今回は3回に渡りバイオリニストの川井郁子さんをお迎えして
お話をその生演奏とともにお届けしました。
川井郁子さんの魅力がその演奏とともに、映画音楽や
様々なジャンルの音楽とのコラボレーションです。
それはまさに今回の最新作のテーマの「月」のよう。
様々な光を受けて印象を変えてゆく月の存在のように
川井さんは変幻自在な存在感と音楽を発信しています。
特に映画音楽のジャンルでは、日本アカデミー賞を受賞する等
高い評価を得ていますが、いよいよ2018年に公開される
映画「ミッドナイトバス」でも映画音楽を担当されています。
この映画では、いくつかのシーンを観て先にテーマ曲を作りだし、
映画はそのテーマ音楽にインスピレーションを受けて、
シーンが撮影されて行ったそうです。言わば、川井さんの
音楽がそのストーリーや印象を作りだしていった作品と言えるかも
知れません。公開は2018年の1月末。
どんなシ–ンにどんな音楽が聞こえてくるのか楽しみですね。
今週もバイオリニストの川井郁子さんをゲストにお迎えしました。
今回はバイオリンへの思いをうかがいました。
現在、川井郁子さんが演奏されているバイオリンは
名器『 ストラディバリウス』です。
実はこの楽器を弾き始めた時には、川井さん自身が
満足いく音では鳴ってくれなかったそうです。
しかし、弾き続けることで、その音に変化が、あるコンサートでの
本番中に、まさにそれまで信じられない音で鳴り始め、
初めて川井さんは『 ストラディバリウス』の本当の音を手に入れることが
出来たそうです。
音の特徴は「遠鳴り」。例えばピアノとバイオリンで演奏する時に
川井さん自身にはピアノの鳴る音しか聞こえないのが、
コンサートホールでは、そのピアノよりもバイオリンの音色が
大きく響いているそうです。
ヨーロッパと違い湿気のある日本での『 ストラディバリウス』の管理や演奏は決して
簡単ではないそうですが、川井郁子さんのパートナーとして
これからも素晴らしい音を聞かせてくれるはずです。
番組でお届けする生演奏も是非お楽しみください。
川井郁子 ニューアルバム「LINA」に寄せて
2017/11/25
今週からはバイオリニストの川井郁子さんをお迎えしてお届けします。
国内外の主要オーケストラをはじめ、世界的コンダクター チョン・ミョンフンや
世界的テノール歌手ホセ・カレーラスなどと共演。
さらにジャンルを超えてジプシー・キングス等のポップス系アーティスト、
バレエ・ダンサー、フィギュアスケートとも共演している他、
作曲家としてもジャンルを越えた音楽作りに才能を発揮、
TVやCM等、映像音楽の作曲も手がけられています。
今回は11月1日に発売になった7年ぶりのオリジナルアルバムや
2018年のコンサートツアー「 LUNA〜千年の恋がたり〜」など、
最新の活動についての話題をうかがいます。
前回、川井郁子さんは番組のイベントにご出演いただき、
リスナーの皆さんを前にお話と生演奏も披露していただきました。
今回も最新作の演奏、曲に込めた思いを伺い、合わせてこの時期
「12月」にふさわしいナンバーを生演奏していただきます。
川井郁子さんの7年ぶりとなるニューアルバム
アルバムタイトルは『LUNA』・・・」
今回、「赤の月」「真白の月」「群青の月」と
サブタイトルも付いて、多様な月の風景を演奏で表現されています。
月の柔らかな光のイメージが川井さんの音楽にとっても似合っています。
またこのアルバムには、以前、フィギュアスケートの羽生結弦選手が使用した楽曲
『ホワイト・レジェンド』が収められています。
羽生結弦選手の存在やその後の活躍にも影響を受けたという川井さん、
その影響を今回曲に込めて新たな演奏が生まれています。
そちらも聞き逃せません。