警察庁によると、令和5年の「ながらスマホ」に起因する
死亡者・重傷者が出た交通事故は過去最大数を記録しました。

生活にスマートフォンが欠かせなくなった今、
運転中、ついスマホを操作していませんか。

今回はモータリング・ライター 藤田竜太さんにお話を伺い
その危険について探りました。





近年のスマートフォンの普及で、スマホの画面を見たり、
操作しながら運転することによる事故が増えました。

スマホなどに起因する死亡重傷事故は
2013年の年間69件から2018年は107件に増加。
それに伴って2019年12月の道路交通法改正で
「ながら運転」に対する罰則が強化されました。

その結果、翌2020年には66件に減りましたが
そこから再び増加に転じて、去年2023年は過去最多の122件でした。





「ながら運転」による交通事故は、どんなパターンが多いのか?
公益財団法人 交通事故総合分析センターの調査によると
直線道路や直進走行時などの比較的安全と思われる場所や状況での事故が多いのが特徴。
事故累計で見ると、追突事故が圧倒的に多くなっています。

スマホ、携帯の利用が画面目的の場合は74.1%が追突事故。通話目的だと40.5%追突事故。
一方で追突事故の割合は、スマホ非使用では36.0%。
いかにスマホに気を取られたことが追突事故の原因になっているかがわかります。

そして、スマホ起因の事故発生時の行動類型を見ると
画像目的では約8割が直進時、通話目的でも約6割が直進時だったというデータがあります。

画面操作も通話も直進時で追突事故が多いのは
「直進だから大丈夫」と思ってスマホを手にしてしまう
その気の緩みが事故を呼び込んでいるということでしょう。





スマホ・携帯のながら運転による事故は死亡率が高いのも特徴。
2023年の交通事故統計によると、スマホや携帯電話等を使用した場合の死亡事故率は
使用してない時と比べて約3.8倍。危険を認識して身構えて衝突する場合と
危険に気づかず衝突する場合では受けるダメージが違うからでしょう。

そして、直進時のクルマは結構な速度が出ていて、
前方不注意が短い時間であってもかなりの距離を走行します。
時速40km/hのクルマは1秒間に約11m、2秒間では約22m。
時速60kmでは1秒間に約17m、2秒間では33m。
この数字からも運転中にスマホを操作したり画面を見ることは危険だとわかります。






ちなみにアメリカの運輸省道路交通安全局は、運転中のドライバーがスマートフォンを操作して
メッセージを送受信するのにかかる時間は、平均4.6秒というデータを発表しています。

言ってみれば、それは4.6秒、目を瞑って運転しているのと同じ。
目を瞑って4.6秒運転してみてと言われても出来るドライバーはいないでしょう。
スマホ・携帯電話などの操作は絶対にやめるべきです。





それでは運転中のスマホをどうしておくべきか?
電源を切るのが理想ですが、そうもいかないならば
車載ホルダーにスマホ本体を固定してドライブモードにしましょう。
どうしても通話が必要な時はスピーカーを使ってハンズフリーで使用してください。
スマホをカーナビ代わりに使う時は、設定や操作を停車中に行なうこと。
画面は注視しないようにして下さい。
先月、気象庁は5月から7月の3か月予報を発表しました。
それによると、全国的に気温は平年より高くなる見込み。
5月や6月でも30度以上の真夏日になる可能性があるとして、
熱中症への早めの対策を呼びかけています。





滋賀医科大学 社会医学講座 一杉正仁教授によると
この時期に一般的な外気温が一般的な22 - 23度という環境だったとしても、
車内の温度は、それよりもかなり高くなり、40度を超えることさえあります。

そして、車内温度がエアコンの表示で25度だったとしても、強い日差しは車内に温度差を生み、
同時に乗車する人に日光が当たっていると皮膚表面の温度と体温も上昇します。
その状態が続くと体の中の温度も上がり、熱中症になる恐れがあるのです。





車内で熱中症にならないための対策は、まずは頻繁に水分を摂取すること。
エアコンの使用で車内の湿度は低くなり、
乗車している人は体内の水分を取られ脱水症状になりやすくなります。
そして、長い時間の乗車は室内温度や体温の上昇を気付きにくくするので気をつけましょう。
特に高齢になると温度の感覚は鈍くなり、体温の調整能力も低下するので注意すること。





自動車の運転は非常に複雑な認知・判断と操作能力が必要ですが
熱中症になると集中力がなくなり、認知能力と判断能力が低下するので
そうなれば交通事故を起こしやすくなることは想像に難くないでしょう。

さらに、熱中症は重度になると痙攣を起こしたり、
意識を失い、最悪な場合は命を落としてしまうことさえあります。
その年の暑さによって数に大きな違いがありますが熱中症で亡くなった人は
2020年には1,528人、2021年には755人、2022年には1,477人もいます。
その意味でも気をつけなければいけません。





現在、自動車事故の約1割は運転者の体調変化が原因と言われています。
一番怖いのは自分に熱中症の初期の症状が出ている、
それによって疲労感が出ていることや集中力が低下していることに気づかないこと。
少しでもいつもと調子が違うと感じた時はクルマを停めて休憩して下さい。
きちんと熱中症対策をして、おかしいなと思ったら無理をせず、安全運転に努めましょう
もうすぐ梅雨のシーズン。
雨の日のクルマの運転は、視界が悪かったり、スリップしたり、通常より危険度が高まります。
安全な運転を心がけるのはもちろんですが愛車のメンテナンスが事故を遠ざけます。

今回は 自動車ジャーナリストの高根 英幸さんにお話を伺い
今のうちにやっておきたい「クルマの梅雨対策」についてお伝えしました。





まずはワイパーについて。
ワイパーの拭き取り力が落ちていることに気づきながら
それを放置して運転している方もいるかもしれませんが、これはNG。

ワイパーの交換は一般にワイパーゴムが半年から1年に1回。
ワイパー本体は1~2年に1回が目安です。
屋外に停めている車は、直射日光でワイパーの劣化が進みやすいので
もっと交換サイクルを早めた方がいいかもしれません。

晴れている時にワイパーの拭き取り具合をチェックして
線のように拭きムラが出たらワイパーブレードゴムの交換時期です。

ワイパーブレードは丸ごと取り替えると高額なので
カー用品店やホームセンターで売っている先端のゴムだけを交換するのがお得です。
自分で交換するのも難しくないので挑戦してみてください。

その場合、断面形状にはいろいろ種類があり、ゴムの幅や長さもまちまち。
自分の車に適合するのはどのタイプか? 確認してから購入するようにしましょう。

交換する時は、ブレードをまず車から外して
ブレード先端のゴムを取り替えた方が作業がしやすいことを覚えて置いて下さい。





そして、フロントの視界を確保するために大切なのは、
もう1つ、フロントガラスのコーティング。

最近のゲリラ豪雨に遭遇した時は、ワイパーが間に合わないようなことも起こります。
そんな時のためにもフロントガラスのコーティングがお薦め。

最近は自分でかけられるウインドコーティング剤もたくさんあって
作業性と耐久性が改善され、使いやすく、長持ちするタイプもあります。

また、ウインドウォッシャー液でコーティング効果を出すタイプや
カーシャンプーで撥水効果を与える商品もありますが、共に効果はそれなり。
しっかりとコーティングをかけた方が長持ちすると高根さんはおっしゃっていました。

次にケアするのはドアミラー。
撥水のように水を弾くのではなく、なじませる「親水タイプ」もあります。
これをサイドウィンドウの外側にスプレーすると雨の日は非常に見やすくなります。





そして、タイヤ。
まず、最近は燃費を良くするために転がり抵抗の少ないエコタイヤが一般的で
タイヤの転がり抵抗を減らす工夫と雨の日のウエット性能は相反して両立は難しいですが
日本自動車タイヤ協会がタイヤ性能を等級化したラベルがあって
転がり抵抗のグレードとウエット性能のグレードの2つを表示しています。

転がり抵抗は大文字アルファベットで、ウェット性能は小文字アルファベットで表記されて
A/aほど評価が高く、転がり抵抗についてはさらにAの数が多いほど高評価。
これを購入するタイヤを選ぶ時の参考にしましょう。

そして、タイヤは走ってるうちに当然磨耗し、
残り溝が半分を切ったあたりからウェット性能は低下するとされています。

新品のタイヤの溝は平均でおよそ7.6mm。
通常の夏用タイヤは残り溝の深さが1.6㎜まで摩耗すると使用限界を示すスリップサインが出ます。
そうなると法律上、使用禁止なので即交換する必要がありますが、
スリップサインが出ていなくても残っている溝の状態でブレーキの効き方に差が出ます。
溝が新品の半分、4mmぐらいになった時には交換しましょう

今から愛車の準備をしっかりして、
梅雨の時期を安全運転で乗り切って下さい。


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