安全・安心な自転車利用の理解促進を目的として啓発活動を行う
自転車の安全利用促進委員会は、毎年「秋の全国交通安全運動」週間に合わせて
前年の都道府県別 自転車通学時の事故件数を調査した結果を発表しています。
今回は、その2025年版の結果と未来ある中高生の命を守るため、
通学時の自転車利用とクルマを運転するドライバーの注意点をお伝えしました。



中学生や高校生の子どもがいる方、お子さんは自転車通学をしていますか?
また、自転車での登校前に聴いて下さっている中高生もいるでしょうか?
自転車に乗っていると、クルマやオートバイに対しては交通事故の被害者に、
歩行者に対しては加害者になる可能性があるので、気をつけたいところです。

自転車の安全利用促進委員会の遠藤まさ子さんによると
2025年度に1万人あたりの事故が多かったのは、
中学生は群馬県・徳島県・香川県、高校生は群馬県・静岡県・愛知県の順です。

ただ、これは加害者・被害者いずれの立場も計測されている結果。
加害者だけのランキングを出すと、中学生ワースト3は、栃木県・東京都・和歌山県。
高校生ワースト3は、東京都・栃木県・兵庫県。

つまり、自転車に乗っていて事故に遭いやすい県と事故を起こしがちな県は違います。
群馬県は中学生・高校生ともにワースト1位ですが、
加害側となってしまったランキングで見ると中学生は26位、
高校生は29位と、かなり順位が下がります。実は事故に遭ってしまうことが多い県なのです。
自動車産業を中心に工業地帯が点在するのが群馬県。
幹線道路も多く、通学にはその幹線道路を通らざるを得ないこともあります。
しかも朝夕のラッシュ時と重なるため、事故が増えてしまうのかもしれません。



特にローカルエリアにおいて、中高生の通学路には幹線道路があり、
幹線道路沿いにはスーパーや大型ショップ、コンビニエンスストアなどが点在。
夕方の買い物の時間帯に駐車場に出入りしようとしているクルマが、
見通しの悪いところで歩道上を通行していた高校生と衝突してしまう事故が考えられます。

また、スーパーマーケットや大型商業施設の駐車場出入り口の付近には、
塀や柱などがあって死角になるポイントも少なくありません。
そうした環境ではドライバーも自転車側もお互いの存在に気づかず、
出会い頭事故になってしまう可能性があるので気をつけましょう。




さらに、朝はドライバーも自転車利用者も気持ちが焦った状態で移動していることが多いもの。
自分より遅い自転車が前を走行していて、追い抜けずにイライラするかもしれません。
そんな時も気持ちを落ち着けて、自転車を追い抜く時は、目安として自転車との間隔を1~1.5m取り
時速20~30km程度まで落として安全に追い抜きましょう。

また、自転車で登下校する中高生はクルマに気をつけつつ、歩行者への衝突に注意。
自転車事故の相手が歩行者だった割合は、高校生で4.8%、中学生で3.6%。
数字だけを見ると低いと感じるかもしれませんが、歩道で歩行者と事故を起こした場合、
過失は基本的に100%自転車側とされ、治療費や損害賠償を支払う責任を負うことになります。



最後に自転車利用で欠かせないのがヘルメットの着用。
登下校時は学校のルールでかぶっているので大丈夫だと思いますが、
通学利用ではない時でも、また中高生以外の方の自転車利用でも、
頭部のケガには大きなリスクがあるので必ずヘルメットをかぶりましょう。
保護者の方は、お子さんにもヘルメットをかぶるよう促して下さい。