明日11月5日(日)がなんの日かご存じですか?
ラジオ・テレビなどで見て知った方、
思い出した方もいらっしゃるかもしれません。
東北大学 災害科学国際研究所の今村文彦先生、
11月5日は何の日ですか?

そう、津波防災の日です。
その後、2015年12月22日に行われた国連総会本会議で
日本をはじめとする142か国が共同提案国となって、
11月5日が「世界津波の日」に制定する事を決定しました。
では、何故、11月5日なのでしょうか?
これは、1854年の安政南海地震で津波が和歌山県を襲った時に、
濱口梧陵(はまぐち ごりょう)という人物が
暗闇の中で逃げ遅れた村人を
稲むらに火をつける事で高台に避難誘導し命を救った逸話
「稲むらの火」にちなんで決められました。

さて、津波は、海が深いほど速度が速くなり
水深が浅くなるほど速度が遅く伝わります。
水深5千メートルの場所では、その速度はなんと飛行機に匹敵する
時速、800キロほどです。
水深500メートルでは、新幹線と同じくらいの時速250キロ、
水深100メートルでは110キロと
水深が浅くなるほど遅くはなりますが、
それでも陸地に到達した時点での
時速は36キロほどあると言われています。

海の近くにいて地震が起こった場合、また津波警報が発令された場合は
目視で津波が確認できなくても、
できるだけ高台など安全に場所に逃げる事が大切です。

ここで、「改めて・・」津波避難の心得を確認しておきましょう。
●津波から避難する時は、より「遠く」ではなく、より「高い」所に
避難しましょう。予想される津波の高さだけで“ここなら安心”
と思わずにより高い場所を目指して避難しましょう。

●避難したら絶対に戻らない事
津波は1回だけでなく、繰り返し発生します。
波の高さも第二波、第三波と高くなる事があります。
津波警報・津波注意報が解除されるまでは、
まだ、高い波がくると考えて絶対に安全な場所を離れずに留まりましょう。

●そして、地震、揺れを感じたら
津波がくるというイメージがあるかもしれませんが、
こんな事もあります。東北大学 今村さんのお話です。


身体に揺れを感じなくても
津波警報・注意報が出ている事を知ったら避難しましょう。

●いざという時に避難する為には、普段からの準備が必要です。
地震発生後は、建物の倒壊や火災で道路がふさがれて通れない
可能性もあります。複数の避難場所や避難経路を考えておくことが大切です。
実際に避難経路を歩いてみていざという時に備えましょう。


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