台風シーズンは7月〜10月ですが、
昨日、15日(金)に小笠原諸島に接近した台風1号の様に
4月でも日本に接近や上陸した台風はあります。
『気が早い』と思っているあなた。
今から、台風に備える気持ちを持つことが大切です。

今朝は、
『台風シーズンが来る前に あなたの家の瓦対策』について
お届けします。

瓦屋根の住宅は、
地震だけでなく台風でも被害が出る恐れがあります。

記憶に新しいのは、
2019年に千葉県を中心に大きな被害が出た、
「令和元年房総半島台風」=令和元年台風15号の際の被害です。

千葉県内だけで、全壊が426戸、半壊,4.486戸一部損壊が76319戸。
国土交通省によると、
被害のあった家屋のうち、
およそ8割が瓦屋根だったという調査結果も出ています。

この台風での被害を踏まえて、
今年、2022年1月から、
新築の建物を建てる際瓦屋根を使用する際には、
部分的な固定から“すべての瓦を固定する”という事が義務化されました。
今までは、
1つおきや部分的に、釘やビスを使って固定していましたが、
その事によって固定されていない瓦が地震や台風などの強風などで
飛ばされたり、落下する事で二次被害に繋がってしまった例も出ていました。

そこで、原則として、全ての瓦をねじや釘でズレや緩みのないように、
しっかりと固定するように義務付けられたのです。

しかしこれは、原則として、新築の建物が対象です。
2001年より前に建てられた瓦屋根の建物で、
2001年以降に屋根が修繕されていない。
瓦にずれや浮き上がりが生じている。
瓦が著しく破損している場合は一度専門家に相談しましょう。


瓦屋根の住宅にお住まいの方で
『うちは大丈夫?』と不安に思われた方は
台風シーズン前に瓦屋根の耐風診断を受けたり、
耐風改修工事を行うのも1つの手段です。

国土交通省では、2021年から
『住宅・建築物安全ストック形成事業』を行っています。
この事業は、人口が集中している地区で基準風速32/sの区域や
地域防災計画などで公共団体が指定する地区を対象に、
瓦屋根の耐風診断と耐風改修工事に補助金を出しています。


詳しくは、
お住いの地域、区市町村に確認をしてみて下さい。




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