先週は、首都圏で猛烈な雨が降り、数年に1度程度しか発生しないような
大雨が短時間で降った時に発表される「記録的短時間大雨情報」が関東だけで
24回も発表されました。
あの大雨の影響で横浜市ではマンホールの本体が吹き飛とぶなどして、
猛烈な勢いで水が噴き出すなどの被害がありました。
この現象の原因について専門家の解説を交えてお伝えします。
水難学会の斎藤秀俊理事は、
今回の横浜市で起きた現象について理由は
「ウオーターハンマー現象」が原因ではないかと話します。
ウオーターハンマー現象、初めて聞いた方も多いのではないでしょうか?
ここで、ウオーターハンマー現象を解説しますと、
激しい雨が降ると、短時間のうちに大量の雨水が下水管へ流れ込みます。
下水管の中の水位が一気に上昇して中の空気が圧縮されます。
水圧で蓋が持ち上げられるのを、“ウオーターハンマー現象”
そして、空気圧で蓋が持ち上げられるのを”エアーハンマー現象”と言います。
同じ様な現象は、去年8月に新宿区でも起きていて、
この時は、空気が圧縮されて蓋が押し出される”エアーハンマー現象”
だったと言われています、この様な事は最近増えているのではなく、
昔から洪水になれば起きていたと斉藤さんは話します。
そこから、蓋が吹き飛ばないような対策が行われたそうです。
記録的な大雨が降った場合、同じ様な事が起きる可能性は高いと言います。
では、危険を察知する事はできないのでしょうか?
斉藤さんのお話しです。
大切な事なので繰り返してお伝えしますと、
・いつもと違う臭いにおいがする。
・マンホールの蓋ふきんからシューシュー音がする。
あれっ?と思ったらすぐにマンホールから離れましょう。
最後に斉藤さんは、
近年の都市型水害についてこう警鐘を鳴らします。
大雨や台風シーズンの10月ごろまでは、
特にアンテナを高くしておきましょう。