「津波から生き抜く じぶん防災プロジェクト」という冊子をご紹介します。

この冊子の制作に携わった
東北大学災害科学国際研究所の今村文彦教授にお話しを伺いました。
東日本大震災から13年、今村さんはこう話します。

「津波から生き抜く じぶん防災プロジェクト」の冊子を開くと、
第3章に分かれています。
まず、第一章は、
【東日本大震災を津波災害の視点から振り返る】
岩手、宮城、福島での津波被害について振り返る項目です。

第2章は、津波の基本、メカニズムについて書かれています。
津波はそもそもなぜ発生し、
どんな性質をもっているのか等詳しく書かれています。
例えば、津波の速さ、強さはどれくらい?という
トピックについてご紹介しましょう。

津波は、海が深いほど早く伝わる性質があります。
水深5000メートルの沖合いでのスピードは、
ジェット機に匹敵する800劼梁さ、
水深が浅いところでは、遅くなるものの、
それでもオリンピックの短距離走選手並みの速さで陸上に押し寄せてきます。

水深が浅くなるほど津波の速度は遅くなるため、
陸地に近づくにつれて後から来る波が前の津波においついて波の高さは早くなります。

津波の性質として、水深が浅くなるほど津波は高くなります。
ですから、海の近くにお住まいの方は特に、津波避難ビルや
3階以上の鉄筋コンクリートの建物がどこにあるか確認する必要があります。
冊子では、津波避難についてこんな事も書かれているそうです。



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