昨日9 月 1 日は「防災の日」でした。
今回の「なるほど!交通安全」は、モータリングライター 藤田竜太さんにお話を伺い
『運転中に地震が起こったら』をお伝えしました。
“もしも”の時のため覚えておいて身の安全を守る行動に役立てて下さい。





車に乗っていると、地震が起きても気づきにくい。
このことは、多くの人が経験あるでしょう。
タイヤやサスペンションが揺れを吸収し、
一方で走行中は常に車体が揺れているためです。

運転中に地震の揺れに気がつくと言われているのが震度4から。
本来なら震度4は電線が大きく揺れてじっとしていると驚くレベルです。
震度5弱になると電柱が揺れるのでさらにわかりやすくなり
震度5強だと車でまっすぐ走れなくなるので運転者もみな地震に気づきます。





地震が多い日本。
車の運転をしている時に大きな揺れに襲われる可能性があることを、
いつも頭の片隅に置いておいて下さい。
周囲の何かしらの違和感から地震を早く察知することに繋がるでしょう。

そして、スマートフォン・携帯電話の設定をオンにしておけば、
気象庁と政府が発信する緊急地震速報を受信することができます。
最大震度が5弱以上と予想される地震」が発生した場合、
「震度4以上が予想される地域」で通知されることになっています。





運転中に地震が起こったことに気づいたら
慌てずにハンドルをしっかり握り、ハザードランプを点滅させながら
前後の車に注意して徐々にスピードを落とし、道路の左側に停車します。

この時、急ブ レーキは禁物。
止める場所も建物などの出入り口付近交差点付近や消火栓の側は避ける。
前後の車との距離も大きめに確保しましょう。

車を止めたらエンジンを切り、揺れが収まるまで車外に出ず、ラジオから情報を入手します。
スマホを開いてSNS などで情報収集をするという手もありますが、
車の周囲の状況に目を配りたいので音声から情報を得るほうが望ましいです。





揺れが収まり、周囲の状況やラジオの情報から
車を離れて避難したほうがいいと判断したら、
車はできるだけ道路以外の場所に停めます。

やむを得ず道路上に置いて避難する時は、
避難する人の通行や災害応急対策の妨げになる場所を避けて道路左側に寄せて駐車し、
エンジンを止め、車のキーはつけたままにして、ドアをロックしないで窓を閉めます。
その上で連絡先メモを見えるところにおき、車検証や貴重品を持って徒歩で避難。
高速道路では約1キロごとに非常口があるので、そこから徒歩で地上に脱出できます。





自動車安全運転センターによると
2016年の熊本地震に際して震度6以上に遭遇したドライバーのうち
8割が経過時間は違えども、いちど停車しました。
しかし、「地震に気づいたが停車しなかった」人も14%いました。

また、クルマを停車した人の停車後の行動を見ると、
クルマを離れた人が27%。クルマを離れなかった人が73%。
クルマを離れた人のうち、ドアロックをせず、エンジンキーを付けたまま避難した人はわずか2割。
「ドアロックはしない」と知っていた人の36%はドアロックをして避難し
「エンジンキーをつけたままにする」と知っていた人の45%がエンジンキーを持って避難しています。

これだけ多くの人が知識とは反対の行動をとってしまったことからは、
大きな地震に気が動転したことが伺えます。
クルマを運転する人は“もしも”の時の行動をシミュレーションしておいた方が良さそうです。





多くの地域では大地震のあとは津波に警戒しなければいけません。
警察庁では津波から避難するため、やむを得ない場合を除いては
避難のために車を使用しないように指示してます。

やむを得ず車を使用する時は道路の損壊、信号機の作動停止、
道路上の障害物などに注意しながら運転すること。
避難する車で渋滞が起こり、動けなくなることは充分にあり得ます。
そうした際は、やはり徒歩で少しでも高い場所を目指して避難しましょう。

いつ、何時、起こるかわからない大地震。
クルマを運転している時の対処を、頭の中で整理しておいて下さい。
それがご自身や、同乗者の命を守ることに繋がります。
歩きはじめて間もない幼児が被害者となる交通事故。
想像したくありませんが、悲しいことに数は少ないながらも実際に起きています。

公益財団法人 交通事故総合分析センター(ITARDA)が
それらには他の年齢層が被害者の事故とは違う特徴があると解析。
6月にリリースした ITARDA INFORMATIONで発表しました。
今回はその内容について主任研究員の渡辺泰介さんに伺いました。





今回 ITARDAが注目したのは0歳から3歳の子どもの事故。
毎年400人位が事故に遭って約10人が亡くなっています。

このくらいの小さな子供は基本的に保護者に守られているもの。
人口あたりの死亡率はそれほど高くありません。
ただ、クルマが低速で走行している時に起こる事故
中でも10km/h以下で起こした事故に限ると他の年齢層と比べて
人口あたりの死亡率が抜きん出て高いことがわかりました。





クルマがゆるゆる走っている程度の速度で衝突したとしても
3歳までの子どもが受けるダメージは大人や成長した子どもより
かなり大きくなってしまいます。

そして、気になるのは10km/h以下で走行するクルマが幼児にぶつかっていること。
0歳から3歳ぐらいの子どもは、本来なら親や保護者が見守っているはず。
そこから事故の状況が浮かび上がってきます。





渡辺さんによると交通事故の要因は「道」「車」「人」の3つに分けられます。
その上で0歳から3歳の子どもが被害に遭う交通事故は・・・

「道」については半数ぐらいが自宅から 50m 以内。
自宅前の道路や、さらに言うと自宅の敷地内で起きている。
もう1つ、事故が多発しているのが出先のお店の駐車場。

「車」はミニバンやワンボックスなど運転席から前が見えにくいタイプ。
ちなみに事故が起きている時間帯としては平日の昼間が約8 割。

「人」、運転者は20 代から30 代と子供の親世代に重なっていて
男女差はほとんどありません。
反対に轢 かれてしまう子供は、特に多い 2 歳以下だと
身長が 90 センチあるかないかなので車の下に巻き込 まれてしまう。
その結果、タイヤで頭を踏まれて亡くなる例が多く
なぜか女の子の方が多くて男の子の 1.5 倍から 2 倍。
以上の分析結果が得られたということです。





平日の昼間・・・

自宅の敷地で、クルマを動かすため、
「ここでじっとしていてね」と言ったのに子どもが動き出してしまう。
クルマを運転していたのは、それに気づかない保護者自身だった。

自宅近くで保護者が友人・知人と話に夢中になっている隙に、
子どもが道路に出ていた。

訪ねた友人・知人宅で、
子どもの目を離した、あるいは見失った時、
友人・知人が動かそうと思ったクルマにぶつけられてしまう。

ショッピングモールの駐車場で、
子どもを先に降ろし、自分が降りる準備をしている間に、
子どもが車の通り道へ行っていた。

・・・ そんな光景が目に浮かびます。





今回の話は0 歳から3 歳が事故の対象。
気をつけなければいけないのは保護者である、クルマに乗る、私たち大人。

まず、運転者は乗車前にクルマの死角を十分確認すること。
特にミニバンや着座位置の高い車に乗っているのであれば
車のすぐ前に大きな死角があるので特に注意が必要で
フロントガラスに頭を近づけると、ある程度下も見えます。
できれば、職業ドライバーのように車の周りを左回りに一周。
クルマの周囲を安全確認してから乗り込むべきです。

そして、保護者は車の周りでは子供から手を離さないこと。
店の駐車場では子供を先に降ろさず、自分が準備をして降りた上で
子供をチャイルドシートから降ろして手を繋ぐことを心がけましょう。





幼児の交通事故は、身近なところで起こります。
まずは、保護者の方は外出時、しっかり手を繋ぐようにしましょう。
そして、ドライバーの皆さんは、発進前の安全確認を怠らないで下さい。
甲子園では104回目を数える
“夏の高校野球”の熱戦が繰り広げられています。
NPB、日本のプロ野球は終盤戦、優勝争いが白熱する時期。
海外ではMLBエンジェルスの大谷選手が打撃絶好調。

このところ野球の話題が熱いですが、
今回は“野球を通して交通安全を啓発する”という理念を持つ
異色の社会人野球チーム「宮崎梅田学園」の話題をお伝えしました。
選手の多くはなんと教習指導員です。





宮崎県で自動車学校などを経営する宮崎梅田学園。
会社の設立は1973年(昭和48年)のことでした。
現代表取締役社長の梅田條尾さんによると硬式野球部発足は2006年。





実は梅田さん自身が高校まで野球をやっていて
大学に進学して野球を続けたかったそうですが様々な事情から就職。
その後、父親が自動車学校が開校するということで手伝い始めた中で
社内で軟式野球部を作りました。

しばらくして、タレントの萩本欽一さんが率いる
茨城ゴールデンゴールズが全国的に話題となったことをきっかけに
梅田さんも会社の野球部を軟式から硬式へと変えたそうです。
硬式野球部を持つことは夢だったのでしょう。

そんな経緯を持つ宮崎梅田学園 硬式野球部。
母体は自動車学校が母体なので交通安全とは近い関係にありますが
その普及を活動理念の1つにしたのにはきっかけがありました。

主催する中学生野球大会に出場した笹森郁弥さんという方が
大会後すぐに交通事故で亡くなり
お父さんが交通安全の講演活動をしていると後になって知ったのです。

自動車学校として野球を通じて交通安全を伝えていこうと考え
郁弥さんがつけていた背番号5を永久欠番としていつもベンチに置き
彼の夢だった甲子園は無理ですが大人の甲子園である都市対抗野球に
連れていくことを目標にすることにしました。





そして、ここまでのところ2019年と2022年、つまり今年、
見事、毎夏開催されている都市対抗野球に出場を果たしています。
ベンチには郁弥さんのユニフォームが飾られ
試合会場の東京ドーム応援席には交通安全の横断幕が掲げられました。
父親の義幸さんは郁弥さんと同じ背番号5のユニフォームで始球式をつとめました。

こうしたところからエピソードが伝わり、
交通安全の大切さが、また全国に共有されていくことでしょう。
選手のみなさんは交通安全運動期間中にユニフォームを着て
街頭で交通安全の横断幕を掲げて通行人に交通安全グッズを配るなど
ふだんから交通安全活動にも取り組んでいます。








今のところ2度出ている都市対抗野球は1回戦敗退。
日本選手権にも1度出場していますが、こちらも1回戦で敗退。
梅田社長の願いはなんとか勝利をプレゼントすること。
選手の皆さんは教習所の仕事と野球の二足の草鞋。
大変だと思いますが、今後の活躍を期待しましょう。


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