今朝は、東京都が10年ぶりに見直した
「首都直下地震の被害想定」についてお伝えします。

被害を想定したのは、
都心南部直下地震、多摩東部直下地震 N川断層帯地震
ぅ泪哀縫船紂璽稗献ラスの大正関東地震の4つです。
いずれも、
空気が乾燥し、火などの利用が多くなる冬の午後6時に
地震が発生した際どの様な事が起こりうるのか予測されました。

それぞれの地震の被害想定をお伝えします。

まず、
都心南部を震源とした地震=都心南部地震では、
東部や南西部を中心に23区のおよそ6割にあたる地域に、
震度6強以上の揺れが襲うとされます。
湾岸や川に近い江東区や江戸川区、荒川区などの
一部地域では震度7に達すると予想されています。
この地震による、都内の被害は、
死者およそ6200人、負傷者は、9万3435人
揺れや火災による建物被害は、およそ19万4400棟、
帰宅困難者はおよそ453万人に上るとみられています。
ただ、10年前に出された想定と比べると
死者は、およそ9641人からおよそ61481人とおよそ6割に
減少。また、負傷者、建物の被害もおよそ6割に減りました。

想定被害を小さくした理由として
東京都は、今の耐震基準を満たす住宅を示す耐震化率が10年前より、
10.8ポイント高い92%になった事や、燃えやすい木造密集地域が
少なくなり、街並みの不燃化が進んだ事があげられるとしています。


続いて、多摩東部直下地震が起きた場合についてです。
三鷹市や東久留米市、小平市、武蔵野市など多摩地域のおよそ2割を
震度6強以上の揺れが襲うと見込まれています。東京都がこの地震の
被害を想定したのは初めての事です。
最初にお伝えした都心南部直下地震と多摩東部直下地震は
今後30年以内の発生率が70%とされています。

の立川断層帯地震は30年以内の発生率は0.5%〜2%
武蔵村山市や昭島市など多摩地域の9市町で震度7の非常に強い揺れが
想定されています。死者はおよそ1500人とされ、
前回の想定よりもおよそ1100人減りました。

最後の
マグニチュード8クラスの大正関東地震は
プレートの動きによる海溝型地震で、30年以内の
発生率は0〜6%と予想されました。

この様に被害想定が大きく変わった点があります。
あなたも知っておいてくださいね。

耐震化などで、被害想定は縮小されましたが、
この10年で私達の暮らしは大きく変わった事による問題もあります。
例えば通信の変化、スマートフォンは普段の生活が便利になった反面
災害時にはつながりににくくなります。最近、街中にある公衆電話
の数少なくなりましたよね。東京都は、「東日本大震災当時以上に
公衆電話に長蛇の列ができるのではないか?」と想定しています。
また、10年前に比べて、木造の建築物が密集している地域に1人で住む
高齢者や、マンションの高齢者に住む人が増えいてることも新たな問題に
繋がるとみられています。

来週は、東京都が被害想定で新たに取り入れた、
「災害シナリオ」についてお伝えします。


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