人は誰でも目の前のことが上の空になり
ボーッとしてしまうことがあるもの。
特に考え事や悩みがある時は、そうかもしれません。
また、ボーッとしやすい人もいるかもしれません。

ただ、それがクルマを走らせている時だとキケン。
大きな事故に繋がりかねません。
クルマの走行時に危険を見落としてしまう状態を「漫然運転」といいます。
師走でどんなに忙しくてもハンドルを握ったら運転に集中!

今回は(株)日本交通事故鑑識研究所 代表 大慈彌 雅弘さんに話を伺い
「危険な漫然運転」についてお伝えしました。





漫然運転とは車の運転以外のことに頭を使って運転してること。
「心の脇見」とも言われ、運転手は前を見ていても
一番肝心な周囲の交通環境の認知ができていないので
制御されていない無人自動車が走るのと同じようなもの。
非常に重大な事故が起きてしまいます。

実際、漫然運転は交通事故の人的要因の中で、大きな割合を占めています。
75歳未満の運転者が起こした事故のうち
最も多いのが「安全不確認」30.1%で故意や過失で安全確認しなかったというもの。
次が「内在的前方不注意」24.2%で、これが漫然運転等に相当し、全体の4分の1。
ちなみに3番目が「外在的前方不注意」。これは脇見運転等で19.2%。
脇見運転は見るべきものではなく、他のものを見ることで「漫然運転」とは違います。





では、実際に漫然運転からどんな事故が起きているのか。
信号を見落とす。対向車線側にはみ出る。
そして、見通しのいい道路の端を歩く小学生の列に突っ込んでしまうという
どう考えても考えられない重大で悲惨な事故が起きてしまうこともあります。

そんな光景は誰もが想像したくもないことのはず。
全国の運転免許証を持つドライバーは一丸になって
気を抜かずハンドルを握ろうと一致団結すべきです。

そのためにも、どんな状況で漫然運転が起きやすいか、知っておきましょう。
クルマに慣れている、環境的に見ると道路が単調、
非常に多忙で運転以外のことに考えがいってしまうなど。
こうした状況で運転操作が疎かになります。





対策は運転中に別なことに意識が飛ばないように何か負荷をかけること。
例えばオートクルーズ機能を外す。運転しながら自分で実況をする。
歌を歌う。何かのきっかけを決めて手を叩くなど。
今は運転をしてるということを認識し続ける努力をして下さい。

ちなみに漫然運転は道路交通法第70条に規定されている
車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を
確実に操作し、かつ道路や交通及び当該車両等の状況に応じ、
他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない
という安全運転義務に違反しているため交通違反点数 2点で
普通車9,000円、大型車12,000円自動二輪車7,000円
小型特殊車・原付6,000円の反則金が課せられます。





漫然運転の誘因には”疲れ”もあるはず。
忘年会の時期。仕事も忙しく、飲み会も連日あってという状況で
疲れが溜まり、運転しながらついボーッとしないように気をつけましょう。

さらに悩み事も危険。
深く考え込んでいる状況では目では見ていても
状況をきちんと理解していないことも考えられます。
大きな悩みがある時はハンドルを握らないほうがいいかもしれません。

全国のドライバーの皆さん。
漫然運転にはくれぐれも注意して下さい。


今日から12月。地域によっては雪が積もり始める時期になりました。
冬場は雪道や凍った道路結の走行に気をつけなければいけません。
今週はモータリングライター 藤田 竜太さんにお話を伺い
その注意点についてお伝えしました。





一言で雪道といっても「新雪」「圧雪」「シャーベット」と路面上が異なる状態と
凍結路の『アイスバーン』があって、さらにはそのアイスバーンにも
積雪がタイヤで押しつぶされた「圧雪アイスバーン」
交差点付近で停車した車の熱で雪が解け、タイヤの摩擦で路面が磨かれ再凍結した「ミラーバーン」
路面が濡れたような状態で表面が薄く凍ってる「ブラックアイスバーン」の3種類があります。
一様に同じではなく、路面の状態も様々。タイヤの滑り方も状況で違うと覚えておきましょう。





「圧雪路」や「凍結路」がどのくらい滑りやすくなるのか?
路面の摩擦係数で比較すると乾燥したアスファルトの摩擦係数は0.7〜0.9
圧雪路では0.2から0.4なので約3.2倍滑りやすくなります。
さらに凍結路では5.4倍も滑りやすくなり、
ミラーバーンやブラックアイスバーンのようにツルツルの凍結路になると
8倍以上も滑りやすくなっているのでかなり危険です。

そして、路面状況で変わってくるのが、
ブレーキが作動してから車が停まるまでに走る「制動距離」。
スタッドレスタイヤを履いて時速40キロメートルで走っていた場合、
乾燥いた路面だと7.9mの制動距離が圧雪路では21m、
凍結路に至っては79mにもなってしまいます。

従って、路面の状態にいつも気を配って
できるだけ凍結路面にタイヤを乗せないように走るのが基本。
雪道に強いとされるスタッドレスタイヤでも、
凍結路面ではそれほどグリップしてくれないので過信しないこと。
特にブレーキが効きづらくなるので、凍結路面を見かけたら速度を落とし、
車間距離を広げて、急ハンドル、急ブレーキ、急発進は避けて下さい。





道路が凍結しやすい場所としては・・・

⚫︎ 陽が当たらないところ
⚫︎ 交差点付近
⚫︎ 橋の上
⚫︎ トンネルの出入り口

などが挙げられます。
また、坂道やカーブも滑りやすいので細心の注意が必要です。





今年は秋になっても暑いぐらいの日が続いたので、
もしかするとタイヤを冬用に履き替えていない方もいるかもしれません。

しかし、積雪時にノーマルタイヤで走ることはそもそも法令違反。
沖縄県以外で雪の日にノーマルタイヤで走ると普通車で反則金6000円です。

そのことを抜きにしても圧雪路でも凍結路でも
ノーマルタイヤはスタッドレスタイヤより遥かに制動距離が伸びてしまいます。
また、少しの傾斜があるだけで発進できなくなったり、
カーブでも曲がり切れない可能性が出てくるので、
雪道や凍結路をノーマルタイヤで走るのは絶対にやめましょう。

冬に雪が降ることが想像される地域にお住いの方は、
愛車を冬タイヤに履き替えた上で、
これからの時期はスピードを出さず、車間距離を空け、慎重の運転を心がけて下さい。


そろそろ雪が積もり始める本格的な冬。
雪や凍結など、いざという時の備え、していますか? 
あるのと無いのとでは安心感が全く違うアイテムについて
A PIT オートバックス東雲店 マネージャー 八巻さんにお話を伺いました。





まずはタイヤの備え。
例年、かなりの雪が降る地域にお住まいの方は、
スタッドレスタイヤに履き替えなければ、
日々の運転に支障をきたしてしまうので準備は整っていると思います。

問題は微妙に積雪があるか? ないか? という地域の方。
昨今の気象は、これまであまり雪が降らなかったところにも、
大雪が降るといったこともあるので、
できればスタッドレスタイヤに変えておいたほうがいいかもしれません。

ただ金額もそこそこかかります。
ご自身のクルマの走行環境を熟慮してスタッドレスタイヤ
あるいはスプレーチェーンや布製チェーンの準備を考えてみて下さい。





そして、冬の運転はフロントガラスが曇りがち。
視界が悪いと“危険”を視認できなくなってしまいます。
フロントガラスまわりの備えについては、
内側の曇りはスプレー状の曇り止めを吹きかけ、
それを布製品のもので吹いて曇りを止める。
あるいは薬剤が入ってるウェットティッシュ状のものを塗り込んで曇りを止める。

もう一つの安全性として、冬の時期、外側の窓が凍ってしまうので、
それを溶かすような解氷剤、冬用ワイパー、不凍液のウォッシャー液などが対策になります。
フロントガラスの外側の霜の対策としてはメガホン型のスクレーパーがあります。
通常のスクレーパーだと一方向しか削ることができませんが
このメガホン型のスクレーパーは360度スクレーパーになっているので
ぐるぐると回すように霜が落とせて素早くフロントの視界が良好になります。





朝夕の冷え込みが厳しくなった時の寒さ対策で
八巻さんのお薦めはBONFORMの「速暖ヒータークッション」
これはただのクッションではなく、USBを挿してスイッチを入れると
暖かいヒーターが中に入っていて徐々に温かくなる製品。
車が温まっていない状態でもスイッチを押すとすぐ暖かい風が流れ
小さいお子様や年配の方に非常に人気がある商品だということです。

それから、例えばパンクしてしまったとか、
タイヤがはまってしまって動けなくなったとか、
車外で何かしなければいけない時もあるかもしれません。
そんな時に手が凍えないためのアイテムもあります。

cretomの「ビニール手袋 サーモ発泡」。
一般のビニール手袋と違い、中に熱を逃がしづらい素材が入っていて、
いつまでも温かい状態かつ通常のビニール手袋よりも33センチほど長くなっていて
冬用チェーンを取り付けや雪を下ろす際の作業の時に袖が濡れずに作業できます。





そして、雪道にハマってしまって、寒空の中、クルマが動かない!
という緊急事態が起こらないとも限りません。
そんな時に使えるのが「スノーヘルパー」と言われる脱出のためのアイテム。
これは、タイヤの下側に板状のものを差し込み、
安全を確認して車をゆっくりと前進させて安全な場所に移動する商品。

今は様々なクルマとドライバーのためのグッズがあります。
いちどオードバックスのようなカー用品のショップに足を運び、
ご自身のクルマのことを考えつつ、冬の備えとてどんなアイテムがあるか? 
何か持っておいた方がいいものはあるか?
考える時間をつくってみて下さい。


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