今朝は「新型コロナウイルスに感染した軽症者のホテル療養」
についてお伝えします。

新型コロナウイルスの検査で、陽性の結果が出た場合、
重症か軽症かによって、行き先が分かれます。
人工呼吸器が必要なほどの重症者は、病院に入院することになりますが、
それ以外の軽症者は、病院での医療崩壊を防ぐため、
病院のベッドに空きがない時などはホテルで療養するよう案内されます。

今朝は、実際に新型コロナウイルスに感染しホテル療養した
経験者への取材を基に、ホテル療養の様子をお伝えします。

まず検査を受け陽性となった場合、その後、保健所から電話がかかってきます。
電話では、症状に応じて、入院かホテルでの療養かが判断され、
その後、行き先の手配が行われます。
ホテル療養の場合は、自宅まで車が迎えに来て、ホテルに移動します。
そして、ホテルでの1日は、こんなアナウンスで始まります。

「検温とパルスオキシメーター測定の時間となりましたので、
 測定し健康観察表に記入をお願いします。
 後ほど事務局から内線電話で結果の確認をさせて頂きます」

朝7時に、このようなアナウンスが流れ、朝と夜の1日2回、
検温とパルスオキシメーターによる血中の酸素濃度と脈拍数の測定を行い、
事務局からの電話で伝えます。

ホテルには、看護師さんが常駐していて、
1日1回、電話で、健康状態の確認が行われます。
症状が悪い場合は、日中はお医者さんと電話で話すこともできますが、
薬による治療は行われません。
ただ、具合が悪くなった時には、電話をかければ対応してもらえる点は、
自宅療養より安心感があります。

なお、ホテル療養中は外出禁止で家族らの訪問や差し入れも受け付けられず
お弁当を取りに行く時だけ、部屋から出ることができます。
そんなホテル療養は、陽性が確認された日から最低2週間は続きます。

新型コロナウイルスに感染しホテル療養した経験者に話を聞くと、
ホテルには生活に必要な日用品は、基本的にそろっていますが、
長期間の療養となり外出もできないため・・・
自宅に戻ってから振り返ると、持って行った方がよかった物
あるそうです。

まず、衣服ですが、
ホテルでは洗濯機は使えず部屋で手洗いすることになります。
部屋着や下着は、2週間を目安に多めに持って行くことを、おすすめします。
また、サンダルや、部屋で身体を動かせる運動着や運動靴もあるといいです。

食事は弁当となりますが、
温かさと、甘さが不足しがちなため、
インスタントの味噌汁やスープ、チョコや飴など
甘いお菓子があると気分転換になるでしょう。
弁当はご飯中心となるため、パンを持っていくと飽きずに食事が楽しめます。

<ホテルでの弁当、ある日の夜>












身の回りの物では、
爪切りや耳掻き、リップクリームなどの乾燥対策グッズ、
持って行ける方はパソコン、そして、療養中に退屈しないため、
本や雑誌もあるといいと、療養体験者は話していました。

ホテルによって、用意されているものに違いはありますが、
新型コロナウイルスに感染してホテル療養する際は、参考にしてください。

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