おととい、早朝4時47分ごろ
千葉県東方沖を震源とする
マグニチュード6.1の地震が発生しました。

千葉県で最大震度5弱を観測していて
関東の広い範囲で揺れが観測されています。

あなたは、緊急地震速報の音で起きたり、
揺れを感じてはっと目がさめませんでしたか?
私は、緊急地震速報で目が覚めて
そのあと来た揺れに・・・。
大きな地震になるのではないかと、“ドキッ”としました。

“何故、この地震が起きたのでしょうか?”
地震学に詳しい、
防災科学技術研究所 首都圏レジリエンス研究推進センター長
平田直さんに伺いました。

平田さん:
千葉県の東方沖というのは、これまでにも地震が度々起きています。
日本の中でも地震が起きやすい所です
。2011年の3月に起きた東日本大震災。
東北の太平洋側から関東にかけても地震の活動が活発になっていて、
地震発生からまもなく10年ですが、
東日本大震災の前より地震が多くなっている所となっています。

気象庁は、この東日本大震災の余震活動は
少しずつ収まってきているものの、
1年あたりの地震の発生数は、東日本大震災の前よりも
多い状態が続いているといいます。

平田さんは、
一度地震が起きると、周辺で地震が起きやすい状態になると話します。

平田さん:
地震というのは、1つ1つ、単独で起きるわけではなくて、
1度起きると周辺が非常に地震が起きやすい状態となります。
今回の、震度5弱、強い揺れに見舞われた地域、
あるいはその周辺は同じ位の強い揺れになる可能性があると思います。
特に、2、3日はそういった揺れに注意が必要で、
一週間ぐらいは、同様の強い揺れになる可能性があります。

さて、今回の様に、早朝や深夜に、
地震が起きたらどの様な行動をすれば良いのでしょうか?

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大きな揺れを感じたら家具などが倒れてくる可能性があります。
布団や枕で頭を覆いましょう。

驚いて布団から飛び出すと危険です。
揺れが収まるまで、待ちましょう。
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揺れが収まったら、
家族の安全を確認し、家の中の状況を把握しましょう。

停電している場合は懐中電灯が必要です。
ベッドの近くに常に懐中電灯を置いておくと安心ですね。
落ちついて状況を把握しましょう。

一度揺れが収まっても、
またすぐに余震が起こる場合もあります。
家の中でもヘルメットやなければタオルなどで頭を保護してください。
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津波や土砂崩れが予測される地域は一刻も早く避難が必要ですが、
ラジオなどで情報を知る事も大切です。

場合によってはすぐに避難しないほうが安全な場合もあります。
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“避難すべき”と判断した場合は最小限の荷物を持って避難しましょう。

寝ている時に起こる地震は日中の地震に比べて
実際の震度より大きく感じる傾向があるそうです。
だからこそ、落ちついて冷静に行動する事が大切です。

今、一度家族で話し合っ
て“寝ている時間に地震が起きた場合の行動”を確認しましょう。

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