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12月に入り、今年も残り1か月となりました。
今年は、夏の気候から急に冬がやってきて大慌てで衣替えをされた
方もいらっしゃるのではないでしょうか?
非常用持ち出し袋の中身を冬用に変えましたか?
季節にあった準備をしていないといざという時に、使えない!
という事になってしまいます。そこで、
今朝は、非常用持ち出し袋の中から「洋服」の備えについて考えます。

季節の変わり目のタイミングで、非常用持ち出し袋の中身が使えるか。
という点検とともに行っていただきたいのが、「衣類」の準備です。

衣類の備えは、食料などと違って、命に直結するものではないと思われがち
ですが、実は、命を守るために、とても重要なんです。

東日本大震災では、低体温症が原因で亡くなった方もいました。
これからの時期に、もし地震や津波が起きたら。想像してみてください。
服の備えをしていないと低体温症の危険が高まります。

先ほどもお伝えしましたが、普段着ている洋服の衣替えと合わせて
「災害備蓄用の衣類」も衣替えしましょう。
衣替えの時に、「非常用の衣類も衣替えしなきゃ」と思い起こす
事ができれば、常に季節にあった衣類を用意する事ができます。
備える衣類は、「季節に合っている」だけでなく、「サイズが合っている」
事も重要です。特にサイズがすぐに変わってしまう子供の場合は、
その時々のサイズに合ったものに交換しておきましょう。

それでは、何枚くらい用意しておけば良いのでしょうか?
避難所に届く支援は、まずは食料からというのが一般的です。
避難所で衣類が手に入るまでは3日程かかる場合は多いそうです。
衣類の支援が受けられるまで最低「3日分」を目安に用意しておきましょう。
下着・肌着・女性は、カップ付きの肌着を入れておくと便利です。
靴下は、くるぶし丈ではなく、足を守る事を考えて、
「クールソックス」も準備しておくと良いでしょう。
その他、ズボン、トレーナー、防寒着・室内履き等、
家族の人数×3日分の用意を考えましょう。

また、こんなポイントも抑えておきましょう。
衣類の裏に名前を書いておく事、
避難所でのトラブルや取り間違えを防ぐ事ができます。
密封して、水濡れ防止:せっかく用意した衣類が濡れないように、
チャック付きのビニール袋や衣類用の圧縮袋なども活用して
密封して保管しておきましょう。

意外と手が回っていない事が多い衣類の備え。
一度用意してみると量が多く、かさばる事に気が付きます。
今まで用意してこなかったという方は、
保管場所や保管方法から考える必要があるかもしれません。

今まで用意してこなかった場合はぜひ今から、
もう備えている場合は、洋服がこの季節にあっているか点検を。
衣類の備えは被災時にはとても重要です。


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