第599回 ヒヤリハット体験マップ

2026/10/02
急に車や人が飛び出してくるなど、
危うく交通事故にならずに済んだ経験を集めて
事故を防ぐ取り組み「ヒヤリハット体験マップ」が全国に広っています。

市民の事故に遭遇しかけた体験をたくさん集めて、
地図上に、危険度の色分けをして表示したのが「ヒヤリハット体験マップ」。
現在、愛知県豊田市、刈谷市、東京都三鷹市、千葉県市原市など13の自治体に導入されています。


東京 三鷹市の情報をウェブサイトで見てみると市立小学校15校の児童・保護者と、
三鷹市交通安全対策地区委員会を対象に、徒歩や自転車・自動車などでの移動中、
「もう少しで事故になりそうだった」と感じた場所や状況を調査。
2,184箇所を地図上に表示しています。
色は紫が「大変危険」、赤が「危険」、オレンジが「やや危険」、黄色が「要注意」


地図はピンチアウトで拡大できて、
具体的にどこで事故が起きかけたのか? 細かくわかります。
例えば、三鷹郵便局の近くは11件。


もっと拡大すると、三鷹郵便局の前から三鷹郵便局前という信号にかけてのエリア。
11件のヒヤリハットが、どの箇所であったのか、細かくわかります。


市内の小学校を選択できて、さらに通学路と学区を選べるので、
小学校のお子さんがいるなら学校の登下校のどこに危険がある可能性が高いか?
親子でチェックできます。可視化されているので、子どもにも分かり易いはず。
交通安全教育に、とても良い情報ですね。


「ヒヤリハット体験マップ」を開発した
公益財団法人 豊田都市交通研究所 主幹研究員の加藤秀樹さんによると
ヒヤリハット体験マップ開発で分かった街中でありがちなヒヤリハットのパターン。

まず1つ目は、交差点で横断する歩行者と車のヒヤリハット。
実際の事故も交差点で多く発生しているという点では同じ。
最近、「歩行者分離式」の信号の導入も進んでいますが、
それが青になるタイミングで発進してしまうクルマもあります。
また、待ち時間が長くなるのを嫌がって黄色信号や赤信号で突っ込んでくるクルマもあるとか。

2つ目は、交差点の死角でのヒヤリハット。
特に自転車と歩行者、自転車と自動車のヒヤリハットが多く発生しています。
自転車も、しっかり一時停止を守りましょう。
また、自転車も歩行者も死角の角ぎりぎりを通るのではなく、
角から距離を置いて安全を確保して交差点を通行して下さい。

3つ目は、重大な事故につながりやすいヒヤリハット。
道路を挟んでお店や駐車場があるようなところでは、歩行者が道路を横断します。
こういったところで重大な事故につながりやすいヒヤリハット体験が発生します。
いろんな方面に注意を払うとともに、十分に車のスピードを落として走行して下さい。

子どもの交通安全を考えると「ヒヤリハット体験マップ」を導入している
自治体にお住まいの方は、ラッキーかもしれません。
そういう方は、ぜひ実際にお子さんとふだん使う道路を、
スマホで「ヒヤリハット体験マップ」を確認しつつ歩いてみて下さい。
ただ、くれぐれもスマホを見ながら歩かないよう、お気をつけて。