情報を確認しましょう。
予報は定期的に変わっていきます。
最接近する前だけでなく、
接近中も欠かさずチェックする様にしましょう。

次に、ハザードマップの確認です。
お住いの地域や仕事場、学校のある場所、
通勤・通学ルートの
周辺に『河川の洪水』や『土砂災害』のリスクはないか?
いざという時に避難する場所はどこにあるか?
イメージしてみてください。

そして、家庭にある備蓄の確認をしましょう。
災害時に、『避難所など避難先に持っていくもの』
『自宅で生活を続けるために接近直前になってあわてて買うのではなく』
必要なものは普段から揃えておく事が重要です。

また、近くに、風で飛んでしまいそうなものはないか。
台風が近づく前に、確認、掃除や片づけをしておきましょう。
いざという時、家族や大切な人がそばにいるとは限りません。

いざという時の為に、
家族で避難先やハザードマップで
危険な場所を共有しておくと安心です。
最接近の2日〜1日前にする事。

台風の接近が確実になった。雨が強くなってきた。
こうした場合は、状況が悪くなる前に避難先を決める事が重要です。
避難は、難を避けるという意味で、避難所に行く事だけが選択肢では
ありません。安全が高いと分かっている、
親戚や知人の家のほか、ホテルなどの選択肢もあります。
備蓄の用意は、最接近も2日〜1日前までに済ませておくと安心です。

そして、暴風対策もこのタイミングで行いましょう。
例えば、あなたの庭などに物干しざや
自転車、植木、などを置いていないでしょうか?

合わせて、窓ガラスが割れないように、
シャッターや雨戸を閉める、
段ボールを補強するなど台風対策をおこないましょう。

最後に、
台風の接近の1日前から接近中の行動についてです。

暴風や大雨など周辺の状況が悪くなってから外に出るのは危険です。
そうなる前に安全な場所に避難しましょう。
自治体から、『避難指示 警戒レベル4』が発表された場合、
危険な場所から避難です。川の近くや山のちかくなど
災害リスクが高い場所にいる人たちは、避難が必要です。

既に、周囲で災害が発生している場合、
いつも起きてもおかしくないなど。外に出る方が危険な場合は、
近くの頑丈な建物・など少しでも安全な場所へ移動しましょう。
また、暴風の時は、窓
がない・少ない部屋に避難する事もポイントです。

台風は、地震と違って事前に準備や確認、心構えをする事ができます。
今後も台風が近づくと予想された場合には、アンテナを高く持ちましょう。


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2024.08.10
08:25 南海トラフ地震臨時情報


気象庁は、8月8日の午後、4時43分頃に発生した
日向灘を震源とするマグニチュード7.1、
宮崎県日南市で震度6弱の地震を受けて、
「南海トラフ地震臨時情報」の「巨大地震注意」を発表しました。

この情報が発表されたのは、
運用が始まって以来、
初めての事ですから、
南海トラフ地震臨時情報という言葉を、
知らなかった方もいらっしゃったと思います。

「南海トラフ地震・臨時情報」は、
南海トラフ沿いで異常な現象を観測した場合や
地震発生の可能性が平時にくらべて、
高まっているとされた場合などに気象庁から発表される情報です。
地震の専門家等で構成されている、
「南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会」で会議され、
『巨大地震警戒』『巨大地震注意』『調査終了』の
3つの情報のどれかが発表されます。

今回の地震では、3段階の中で真ん中の
巨大地震注意という情報を発表しました。
この『巨大地震注意』について、
東京大学名誉教授で、
評価検討会会長の平田直さんの解説です。1分06秒

【素材 1分20秒】


もし今後、『巨大地震警戒』が発表される事があった場合
地震が起きてからでは、
避難が間に合わない地域の方は『事前に避難』です。
『調査終了』の場合は、
『地震の発生に注意しながら』通常の生活を行いましょう。

今回の『巨大地震注意』は事前の避難をする必要はありませんが、
日頃からの地震への備えの再確認する事に加えて、
地震が発生したらすぐに避難できる準備をしましょう。
また、
1都3府26県707市町村に出ています。
東京の島しょ部や神奈川、千葉の市町村も対象となっています。

この三連休旅行にでかける方もいらっしゃると思いますので、
改めて、どのエリアに南海トラフ臨時情報・巨大地震注意
が出ているか確認しましょう。


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2024.08.03
08:25 街の水害ここだけは押さえておきたいポイント


夏本番となり、気温の上昇と共に大気の状態が不安定となり、
ざっと短時間に大雨がふるケースが増えています。
今週水曜日に、首都圏でゲリラ豪雨となり、
東京・板橋区や練馬区などで1時間に100ミリ以上の猛烈な雨が
降り、記録的短時間情報が発表されました。

また、先月26日には山形県や秋田県で記録的な大雨となり、
山形県の6つの市町村に『大雨特別警報』が出されました。

この時期、私たちが住む都心をはじめ関東南部でも
大雨による災害が起きる可能性があります。
そこで今朝は、
「街の水害ここだけは押さえておきたいポイント」についてお伝えします。

コンクリートの道路やビルが集まる都市は、
大雨が降ると排水が追い付かなくなり「内水氾濫」が発生します。
あふれた水は地下室や地下街に集まって被害が出る危険があります。
短時間で一気に状況が悪化するのが特徴で、気象情報などを見て
早めに危険を察知して、安全な場所へ避難する事が大切です。

押さえておきたいポイント
大雨が降って災害の危険が高まっていた時、
地下にいたら、「すぐに地下からでましょう」

街の場合、地下室や地下街、地下駐車場などに一気に水が流れ込みます。
逃げようと思った時には、水圧でドアが開かなくなったり、
階段を流れる水の勢いが強くて移動できなくなる可能性があります。
地下室のドアは、
外側に50センチ水がたまると水圧は100キロにもなります。
子供は、水が10センチ、大人は30センチで
ドアを開ける事も困難になってしまいます。
停電するとパニックになる可能性も
ありますので、地下にいると天気の変化がわからないので気象情報を
チェックして早めに避難をするようにしましょう。
押さえておきたいポイント
「街の川からも離れる」

街を流れる川は、水位が「短時間」で「一気に上がる」特徴があります。
これは、
街の中を流れる川は、川幅が狭く、
川底などがコンクリートで覆われている為です。

周囲で雨が降った時はもちろんですが、
上流で雨が降った時も川から離れましょう。
例えば、東京では1時間に50ミリ以上の雨が降った時は危険です。
川の水位を見て、「まだ大丈夫」と思っていると
逃げ遅れてしまうので注意が必要です。

押さえておきたいポイント
「大雨の時外に移動しない」
大雨の時に外を移動するのは危険です。
アンダーパスの浸水、マンホールの蓋が外れるなどの危険もあります。
2019年の台風19号では、屋外でなくなった方の25パーセントが
出勤や帰宅途中などで被害にあいました。
大雨の時は、予定を変更して自宅や会社などにとどまる様にしましょう。

押さえておきたいポイント
「周囲より低い土地マンホールに注意」
排水が追い付かなと、下水管に流れ込む雨水の水圧でマンホールの
ふたがずれたり、外れたりするほか、側溝を流れる水が勢いを増します。
また、周囲より低い土地や狭い道路には水が集まりやすく、川のような
急な流れができて足元をすくわる危険がある為注意が必要です。

周囲が冠水している場合は、むやみに移動せず、
どうしても移動が必要な場合も必ず2人以上で行動し、
傘や棒などで足元を確認しながら慎重に進む必要があります。

都市部であってもかつて山だった場所を切り開いて作られた住宅地では
土砂災害のリスクがあります。
災害が起きる前に、ハザードマップでリスクがあるか確認しておきましょう。


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2024.07.27
08:25 能登半島地震被災地の声〜輪島の海女〜


石川県輪島市は、漁業が盛んな町です。
漁獲量は石川県内トップクラス。
輪島市には、漁師の他に、およそ130人の海女さんがいます。

先週20日(土)、21日(日)に千葉県南房総市で行われた
「南房総白浜海女祭り」に復興支援の御礼と今の被災地の状況を伝えに
きたという輪島市の海女さん、早瀬千春さんにお話しを伺いました。

能登半島の海は、毎年この時期になるとあわびやサザエが取れます。
いわゆる海女さんや漁師さん達にとっては、かきいれどきです。
隆起した影響で水深が浅くなり漁船が漁にでられない日が続いてきました。

そんな中、海底の土砂をさらう作業も進み、
船が出航できる様になった事から、
海女さん1人が一回に採れる量は制限するという
試験的な操業ではあるものの、今月12日にモズク漁が解禁となりました。
しかし、海に入ってみると、この様な状況だったと言います。

早瀬さんは、こう話しを続けます。

潜れた事は嬉しかった。海に入れる喜びをかみしめたと言います。
しかし、崩れた土砂が海に入った事で、
試験的なもずく漁は、3回ほどで終了予定だそうです。

また、荷捌き場の工事が始まっていないため、
8月の漁ができるかどうかは分かっていません。
ニュースの見出しになっていた言葉、
「輪島の海女漁再開」とは程遠い状況が今なお続いています。
能登半島地震被災地の声をお届けしました。


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2024.07.20
08:25 夏の停電に備える


総務省の発表によると、
去年5月から9月に熱中症で救急搬送された人は、
9万1千467人。

熱中症になった場所をみてみると、
室内で熱中症になった人が39.9%を占めていて最も多くなっています。

災害級と言われている、最近の暑さでは
直射日光の当たらない屋内にいても熱中症にならない為の対策が必要です。

夏の室内温度は、環境への配慮や外気温との差が大きくなりすぎると
身体の負担になってしまいます。室内温度の目安は、28度。
しかし、28度以下であれば暑さ対策をしなくても
大丈夫というわけではありません。

風のあり、なしや、湿度の高さも熱中症のリスクに左右します。
ここで参考にしてもらいたいのが、暑さ指数です。
暑さ指数は、気温だけでなく、湿度や日射・輻射などの周辺の
熱環境も取り入れた、熱中症を予防する為の指標です。
全国の暑さ指数は、環境省の「熱中症予防情報サイト」で確認できます。

夏は停電が発生しやすい季節です。
台風による暴風や大雨による土砂災害、浸水。
また、気温の上昇と共に大気の状態が不安定になって発生する落雷。

気象現象以外にも、
猛暑による電力需給の急増による停電も可能性としてあります。
特に台風による停電は、大雨や暴風が電柱の破損や倒壊を引き起こす
可能性もあり、影響が長期化するケースも少なくありません。

停電するとエアコンが使用できなくなり、熱中症のリスクが高まります。

ここで、夏に停電した時の対策をご紹介します。
水分を確保する事は第一ですが、
その他に、体の熱を冷ます事も大切です。

冷蔵庫に保冷剤や氷がある場合は、
タオルなどに巻いて太い血管がある首に当てて下さい。

保冷バックがあれば、冷蔵庫や冷凍庫のものをその中に入れて
保管しましょう。保冷剤がない場合は、タオルを水で濡らして首に巻きましょう。
身体を濡らすと、その水分が蒸発するときに身体の熱をさげる事ができます。

また、水風呂に入って身体を冷やす事もおすすめです。
他には、車のエアコンで身体を冷やすというもの良いでしょう。

車のエアコンはガソリンがあれば使用できますので、
停電の時も身体を冷やす事ができます。
夏に停電すると、車を使用する人が増えるのでガソリンスタンドが
いっぱいになる事があります。給油にあわてないようにするためにも
普段からガソリンが3分の2くらいになったら
給油する習慣を身につけましょう。

夏の停電に備えて用意しておきたい防災グッズをご紹介します。
水、塩タブレット、経口補水液、保冷剤や冷却タオル、小型扇風機、
保冷バックなどです。その他、通年で持っておきたいモバイルバッテリーや
ポータブル電源があるといざという時に役に立ちます。
ポータブル電源は、電力量が1000ワット以上あるものを備えておくと
冷蔵庫や扇風機などさまざまな家電を使う事ができます。

夏の停電で命を守る事ができるかどうかは、
事前の備えにかかっています。
準備をしていない方は早めに準備しておきましょう。


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2024.07.13
08:25 海に行く前に知ってもらいたい事


今日から3連休です。
明後日、月曜日は海の日ですね。
これから、海のレジャーを楽しむ機会も増えてくる季節です。
今朝は、『海に行く前に知ってもらいたい事』についてお伝えします。

東京海上保安部 航行安全課 
三吉大介(みよし・だいすけ)さんに伺いました。
最近の水の事故の特徴について、みよしさんはこう話します。

【20秒】

海に行く前には、
ライフセーバーや監視員がいる海水浴場であるか確認する。
天気予報をチェックして、
波の高い日や風の強い日は泳がない様にしましょう。
『海上保安庁のHP』でも風の状況などが載っているそうです。
そして、シュノーケリングや、サップをする時に、
ライフジャケットを着用する事も重要だといいます。

【40秒】

ライフジャケットのベルトはしっかり結び、
身体に密着しましょう。
車でいうところのシートベルトがライフジャケットです。
事前に、ライフジャケトを正しく着用できるか、
着用できているかも確認しておくと安心です。

海上保安庁の「緊急通報番号」=118番、(いち、いち、はち)
がある事をご存じでしょうか?
海の事故や事件が起きた時の緊急通報番号です。

みよしさんは海の事件事故が起きた時は、
118番、いち、いち、はちに連絡して欲しいと話します。
その上で相手に状況を伝えるポイントについてこう話します。
【30秒】

緊急通報番号に電話をかける時は、
まず落ち着いて
「いつ」「どこで」「なにがあった」かを伝えるという事ですね。

また、携帯電話・スマートフォンは、
防水パックに入れて
いざという時の為に連絡できるようにしましょう。

この夏も海に行く予定!というあなた。

いざという時の為に事前に確認を、
詳しくは「海の安全情報」で検索してみてください。

防災FRONTLINE 手島千尋でした。


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