今朝は、能登半島地震の被災地の声をお届けします。

40年近く海に潜り漁をしてきた輪島市に住む
ベテランの海女さん、早瀬千春(はやせ・ちはる)さんの声です。
輪島市にはおよそ130人ほどの海女さんがいます。

能登半島地震で、海底が隆起して、港から漁船を出せなくなっています。
先月10日に取材に伺った時、早瀬さんは
「海が隆起してしまった事で、輪島の漁業を生業にしている者は、
いつ海で仕事ができる様になるのか?」不安を口にしていました。
その後、先月下旬に、再び、早瀬さんにお話しを伺う事ができました。
現在、この様な話が進んでいるそうです。

7月から国からの事業で、海中の漁具撤去や海中調査を
輪島の海女さんが請け負う形ではじまるそうです。
その仕事がスタートする前に、
始めなければならない事があると早瀬さんは話します。

早瀬さんは、ウエットスーツが必要な海女さんに、
スーツを届けられるように準備したいと模索しています。
輪島の海女漁の技術は、重要無形文化財に指定されています。
この技術と文化が受け継がれていく様に、早瀬さんはこう話します。

本来なら、この時期は、わかめ漁がはじまり
7月からはアワビとサザエの素潜り漁が解禁されます。
早瀬さんは、少しでも、早く漁を再開させたいという思いを胸に、
日々過ごしています。





音声ファイルはこちら