今週、3日(水)に台湾東部で、
マグニチュード7.7、最大震度6強の地震が発生しました。
この地震で、沖縄本島地方など一時、津波警報が出されました。
台湾の消防当局によると、4日時点で10人の方が亡くなり、
1000人以上の方が怪我をしているという事です。
台湾と日本の共通点の一つは、
「プレート境界に位置していて地震が多い」事です。
台湾は、フィリピン海プレート、ユーラシアプレートなどの境界部分に位置しています。
日本も複数のプレート同士が接している所がありますが、
台湾で起こる、規模の大きい地震の多くは、東部から東方沖で発生しています。

台湾の内陸部では、過去に大きな被害がでた地震が発生しました。
25年前の1999年9月21日に台湾中部で発生した、
921大地震「きゅうにいちおおじしん」です。
この地震では、亡くなった方は2400人以上。
負傷者は1万1千人以上に上りました。
日本と同様に地震の多い、
台湾では、2016年から日本の「緊急地震速報」にあたるものが
テレビ等で流れる様になっています。
地震の情報を自治体やメディアに送ったりする取り組みは、
日本の地震や防災の取り組みを参考にしているそうです。
また、スマートフォンにも地震や津波の情報が届くようになっています。
震度の階級も日本の震度階級を取り入れたと言われいて、
台湾の階級は、震度「0」から「5弱」「6強」など10階級で設定されています。
これは、日本の気象庁の地震階級とほぼ同じです。

海外でおきた地震であっても、今回の様に日本で津波が観測されたり、
津波警報等が出される可能性があります。


台湾の気象当局は、今後数日間、
マグニチュード6.5から7の地震が発生する可能性があるとして、
引きつづき警戒を呼び掛けています。

改めて、『津波避難』について確認です。
地震の揺れが収まったらすぐに避難を開始しましょう。
沿岸や河口近くにいたらすぐに逃げる必要があります。
津波は想像以上の速さ、そして想定を上回る高さで迫ってきます。
津波の避難は、『遠く』よりも『高い所』をめざし、
高台や津波避難ビル・津波避難タワーに逃げましょう。
旅行先で津波警報が出た時に、慌てないように
事前にリスクを確かめておくことが大切です。
全国ハザードマップで全国各地の津波浸水深、
そして先ほどお伝えした、
高台や津波避難タワー等がどこにあるか知っておく事も大切です。
海外で起きた地震だからと思わずに最新の情報を確認しましょう。
さて、
TOKYO FMをはじめとするJFN加盟38局では、
今週3日に発生した、
台湾東部沖を震源とする地震で被災した方々を支援する為の
JFN募金を受け付けています。
あなたから寄せられた募金は、
「JFN募金」事務局が取りまとめて全額を被災地に送り、
被害にあわれた方の救済・支援に役立てられます。
詳しくは、TOKYOFMのトップページにある、
「JFN募金」のバナーからご確認ください。


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