交通事故が増える10月・11月。
日暮れが早まり、ドライバーの視界が悪くなる「薄暮時間帯」と
帰宅時間が重なることが主な原因とされていますが、
もう1つ気をつけなければいけないのが「霧」。

今回はモータリングライター 藤田竜太さんにお話を伺い
「濃霧時の走行」について伝えました。





「朝霧」「夕霧」「夜霧」「山霧」など
霧にはさまざまな表現がありますが、俳句でこれら「霧」は秋の季語。
秋は霧が発生しやすい季節であることの表れです。

原因は日中まだ暖かく、大気が水蒸気を多く含んでいますが、
朝晩は冷え込むので、空気中の水分が凝結して極小の水滴になるから。
夜から朝にかけては要注意で特に雨上がりの風が弱く晴れた朝は発生条件が揃います。

地域別で見ると、まず盆地。
風が弱いため、霧が流れに乗らずとどまりやすい地形です。
また、川や湖のそばや田んぼの多いところ、海の近くも
空気中の水分量が多いので霧が出やすい場所です。
標高が高くて山間部「霧ヶ峰」や「朝霧」など
地名に”霧”の字がついているところも気をつけましょう。





濃い霧の時には、どのくらい視界を得られるのか?
水平方向に見通せる距離を「視程」と言い
気象庁では視程が100m以下になることを濃霧と呼んでいます。

JAFのテストでは視程が60mの濃霧になると
前方の車がテールランプをつけていて
自分のクルマがヘッドライトをロービームでつけていても
昼間では40mまで近づかないと前のクルマが見えないという結果が出ています。
ちなみに40mは30km/hで走っていると5秒弱で進んでしまう距離に相当します。

夜間だと暗さでテールランプが見やすくなりますが、それでも視程と同じ60m。
さらに視界が悪く、視程が30mしかない時、その他が同じ条件だと、
前のクルマが見える距離は、夜が30m手前、昼だと25m手前です。





霧の中で前方を見たければヘッドライトをハイビームにすればいいのでは?
と思うかもしれませんが、これは大きな間違い。
ハイビームにするとライトの光が霧に当たって乱反射して
前方が真っ白になってしまい、かえって視界が悪くなります。

霧が出たときに心強いのは名称通り「フォグランプ」。
霧に使うための補助灯で近い範囲を広く照らすように設計されています。
リアフォグランプが付いてるなら併用しましょう。
そして、フォグランプは霧が晴れたら忘れずに消すようにして下さい。





霧が出た時の走行はヘッドライト、フォグランプを付けた上で速度を十分に落とし
車間距離を充分に空けてセンターラインに寄り添うようゆっくり進みます。
ガードレールも目安になりますが、なるべく道路中央付近に視点を置きたいので
道路の外側の目印を見るよりもセンターラインをたどっていきましょう。
助手席に同乗者がいれば、カーナビの画面などを見てもらい
「しばらく直進」「もうすぐ右コーナー」「左に緩やかなカーブ」など
ナビゲートしてもらうと助かります。

そして、ドライバーとして最も大切なのは無理をしないこと。
本当に視界が悪い時はSAやPA、コンビニなどに避難して霧が晴れるのを待ちます。

どんなに霧が濃くても、道路上や路肩での停車は、追突される恐れがあるので厳禁。
気象庁は交通機関に著しい障害が起こると予想した時は濃霧注意報を発令するので
今の季節は出かける前に濃霧注意報が出ていないかを確認して
場合によっては出発時間をずらしたり、ルートを変更して霧を避けて下さい。





濃霧が発生しやすい時期。
気象情報を確認して、無理ない運転を心がけましょう。
円滑に安全に交通社会を機能させるための装置「信号機」は
渋滞が起きないよう「オフセット制御」されていることがあります。

時に先を急ぐあまりスピードを出して
信号で止まらないようにというクルマを見かけますが
「オフセット制御」されている幹線道路の信号機を相手に
そうした運転をしても無意味で交通事故の危険が高まるだけ。

今回はJAF東京支部 認定セーフティアドバイザー 杉本実さんにお話を伺い
オフセット制御についてお伝えしました。





まず、信号機のオフセット制御は
幹線道路を走る車が信号により停止することなく
各交差点をスムーズに通過できるよう
隣接する交差点の青信号開始時間にずれを持たせること。

制限速度を守って走れば次の信号も青でスムーズに走行できます。
しかし、速度超過で走ると赤信号に引っかかりやすくなってしまいます。
こうした取り組みは、各都道府県警察によって全国の主要幹線道路で
約30年前から行われていて、交通事故死者数減少に貢献しています。





法定速度で走っていれば止まらずに進行できるのに、
急ごうとスピードを出すと赤信号に引っかかってしまう。
法定速度で走る他のクルマにも追いつかれます。
特にクルマが少ない夜間でやりがちですが、
こんなに危険で無意味なことはありません。

オフセット制御されている信号機にその旨が表示されてはいませんが
このことを覚えておいて制限速度を守って走行していれば
認知判断操作に関わる時間に余裕が生まれて安全で確実な運転できます。

さらに車は停止状態から発進することに一番燃料を使いますので、
信号で停止することなく走行すつことは環境と財布にも優しいと言えます。





実は、オフセット制御については、大阪府警が10月1日から、
死亡・重傷事故が多い大阪府内6路線の一部区間で
土・日・休日の午前9時ごろから午後5時ごろまで導入しています。

速度の出し過ぎによる重大事故を減らすことが目的で、
夜間の幹線道路では同様の制御が30年ほど前から行われていますが、
昼間は初めてだということです。

信号をはじめ、交通社会を動かすさまざまな装置は、
交通ルールを前提に設定されています。
安全のためはもちろんですが、快適性のためにも、
交通ルールに則った運転がいいということを覚えておいて下さい。
先月23日、自動車評論家のまるも亜希子さんと
カーライフ・エッセイスト吉田由美さんによる
交通安全応援ユニット「OKISHU(オキシュー)プロジェクト」が、
「今日からできる交通安全~お肌も美しく~」を開催しました。 
今週はまるも亜希子さんにお話を伺い、
お2人のプロジェクトについてお伝えしました。





OKISHUプロジェクトの結成は3年前の9月27日「女性ドライバーの日」。
女性ドライバー応援プロジェクトの一環で始まったといいます。

結成当時はペダルの踏み間違いによる事故が目立った時期。
高齢者運転の危険が指摘される中、実は若い世代と
ハイヒールやサンダルを履いて運転する女性にも多く、
事故に繋がりやすいとを知って欲しということで
車内に運転用の靴を置き、運転前の履き換えを呼びかける活動として
OKISHUプロジェクトをスタートしました。名称は置きシューズの略になります。





交通安全には、少し堅苦しさがある。
そこで、楽しく学び、考え方とやり方を変えるだけで、
すぐに交通安全に繋がるアクションはたくさんあることを伝えているそうです。

先月のイベントでは「交通安全トリビア」のトーク。
タイヤの空気圧チェックや車庫入れを実践レクチャー。
さらにタイトルは「今日からできる交通安全~お肌も美しく~」なので
料理研究家の方が“美しい肌”をテーマに食についての話などがありました。

交通安全トリビアとして話したのは、
例えば実は運転事に一番大切なのは感情のコントロールだということ。
これは国際交通安全学会の報告書にもあること
イライラを運転にぶつけると事故に繋がる行動が出てしまうので
アンガーマネージメントしましょうという話など。





これらは男女ドライバーともに通じる話なので覚えておいて下さい。
その上で「OKISHUプロジェクト」は女性向けの交通安全啓蒙ユニット。
女性が運転する時の注意点についてお聞きしたところ

女性は男性に比べて一般に小柄なので前がしっかり見えてない状態や
ペダルがきちんと踏めるような位置に足がない状態で
運転している人っていうのが多い傾向にあるため
適切な位置に座ることが大切という指摘でした。

シートの高さ / シートの前後の位置 / 背もたれの角度
ヘッドレストの高さ / ハンドルの高さと遠さ
さらにシートベルトの位置 / ミラーの位置といったところを
次にクルマに乗る時にチェックしてみて下さい。


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